5.5 Mirror
とある神社内
カガミ「ふ・・・む・・・」
カガミ「あぁ・・眠れない!」
カガミ「ねぇねぇ、あかり」
カガミ「あかりはどんなお姉ちゃんが好き?」
かがみ「コホン、こういうのはどうかしら?」
かがみ「あかり、学校の宿題はできた?見せて」
かがみ「ふん、こんな簡単の問題も解けないなんて、宮沢家の者として、自覚はあるかしら?」
カガミ「あわわ、泣き出しそう、ごめんごめん、さすがにこれはないか」
カガミ「じゃ、これは?」
かがみ「あかり、何処か痛い?痛いの痛いの飛んでけ」
かがみ「よしよし、よく頑張りました、お姉ちゃんにもっと甘えていいのよ」
カガミ「いまいち・・ってどうしよう、しぃぃぃぃぃぃ!」
カガミ「母さんにばれちゃう!」
カガミ「えーと、こういう時は・・う~ん・・」
カガミ「ほら、高い高い!」
カガミ「古すぎるかな?」
カガミ「効いた!・・ふぅー」
母「カガミ!早く寝なさい」
カガミ「はい、いま寝ます」
カガミ「はぁ、きっとこういう姉は嫌でしょう」
カガミ「お休み、あかり」
カガミ「あかりが幸せに暮らせるよう、お姉ちゃん、頑張るから」
カガミ「は~」
カガミ「眠い」
カガミ「ここは?何処?」
カガミ「くらっ」
カガミ「なんか光ってる!」
カガミ「行ってみよう!」
カガミ「ワクワク」
カガミ「なになに?」
カガミ「ヒャ!」
カガミ「お、大人の階段ってやつ?」
カガミ「チラ」
ミラ「なにをなさっているのです?お嬢さん」
カガミ「ひぃ!すみませんすみません、わざとじゃないです」
カガミ「気が付いたらここに」
ミラ「見ました?」
カガミ「いえいえ、なにも見てません、はーはーしている男の股を舐めまわしてるところなんて、見てません!知りません!」
カガミ「って、おばさん誰ですか?」
ミラ「ギクッ、おばさんって」
カガミ「その顔、カガミとそっくり!」
カガミ「あ!分かった、ここは夢ね♪凄い!空に浮いてる!これは何?」
ミラ(どういう、こと?本来、人の意思に干渉するなんてことは、この娘にはできないはずです)
ミラ(イヤ、私?だからか?・・・無理やりこの時代に居るせいで)
ミラ(はぁ、なんてことを)
ミラ(しかし、幸い向こうはあの、カガミらしい、助かります)
カガミ「夜なのに、明かりが凄い、都会って」
ミラ「ハイハイ、夢です。さぁ、お家に帰りましょう。もう寝る時間です」
カガミ「え?どうやって帰れるの?」
ミラ「ご心配なく、私が責任を持って、家まで案内いたします。さぁ、こちらへ」
カガミ「なんで、私の家を知ってるのですか?」
ミラ「・・・・」
カガミ「ねってば、無視しないで」
ミラ「はい♪ここから出れば」
カガミ「え~嫌だ、もっと居させてよ」
ミラ「ダメ、ここは良い子が来る場所ではありません」
カガミ「私は、いい子なんかじゃありません・・・」
ミラ「確かにその通りでございます。カガミは決していい子ではありません、程遠いです」
カガミ「え?」
ミラ「それでも、いいお姉ちゃんになるって、あかりの前で誓ったのではありませんか?」
カガミ「どうして?」
ミラ「ほら、早く行きなさい」
ミラ「あ、もしかして暗いところ、お苦手かしら?」
カガミ「そ、そんなことないわ、決して!」
カガミ「それじゃ」
カガミ「ウワ・・ナニ!コレ・・・!」
ミラ「やれやれ、世話が焼けます」
ミラ「私、そんなに老けて見えるかしら?」
以上