この。音源の。楽しみ方。
1/前
「『あやかし郷愁譚。ななつらお。なな。トラックゼロ。この音源の。楽しみ方』」
;環境音 F.I. 洞窟内。水垂れ。
;9/前遠
「……。来たか。」
;9/前遠→1/前
「良くぞ参った。近くに。寄れ。
もっと。
もっと。だ。
もっと近くに」
1/前
「ん。」
「今日呼んだのには。理由がある。
ああ。そうだった。そのまえに」
「ななの住処に。この洞窟に。
来てくれて。どうもありがとう」
「おまえがここにきてくれて。
ななは。うれしい。
とても。うれしい」
「ななは。もともとは。蛭。ゆえに。
好むのは。暗く。しめった。ひややかな。場所」
「そうした場所は。おまえのような。人間には。
決して。好ましいものではないと。ななは。知っている」
「にもかかわらず。疲れているのに。
――。すぐ来てくれて。ありがとう」
;冷静。――で切り替わり、心配さ滲む
「そうだ。ななは。知っている。
――。お前が。とても疲れていると。」
;位置そのまま。そっぽ向いて。不満。
「理由も。ななには。わかっている。
新しき。土地神である。ななに。なにひとつ。の。相談もなく。…………。」
;いや。のあと向き直って
「いや。――かかる。不満を。ぶつける。相手は。
お前では。ないな。詮無きことを。口にしてしまい。すまない」
「とにかく。ななは。
お前が今。疲れ切っていることを。知っている」
「ゆえに。ななは。――。
おまえの疲れを。いやしてやりたいと。思っている。」
「おまえの苦しみや。疲れの全てを。吸って飲み込み。
おまえの背負う重荷を。ほんのわずかであっても。軽くしたいと。ねがっている。」
;3/右 接近囁き
「無論。おまえが。――。
拒まなければ。の。話で。あるが。」
;3/右
「どうだ。おまえは。
ななに。癒やされたいと。願って。くれるか?」
「…………」
1/前
「ふふ。おまえは。素直で。よい。
ならば。ななは。おまえを癒そう。」
;わずかに自慢げ
「そのための。効果的な方法を。
ななは。見て。真似びて(まねびて)。修めた。」
「その方法。とは。バイノーラル。の。音環境による。
ASMR。での。癒やし。」
;冷静
「ASMR。とは。
オートノマス。センサリイ。メリヂアン。レスポンス。
自律的な。感覚の。最も高まる。反応。」
「人間の。脳が。気持ち良いと。感じる。反応が。ASMR。
音声によって。その反応を。引き起こすものが。ASMR。音声」
「それを、十分に。楽しむ。ためには。
ヘッドホンか。イヤホンを。装着することが。必要。」
「ななは。待つ。
おまえが。ヘッドホンか。イヤホンを。装着するのを。じっと。待つ」
「じっと。じっと。じっと。じっと」
「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)」
「装着。できたか。?。では。ためそう。」
「例えば。だ。」
;3/右
「こうして。ななが。不意に。右耳だけに。はなしかけたり。」
;7/左
「逆に。左耳に。話しかけたり。あるいは。」
;7/左→1/前→;3/右
「このように。おまえに話かけながら。
ぐるりと。移動。してみたり」
;3/右 密着
「(息吹きかけ)――ふふ。息を。かけたり。」
;3/右 接近囁き
「囁き。かけたり」
1/前
「どうだ。?。ななの。真似びた。ところに。よれば。
…………。ふふふふふ。」
「質問の。必要も。なかった。
おまえの。顔が。声よりも。なお。雄弁に。物語っている。」
;3/右 接近囁き
「ここちよいのだな。?。これが。
(ふ~~~っ)」
1/前
「ならば。ななは。おまえを。癒せる。癒やして。やれる。
ななは。そのことが。嬉しい。とても。」
「ならば。今は。一度。家に。戻るがよい。
こころおきなく。一晩中。やすまるための。支度を。整えて。くるがよい。」
「そうして。支度が。整ったのなら。いま一度。いや。
ふたたびでも。みたびでも。よたびでも。いつたびでも。――何度でも」
「この洞窟へ。
ものべのの。新しき土地神の。ななの。住処へ。」
;3/右 接近囁き
「ななの。なかへと。
甘えに。癒やされに。くるが。よい。」
「(ちゅっ!)」
;環境音 F.O.