Track 4

二人の姉上と午後のひと時(Hなし)

//〇左 //●右 〇:お帰りなさいませ   ●:ふふ、お帰りなさいませ♪ 〇:今日はとっても早かったんですね♪ ●:日の落ちる前に帰ってきて下さるなんていつぶりでしょうか♪ 〇:姉上、大変嬉しいです。 ●:お鞄と上着、お預かりいたしますね♪ 〇:お履き物もお脱ぎになって、居間へ参りましょう。 ●:…?   どうかなさいましたら? そんなに驚いたお顔をされて…。 〇:あぁ、わたくしが…"姉上"が二人…ですね♪ ●:お家に帰って来るや否や、二人のわたくしに出迎えられたら、   驚いてしまいますよね♪ 〇:それも瓜二つなんですから♪ ふふ ●:小さな頃からずっと一緒に過ごしてきた姉上ですよ? 〇:弟のあなたならどちらが「本当の姉上」か、   もちろんお分かりになりますよね♪ ●:…?   わたくし? わたくし、という答えでよろしいですか? 〇:え? それとも…わたくしですか?♪   本当に間違いありませんか? ふふ♪ ●:あらあら…♪ 〇:困っていますね♪ ●:ごめんなさい、からかってしまって。   あなたの困った顔がとても可愛くて…ついつい ふふ♪ 〇:実はどちらも『本物』…です♪ ●:姉上、実は朝方「妖術」を使って二人に分身をしたのです♪ 〇:ここ最近、雨ばかりでお洗濯ができなかったでしょう?   だからお洗濯が溜まっておりまして… ●:でも…季節の変わり目ですし、本日中に衣替えもしなくてはならなくて 〇:お夕食のご準備やお掃除もありまして困り果てていたのですが ●:こうして妖術を使って二人に分身することを思いついたのです♪ 〇:無論、その分体力は普段よりもウンと使う為、疲れやすくはなるのですが、   家事の溜まっている今日くらいは…と思いまして♪ ●:二人になれましたので、あっという間にお洗濯も衣替えも終わりました♪ 〇:本日分の家事も捗りました♪ ●:本当はもう二人でいる必要はなく、 〇:いつでも普段の…一人の姉上に戻れるのですが… ●:ふふ♪   せっかくですので、あなたに二人になった姉上をお見せしておきたく、   こうしてお待ちしておりました♪ 〇:いかがですか? 二人の姉上♪ ●:姉上が双子になったみたいで、少しばかり新鮮ではありませんか? 〇:あらあら、いけません。玄関でお話していては♪ ●:まだ日も暮れておりませんですし、   お夕食の前に、お茶でも頂きながら、お話致しましょうか♪ 〇:居間に着きました♪ ●:さ、あなたはお座布団に腰かけて寛いでいて下さいませ♪ 〇:わたくしが…お茶のご準備いたしますね。   少々お待ちください。   んしょ…確かご近所さんに頂いた和菓子が…♪    ●:普段はこうして台所に行くと、   あなたをお一人にさせてしまうので、少々寂しい思いをさせてしまいますが   今日は姉上が二人おりますので、大丈夫ですね♪   ふふ、良い子いい子♪ 今日も大変素敵ですね♪   ねぇ、手、繋いでもいいですか?   大丈夫? ふふ、ありがとうございます♪   それではお言葉に甘えて…   にぎにぎ…♪ にぎにぎ♪ ふふ♪   あなたのお手手、とても暖かい…♪   姉上の細い手とは違って、硬く逞しいお手手です♪      ふふ、にぎにぎ♪ ぎゅぅぅ♪   姉上ったらいけませんね♪   あなたとただ手を繋いでいるだけで   こんなに幸せな気持ちになってしまっては…♪   しかし、抑えたくても抑えきれないものですね♪   あなたが好きという気持ちは…♪ 〇:はぁい♪ お茶が入りましたよ~♪   湯のみに…   お茶を…んっ♪   本日は八女茶をご用意致しました♪   八女茶は日本茶の中でもすっきりとして、とても飲み易いんですよ♪   ん、はい、どうぞ♪   あらあら♪ ふふ♪   …もう一人の姉上といちゃいちゃしていたのですか?   