「女神様と出会い、そして異世界転生へ」
※台本のレプリカです。詳細な指示は省いております。
※↓ここから主人公の一人語り(実は女神に話してる)
衣舞(主人公・貴方)
「私は周りから、「存在感の無い人」って言われてました
もちろん、彼氏なんか出来た事ありません…はい…処女です
…顔もスタイルも自信ありません
何となく…このままじゃいけないかなー。なんて思いまして
一念発起して、コンビニのバイトを始めたんです
コミュ障の私が、接客業ですよ。随分と思い切りましたよね
バイトを始めて3日目。少しずつ仕事を覚えてきて、『なんか頑張れそうかなー』って
思ってたんですけど
※車のブレーキ音「キキーっ、ドンっ!!」
まさか、車が歩道に突っ込んでくるなんて思いもしませんでした
慌てて車から降りてきた人が、私が学生の時、憧れていた先輩だったのには驚きました
少し大人になった先輩は、相変わらず優しいのかなって思ってたんですが…
『お前が道に飛び出して来たのが悪いんだからな』とか言って、
車に飛び乗って逃げていきました
私は、歩道歩いてたのに…飛び出す訳無いのに…
先輩の立ち去った後、お酒の匂いがしてたから、
きっと飲酒運転だったのかもしれませんね
視界がどんどん暗くなって、『あぁ。もうすぐ死んじゃうんだ』って理解しました
私の人生、何だったのかなーっ。て考えたら、何だか馬鹿らしくなっちゃって
もし、生まれ変われたら…
今度は、お気楽でふざけた人生を送りたいなって思いました
…最後の言葉ですか?
『私は、この世界に必要無かった。だから私は世界を憎む』です
この気持ち、これからもずっと変わりません」
-----ここから女神との会話--------
女神シフェル
「…ふむふむ。最後の言葉まで暗い人生だったわねぇ。いやー、キツいキツい」
衣舞
「そうですか? 女神様にそこまで言われると、益々落ち込みますね」
女神シフェル
「事情は分かったわ。まず安心して
全能の神様からの連絡です
貴女は転生する事が認められたわ」
衣舞
「転生…って、また現代の日本に生まれ変わるんですか?
正直、もう転生したくないんですけど 」
女神シフェル
「世を恨んで亡くなってるからねぇ
転生したくない気持ち、分かるわぁ。でも安心して」
女神シフェル
「私は、日本?とは別の世界の女神なの
私の名前は魔法神シフェル。聞いた事ないでしょ?
全く違う世界の女神なの
だから貴女は、私が管理する世界「ディルムン」に転生することになるわ
魔法と夢のつまったファンタジーな世界よ。良かったわね」
衣舞
「魔法の世界…ファンタジーかぁ
やっぱり『異世界転生』っていうぐらいだから、私にチート能力を、与えてくれたりするんですか?」
女神シフェル
「チートっていうのが何か分からないけど、特別な能力は与える事になってる
私の権限で、とっておきの力を与えてあげるわ。 あ、でも…
何の能力かは教えられないから、身をもって体験する事ね」
衣舞
「うーん。それなら、もう一度生まれ変わるのもアリかなぁ
チートも有るみたいだし…どんな能力かは、
とりあえず生まれ変わってから、確認するしかないですね」
女神シフェル
「そーゆー事。何のチートかは、お楽しみね
絶対に損なモノじゃないから安心してね」
※効果音「ピピピ」
女神シフェル
「やだ。もうこんな時間。さて…と。そろそろお別れね
あんまり時間掛けてると上司に怒られちゃう」
女神シフェル
「全能の神とか言ってるケド、うるさいジジイなのよ
神様の世界も、堅苦しくて辛い社会なんだから
世界を憎んだ貴女の気持ち、理解出来るわ」
衣舞
「女神様と私、案外、似たもの同士かもしれませんね」
女神シフェル
「そうかも。いつか、貴女みたいにドロップアウトしてもいいわね
その時が来たら、きっと声掛けるわ。仲間にしてくれたら嬉しいな」
衣舞
「いろいろお世話になりました」
女神シフェル
「生まれ変わったら前世の記憶は消えてるから
でも、貴女ならきっと思い出すわ。そんな気がする」
衣舞
「前世に未練は無いので、思い出さなくてもいいんですけどね」
女神シフェル
「そっか。まぁ、仮に記憶が戻らなくても、チート能力は変わらないから大丈夫よ
私としては、前世の記憶を教訓にして、大成功して欲しいと思ってる
さて、と。 それじゃ、いってらっしゃい。元気でねー」
衣舞
「はい。いってきます」
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※転生エフェクト効果音
※ホギャア(赤ちゃん泣き声)