Track 3

ななの。血吸い。

;環境音 雨音 F.I. ;雨の中の足音 ;洞窟に入る (環境音洞窟に 雨vol↓ かF.O.) ;傘をたたむ→傘を振る ;傘を巻いてスナップで止める ;9/前遠   「来たか。外は。ひどい。雨だな。」 「ななには。ここちよい。気候だが。 人間である。おまえには。――ん?。」 「そう。遠くては。話も。できぬ。 ななは。な。大きな。声を。出すのが。苦手だ。」 「だから。近くに。 もっと。もっと。もっと。近くに。」 ;SE 洞窟内足音。数歩。 1/前 「うん。この近さなら。ななも。嬉しい。 おまえの顔が。よく見える。おまえの声が。よく聞こえる。」 ;↓くんくんは、(鼻を鳴らす:sniff)もしくは(口でそれらしく息を吸い込む)どちらか、音の可愛い方でいければと思います 「おまえの匂いが。――。(くんくん)――ふふっ。 おまえの匂いに。雨の匂いが。まじっている。」 「どちらも。ななの。好む。匂いだ。 ななを。やすらかに。してくれる。匂いだ。」 「ななは。かぎたい。この心地よい。匂いを。かぎたい。 ななが。満足。できるまで。おまえの。匂いを。かいでも。いいか?」 「……。……。」 「ふふふ。ならば。かがせてもらおう。 頭の上から。足の先まで。おまえの。匂いを。」 :以下、指示あるまで全て密着で 1/前  「(くんくん)(くんくん)」 ;2/前右  「(くんくん)(くんくん)」 ;3/右 「(くんくん)(くんくん)(すーーーーっ)」 「耳の。後ろの。匂いが。良いな。 とりわけに。よい。」 「(くんくん)(くんくん)――。ああ。これは。 蓮の根を。孕む。やわらかな。泥の。匂い。 ななが。とても。好む。匂いと。少し。似ている」 ;髪の匂いをかいでるイメージでできればマイク上方の ;3/右→1/前→;7/左 「髪の。匂いも。とても。良いな。 (くんくん)(くんくん)(くんくん)(くんくん) 人間の。つくる。香料の。香り。」 ;7/左 「けれども。ななには。おまえの。匂いが。 肌や。汗や。体の芯が。漂わせている匂いの方が。 ずっと。ずうっと。――。(くんくん)――ここちよい」 ;1/前、徐々に下方に下がるイメージ 「(くんくん)(くんくん)ん……。匂いが。だんだんと。濃く。 (くんくん)(くんくん)――ん?。あ。」 ;汗を舐めとる 「(ぺろっ)――(こくんっ)」 「おまえの。疲れの。匂いが。濃い。 おまえの。疲れの。味が。濃い。 ――。そうだ。そういえば。そうだった。」 1/前 「ななが。今日。おまえのことを。呼び出したのは。 そのため。だった」 「ななは。 ものべのの。新しき。土地神は。 大事な大事な。ななの。氏子を。 おまえの。ことを。いつも。見ている。」 「だから。ななは。知っている。 おまえは。いま。おまえ自身が。思っているより。 深く。芯から。疲れて。疲れ切ってしまって。いる」 「それゆえ。ななは。おまえを。癒やす。 おまえが。望んで。くれるの。ならば」 ;7/左 どきどき(拒まれるかも) 「どうだ。おまえは。望んで。くれるか。?。 ななを。そうして。――」 ;7/左 接近囁き 「ななの。いやしを。」 「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)」 ;7 「ふ。ふふ。ふふふふふ。 そうか。おまえが。望んで。くれるなら。 ななは。おまえを。ひとばん。かけて。癒やし。つくそう。」 1/前 「ならば。まずは。だ。――。うん。」 「おまえの。体の。血と。気との。 ――。流れの。淀みを。とりのぞこう。」 「おまえの。流れを。淀ます。穢れを。 ななは。吸いつくし。溶かし。つくそう」 ;3/右 接近囁き 「心配。するな。ななは。もともと。蛭の。あやかし。 吸って。溶かすは。ななの。性(しょう)。」 ;3/右 「まずは。敷物に。横に。なれ。 そこに。ごろりと。横たわれ。」 ;5/後 「ああ。ちがう。上を。向いて。横に。なるのだ。 おまえの。顔が。見えないと。ななは。さみしい。つまらない。」 「ゆえ。な。?。 よいか。?。 ななが。ごろりと。ころがす。ままに。上を。むくのだ。 ゆくぞ。それ。」 ;5/後→;7/左→1/前 「ごろーーーーーーーーん」 「うん。これで。よい。 ななはな。?。おまえの。顔を。見るのを。好む。 ことに。おまえの。目を。好む。」 「では。な?。 血の。気の。 とどこおっている。ところを。探す。」 ;以降、体のあちこち触れるイメージで、 ;空間活かしてダミーヘッドから想定される体方向に、任意に動いていただけると幸いです。 ;SE 肌をさすってはとまり。さすってはとまり。 「ん……。(呼吸音)(呼吸音)――。む。 これは。見て。思っていた。より。さらに。だな」 「(呼吸音)(呼吸音)。