この短い間に、手まで繋いで…♪ 贅沢ものの弟ですこと♪ ●:姉上と手繋ぐの、とても幸せですものね♪ ふふ 〇:お茶請けに、和菓子をお持ち致しました♪   先日、ご近所の桐島様から頂いた「栗羊羹」です♪   机の上に… おいて…と♪ んっ   これ、栗がウンと入っていて美味しいと大変評判なんですよ♪   岐阜の中津川という場所でしか買えないんですって♪ ●:さ、頂きましょう♪ 〇:そうですね♪ …しかしその前に…   わたくしも、あなたと手を繋がせて頂いてもよろしいでしょうか?   仲良く手を繋いでいる姿を見たら、   恥ずかしながら…少々妬いてしまいまして…//   自分自身のはずなのに、いけませんね……//   本当ですか?   ありがとうございます♪ ●:左手はまだ空いてますから…   あなたの右手はわたくしと、 〇:左手はわたくしと、手繋ぎましょうか♪   はぁい、にぎにぎ…♪ ふふ♪   ●:では、改めて…お茶と栗羊かんをいただきましょう♪ 〇:え?   あぁ…そういえば手がふさがっておりましたね♪ ●:右手は姉上と… 〇:左手も姉上とお手手を繋いでおりますものね♪ ●:しかし、姉上はあなたと手を繋いでいる反対の手は空いておりますよ。 〇:ですから…心配することはありません。 ●:わたくしたちが、食べさせてあげますから♪ 〇:羊かんを小さく切って…   ん… ●:それでは…お口をあけてください♪   あ~~ん♪ 〇:いかがですか?      美味しいですか? ふふそれはよかったです♪ ●:栗の味がお口の中に広がって、たまりませんね♪   ほどよい甘さが落ち着く味♪   さ、もう一度…あ~~ん♪ 〇:ふふ、美味しいですね?   お茶もいただきましょうか ●:お茶もわたくしたちが飲ませて差し上げますよ♪ 〇:まだ淹れたてで少々熱いですから…   姉上が冷ましてあげますね♪   ん…   フー…フー♪   フー…フー♪ ●:あなたは昔から猫舌さんですからね♪   このような熱いお茶は姉上やお母様が冷まして差し上げたものです♪ 〇:はい、これくらいで、大丈夫かと思います♪   ではお口を少しばかし開けて…   んしょ…はぁい♪    ふふ… ごくごく…   ふふ… ●:あらあら…ふふ♪ 〇:いかがですか? 美味しい?   ありがとうございます♪   心を込めてお淹れしましたよ♪ ●:少し冷ましたとはいえ、十分暖かく、   身体が温まりますよね♪ ふふ 〇:暖かい飲み物は身も心も落ち着かせ、   とても良い安らぎを与えてくれますから♪ ●:さ、羊かんももう一度…♪ 〇:あぁ~ん♪   ふふ、美味しそうにお食べになられて…♪ ●:そんなあなたの姿、大変可愛く愛おしいです♪ 〇:このお屋敷の主であり、殿方であるあなたに   少々失礼であるのは承知しておりますが…   あの…その…   なんだから子犬に餌付けをしているみたいで…// ●:子犬のような弟♪   見ているだけで、姉上嬉しくなってしまいます♪ 〇:はい、あぁ~ん♪ ●:もぐもぐ、美味しいですね♪ 〇:ふふ、可愛いです。 ●:わたくしからも食べてください♪    あぁ~ん♪ 〇:はい、最後まで食べられましたね♪   『美味しかった』? ●:それは何よりです♪   今度頂いた方にお会いしましたらお礼を申しあげておきます♪ 〇:最後に…お茶の湯飲みを…   ん…あなたお口に近づけて…ん♪ ●:ん…ん…ふふ♪ あらあら♪   可愛い…ふふ♪ 〇:はぁい♪ お茶も大変美味しく頂けましたね♪ ●:お手手をにぎにぎ♪ 〇:にぎにぎ♪ にぎにぎ♪ ●:あなたと手を繋いでるだけで、   こんなに幸せな気分になれるなんて   姉上は安上がりですね♪ 〇:本日はまだまだ時間がございますし、   このまま二人の姉上と手を繋いだまま   ゆっくりと、午後のひと時を過ごしましょうね♪ ●:はぁい。いい子、いい子♪