Chapter01
1日目
【歩く靴の音】
あっ、やっと来た…遅いですよ、兄さん。(若干不機嫌そうに)
妹の私を待たせるなんていったいどういう事ですか?
用事…?どうせ兄さんのことですからどうでも良いことなんでしょうけど。(どうでもよさそうに)
さ、早く帰りますよ。
【歩く靴の音】
今日は体育があったのでもうヘトヘトです…何か甘いものが食べたいところです…
兄さんは運動は、そこそこ出来ますからね…羨ましいです…
はっ!良く運動ができる人は体格が良いとか聞きます…きっと私が運動できないのは私の身体が小さいせいなんです、そうです、きっとそうに違いません!(きっと~は早口気味で)
今笑いませんでたか…?くっ…私だってあと何年かすれば、体も大きくなってせくしーで、ぐらまらすな、ぼでぃーを手に入れるに違いありません…(体も~の句点部分ははっきり区切るような形で)
今に見ててくださいよ…絶対に謝ってもらいますからね!
なんにせよ、体育でお腹がすきました…何か食べていきましょうよー。
何かないかなぁ…あっ!クレープ屋さんだ!なつかしい…小さいころによく一緒に食べましたよね!覚えてますか?(少し子供らしさを出して)
本当ですか~?怪しいですね~…
あっ、食べたいけどお財布が…うーん…(1秒空けて)そうだ!兄さん!
今から私とジャンケンしましょう。(悪いことを思いついた感じで)さ、良いから早く!
じゃんけーん、ぽん!やった!勝ちました!じゃあ兄さんは私にクレープを奢ってください!
え?そんなルールは無かった?私が今、作りましたからね。
むぅ…可愛い妹のお願いが聞いてくれないんですか…?(可愛くおねだり)
ふふっ…兄さんならそう言ってくれると思いました。味はお任せでお願いします。
兄さんお帰りなさい。さぁ、早くクレープを食べましょうか。
…!べ、別に楽しみじゃないですし!
あ…私の好きなイチゴ味…!(1拍空けて)兄さんってば…覚えててくれたんだ…(嬉しさを覚えながらも聞こえないくらいの呟きで)
にへへ…なんでもないでーす。わぁ…美味しそう…!いただきまーす!
んー!美味しいー!兄さんは何を頼んだんですか?
バナナ味?むむむ…そっちも美味しそうですね…
…そうだ!(一拍空けて)えいっ!ふふっ、いただきです。んー!こっちも美味しいです!
え?私のクレープはあげませんよ?あたり前じゃないですか。(あっけらかんと)
じゃあどうして食べたのかって?そんなの決まってるじゃないですか。
(1秒空けて)学校で私を待たせたバツですよーっと。
さぁ、クレープ食べちゃいましたし、少し走りながら帰りましょうか。
…え?まだ何か言いたいことがあるんですか?
そんなにクレープを食べると太る…?…っ!なんてことを言うんですか!兄さんのバカ!
そもそも私は学校への行き来は歩きですから、多少は食べても大丈夫なんですー!
ほんと、デリカシーの欠片も無いんですから…!そんなんだから彼女の1人も出来ないんですよ!
…まぁ、彼女ができないようなら私がなってあげても良いですけど…(小さな声で呟きで)
な、なんでもないです!ほんと兄さんはデリカシーがないんでしゅからっ!(可愛く噛んでください)
ほら!帰りますよ!