節々が。熱を。持って。いる。 ああ。ここ。」 ;2/右前 「右の。肩に。淀みが。ある。 瘴気。――。疲れではなく。病でもなく。 怪異の。類に。憑けられた。ものだ。」 「これを。抱えて。いては。疲れも。抜けづらい。 ななが。吸い取り。溶かして。やろう。」 「少し。痛むぞ。?。爪を。使う」 :SE 肌さすり 「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)……ここ。だ。」 ;SE 肌を引っ張る→爪で小さく肌を破く。つぷり。 ;2/右前 接近囁き 「――。心配。ない。血は。ななの。唾液で。止める。」 ;2/右前 「ん……。(ちゅっ――ちゅうっ――ちゅううううっ) ――(ごくんっ)」 「ああ……。 障りを。淀みを。蕩かしている。ななの。舌こそ。溶けそうだ。」 「おまえの。血は。濃く。甘く――。ん……(ぺろっ)。 欲に。負ければ。全て。飲み干して。しまいそうだ。――。が。」 ;3/右 「そうしてしまえば。二度と。おまえの。声を。聞けぬ。 二度と。おまえの。匂いを。かげぬ。 二度と。おまえの。このぬくもりを。――ふふっ。」 ;1/前 「ゆえ。飲まぬ。 障りを除く。そのために。 どうしても。吸わねばならぬ。分量。だけしか。」 「…………。…………。分量。だけしか。」 ;SE お腹なる ;照れ 「あ。」 ;照れ隠し冷静。 「……。……。障りを。完全に。除く。ためには。 うん。もう一口。飲むべきだ。」 ;2/右前 「ん……。(はむっ)(ちゅう、ちゅうっ――ちゅううっ――)(ごくん)。ぷあ。ごちそうさま。」 「あ。そうだ。 血止め。だな。ん――(ちゅっ)(ぺろっ)」 ;1/前 「さて。と。これで。……。ん――」 ;2/右前 「(呼吸音)(呼吸音)――うん。 ここの。淀みは。除けたな。 では。――。ああ。次は。足の。方。か。」 ;SE 肌をさすってはとまり。さすってはとまり。 ;2/右前→1/前→;6/左前 「どう。だ。――どこ。だ。 ああ。うん。――もっと。下。だな。」 「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――あ。ふふ。 ななは。見つけた。ここだ。左の。ひざの。ところ。」 ;SE 肌をとんとん叩く 「……。ここは。うん。 裏の。柔らかな。ところ。から。だな」 「(呼吸)。……。うむ。爪は。使わず。噛んで。いく。 また。少し。痛む。 我慢を。させる。とても。すまない。」 「……。……。そう。か。 痛みも。ふふっ。ななが。与えれば。嬉しい。か。」 「そういってもらえると。ななも。うれしい。 気が。楽になる。」 「では。いくぞ。?。 (ぺろっ、ぺろっ)――ん……(すうっ――かぷっ)」 ;SE 肌が噛まれる、少し破られる 「ん!。ん……(ちゅうっ、ちゅうっ、ちゅうっ)―― ん……くっ――(ごくんっ)」 :うっとり→ではなく、少し慌て 「ぷぁ。美味。 ではなく。――ん。 ここの。障りも。除けたな。」 「なら。傷を。ふさいでしまおう。 ――(チュッ――ぺろっ、ぺろっ、ぺろっ――ちゅっ)」 「これで。かなり。障りを除けた。 けれど。……。ああ。うむ。 もうひとつだけ。少し気になる。淀みが。あるな。」 ;SE 肌をさすってはとまり。さすってはとまり。 ;6/左前→;7/左→;6/左前→1/前 「こちら――。あ――いや。ちがう。 う。ん……。ああ。正中(せいちゅう)。か。」 ;SEはださすさす 「もう少し。上。もう少し。上。もう。少し。ん。!」 :SE とんとん 「ななは。見つけた。ここ。だな。 ほとんど。へそだ。ここは噛むより。爪が。よい。」 ;SE 肌を引っ張る→爪で小さく肌を破く 「ん。」 「……おまえの。しずくは。 おまえの。血の。たまは。とても。綺麗だ。」 ;囁き/独り言 「あざやかな。おまえの。いのちの。しずく。 ――んっ……」 「(ちぷっ――ちゅうっちゅっちゅうううっ――ごくんっ) (呼吸音)(呼吸音) (ぺろっ)」 「ああ。うん。ここの障りは。ひときわ。濃かった。 ゆえ。な。?。体を。少し。動かして。みろ。」 「ふふ。 軽い。ならば。とても。よかった。 これで。また。しばらくは――ん。?。」 「どうした。?。体が。軽くなり。 ――。なのに。なにゆえ。 また。そのように。浮かない。顔に?」 「ん。…………。…………。ああ。確かに。だな。 残っている。な。 ななが。おまえに。吸い付いて。障りを除いた。あとが。くっきり」 「あざのようにも。見えて。しまうな。 だが。安心。しろ。 ななは。その跡も。綺麗に。消せる。」 「しばし。まて。」 「(指パッチンをしてください。綺麗に鳴っても、へちょってしまっても、その音でいきたいです) ――滝女郎。聞け。泥を。もて。」 ;環境音 F.O.