Track 5

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完全に胎児になるための催眠

(左・接近) ボクちゃん。 オネムでちゅよね。 うふふ。 お目目がトローンってなってる。 カワイイでちゅねえ。 それじゃあ今から、身も心も完全に胎児になって、オネムしようね。 (右・接近) まずは、ネンネの姿勢になろうね。 お膝を抱えて、小さくきゅ~って丸まってくだちゃい。 できるかな~? きゅ~~~。 うわ~。 上手、上手。 ここの空間はね、その姿勢がぴったりハマるようにできているの。 どう? 周囲のフワフワした壁に優しく包み込まれて、温かくて気持ちいいよね。 よちよち。 よちよち。 (左・接近) そのまま、ゆっくり深呼吸しまちょうね。 すーはー、すーはー、すーはー、すーはー。 そうそう。 上手でちゅね。 すーはー、すーはー、すーはー、すーはー。 ほら、お耳を澄ませてごらん。 (SE:心音F.I) トクン、トクン。 トクン、トクン。 ママの心臓の音が聞こえるよね。 ここはママの中だから、心臓の音がさっきよりもよく聞こえるよね。 心臓の音と、水の音と、そしてママの声。 他には何もない、ボクちゃんとママ、二人だけの世界。 静かで、心地よくて、温かい世界。 よちよち、よちよち。 なでなで、なでなで。 大人でいることに疲れていたのね。 でも、もうそんなことは忘れなさい。 だって、アナタは胎児なんだもの。 何も考えなくていいの。 アナタはただ、ママの子宮の中で羊水に浸かって眠っていればいいのよ。 よしよし。 ネンネ、ネンネ。 (右・接近) カワイイ、イイコちゃんでちゅね。 ママはボクちゃんのことがだ~い好きでちゅよ。 ボクちゃんのことを全力で守って上げる。 大切な、大切な私の赤ちゃん。 安心してネンネしなさい。 すーはー、すーはー、すーはー、すーはー。 すーはー、すーはー、すーはー、すーはー。 (SE:心音の音量が大きくなる) アナタは段々、段々、大人だった自分のことを忘れていきます。 頭の中が空っぽになっていきます。 何も考えられなくなっていく。 名前も思い出せない。 頭の中が真っ白になっていく。 (しばらく心音のみ) (SE:心音F.O.) (左・接近) ・・・今、ボクちゃんは完全に胎児になりました。 ママのお腹の中で、羊水にぷかぷか浮いてる小さな胎児。 よちよち。 カワイイ赤ちゃんでちゅねえ。 羊水の中で、ぷかぷか、ぷかぷか。 あったかいね。 安らぐね。 ん? どうちたの? ちーちー出る? じゃあ、ここで出しちゃおうね。 大丈夫よ。 胎児のおしっこはキレイだから、羊水の中で出しても平気なんだよ。 ほら、しー、しー。 しー、しー。 あ~、ちっち出た。 ちっち、いっぱい出てるねえ。 うんうん、イイコだね。 いっぱいちっちを出すと、気持ちいいね。 よちよち、よちよち。 (右・接近) ちっち出たら眠くなってきたね。 このまま、ママの羊水の中でネンネしようね。 大丈夫。 ボクちゃんとママはへその緒で繋がってるから、離れ離れになる心配はないよ。 ず~っと一緒だよ。 ほら、ネンネしようね。 おやすみなさいでちゅよ。 そうだ。 お腹の中のボクちゃんに聞こえるように、ママのお腹をトントンするね。 (SE:トントンの音) ほ~ら。 ママと一緒に深呼吸だよ~。 すーはー、すーはー、すーはー、すーはー。 そうそう、上手、上手。 息苦しくならないように、自分のペースで呼吸すればいいからね。 すーはー、すーはー、すーはー、すーはー。 すーはー、すーはー、すーはー、すーはー。 よちよち、よちよち。 お目目がとろ~んってしてきたね。 ふふ、可愛いでちゅねえ。 (左・接近) よちよち、ボクちゃんがいっぱい眠れるように、ママがお歌を歌って上げるね。 ボクちゃんはお目目をつぶって、ゆっくり呼吸しながら聞いてくだちゃいね。 はい、お目目をつぶつぶ~。 つぶつぶできまちたか~? うん、イイコでちゅね。 それじゃ歌いまちゅよ~。 (歌唱) (キラキラ星をハミングで) ん・・・、もう眠くて眠くて仕方ないね。 このままネンネしちゃおうね。 おやすみなちゃい。 大好きでちゅよ。 ちゅ。

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