01_ゲームセンターで妹と……
■導入
================================================================================
【アキナ】
「あれ、おにぃじゃーん、こんなところでどうしたの~?」
「へえ、クレーンゲームねぇ。にしてはコイン積み過ぎなんだけど~」
「で、おにぃはクレーンゲームって、なしてまたクレーンゲーム?
「そういえば、なんかバイトしまくってたね、大学生って暇でいいな~」
「で、ふーん、ダメダメおにぃのくせにいっちょ前に彼女できたから、
アルバイトでお金貯めて、コツコツこういうのでマメさを演出ね~」
「あたしぃ? あたしはだるいからガッコ自主休校中~」
「で、退屈しのぎに来たけどお金ないから、そうそう、誰かいい人いないかな~って」
「イマドキ(の)ギャルすぎるとかうるさい」
「え~それはギャル差別だよ~」
「まあ、おにぃ、あーいう! いかにも清楚で大人しい系等が好きそうだけど」
「あとおっぱいでかい! あはは、あたしのほーがでかいけど!」
「ん? どしたの?」
「お~い、もしもーし!」
「あ~キスしてるね~うぶなおにぃには、刺激が強かったかな~」
「違う? あれ、何か半泣きになってない?
えーーー、おにぃの彼女なの~? お、これは修羅場の予感!
おーと手慣れた様子で、プリクラコーナーに向かった~! これはひょっとして!」
「わくわく! ねえおにぃ追いかけないでいいの?
なーんだ、泣き寝入りか~、流石おにぃ、女運がないうえにふがいない。
そんなんだから未だにどーてーなんだよ」
「あれ、図星だった?
びっちいうな! これでも相手は選んでるから!」
「にしてもお兄様、さっき財布ちらっと見たんだけどずいぶんとため込んでるね~。
どーお? 晴れて彼女の浮気も発覚したわけだし、その分のお金でぱーと妹といいことしない?」
「え~そだねー、一緒に趣味のゲームしたりカラオケしたり、おうち一緒だから、
エッチなこともしてあげたり~?」
「うん、今はやりの家庭内エンコー♪
どうどう、これでも可愛いんだよ~、兄妹だから安心の誠実さ! 黙ってればバレッこない! おっぱいも大きいしね」
「ほらほら、チラ、チラッ」
「あ、生唾飲んだ~。やっぱり男は弱ってるときに限るね~♪
どーする、おにぃ、
あたしなら……経験豊富だから、あっちの元彼女よりもよりハードでマニアックかつ、優しいプレイに付き合って上げられなくもないと思うんだけどな~♪」
「あ、やる! やるっていったね!?
じゃーどうする? 一旦家戻る? 今日は誰もいないし、久しぶりに妹の部屋来る?
きーまり!」
「え? 何か楽しそうって?
そりゃまぁあたしおにぃのことそんなに嫌いじゃないしね~
さらにお小遣いももらえるってなら、やる気も上がっちゃうってもんですよ~。
ふふ~、こういうの初めてだからちょっと燃えちゃうかも。
おにぃは何を要求してくるのかな~」
「じゃあ、そんな感じでひとまず、傷心のおにぃの慰めからだね。
ほらほら、プリクラコーナー見てないで、山積みコイン片付けて帰るよ~。
女々しい! ほら、帰りまーす! ついてくるのー!」
(おしまい)