ななの。血吸い。
;環境音 雨音 F.I.
;雨の中の足音
;洞窟に入る (環境音洞窟に 雨vol↓ かF.O.)
;傘をたたむ→傘を振る
;傘を巻いてスナップで止める
;9/前遠
「来たか。外は。ひどい。雨だな。」
「ななには。ここちよい。気候だが。
人間である。おまえには。――ん?。」
「そう。遠くては。話も。できぬ。
ななは。な。大きな。声を。出すのが。苦手だ。」
「だから。近くに。
もっと。もっと。もっと。近くに。」
;SE 洞窟内足音。数歩。
1/前
「うん。この近さなら。ななも。嬉しい。
おまえの顔が。よく見える。おまえの声が。よく聞こえる。」
;↓くんくんは、(鼻を鳴らす:sniff)もしくは(口でそれらしく息を吸い込む)どちらか、音の可愛い方でいければと思います
「おまえの匂いが。――。(くんくん)――ふふっ。
おまえの匂いに。雨の匂いが。まじっている。」
「どちらも。ななの。好む。匂いだ。
ななを。やすらかに。してくれる。匂いだ。」
「ななは。かぎたい。この心地よい。匂いを。かぎたい。
ななが。満足。できるまで。おまえの。匂いを。かいでも。いいか?」
「……。……。」
「ふふふ。ならば。かがせてもらおう。
頭の上から。足の先まで。おまえの。匂いを。」
:以下、指示あるまで全て密着で
1/前
「(くんくん)(くんくん)」
;2/前右
「(くんくん)(くんくん)」
;3/右
「(くんくん)(くんくん)(すーーーーっ)」
「耳の。後ろの。匂いが。良いな。
とりわけに。よい。」
「(くんくん)(くんくん)――。ああ。これは。
蓮の根を。孕む。やわらかな。泥の。匂い。
ななが。とても。好む。匂いと。少し。似ている」
;髪の匂いをかいでるイメージでできればマイク上方の
;3/右→1/前→;7/左
「髪の。匂いも。とても。良いな。
(くんくん)(くんくん)(くんくん)(くんくん)
人間の。つくる。香料の。香り。」
;7/左
「けれども。ななには。おまえの。匂いが。
肌や。汗や。体の芯が。漂わせている匂いの方が。
ずっと。ずうっと。――。(くんくん)――ここちよい」
;1/前、徐々に下方に下がるイメージ
「(くんくん)(くんくん)ん……。匂いが。だんだんと。濃く。
(くんくん)(くんくん)――ん?。あ。」
;汗を舐めとる
「(ぺろっ)――(こくんっ)」
「おまえの。疲れの。匂いが。濃い。
おまえの。疲れの。味が。濃い。
――。そうだ。そういえば。そうだった。」
1/前
「ななが。今日。おまえのことを。呼び出したのは。
そのため。だった」
「ななは。
ものべのの。新しき。土地神は。
大事な大事な。ななの。氏子を。
おまえの。ことを。いつも。見ている。」
「だから。ななは。知っている。
おまえは。いま。おまえ自身が。思っているより。
深く。芯から。疲れて。疲れ切ってしまって。いる」
「それゆえ。ななは。おまえを。癒やす。
おまえが。望んで。くれるの。ならば」
;7/左 どきどき(拒まれるかも)
「どうだ。おまえは。望んで。くれるか。?。
ななを。そうして。――」
;7/左 接近囁き
「ななの。いやしを。」
「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)」
;7
「ふ。ふふ。ふふふふふ。
そうか。おまえが。望んで。くれるなら。
ななは。おまえを。ひとばん。かけて。癒やし。つくそう。」
1/前
「ならば。まずは。だ。――。うん。」
「おまえの。体の。血と。気との。
――。流れの。淀みを。とりのぞこう。」
「おまえの。流れを。淀ます。穢れを。
ななは。吸いつくし。溶かし。つくそう」
;3/右 接近囁き
「心配。するな。ななは。もともと。蛭の。あやかし。
吸って。溶かすは。ななの。性(しょう)。」
;3/右
「まずは。敷物に。横に。なれ。
そこに。ごろりと。横たわれ。」
;5/後
「ああ。ちがう。上を。向いて。横に。なるのだ。
おまえの。顔が。見えないと。ななは。さみしい。つまらない。」
「ゆえ。な。?。 よいか。?。
ななが。ごろりと。ころがす。ままに。上を。むくのだ。
ゆくぞ。それ。」
;5/後→;7/左→1/前
「ごろーーーーーーーーん」
「うん。これで。よい。
ななはな。?。おまえの。顔を。見るのを。好む。
ことに。おまえの。目を。好む。」
「では。な?。
血の。気の。
とどこおっている。ところを。探す。」
;以降、体のあちこち触れるイメージで、
;空間活かしてダミーヘッドから想定される体方向に、任意に動いていただけると幸いです。
;SE 肌をさすってはとまり。さすってはとまり。
「ん……。(呼吸音)(呼吸音)――。む。
これは。見て。思っていた。より。さらに。だな」
「(呼吸音)(呼吸音)。節々が。熱を。持って。いる。
ああ。ここ。」
;2/右前
「右の。肩に。淀みが。ある。
瘴気。――。疲れではなく。病でもなく。
怪異の。類に。憑けられた。ものだ。」
「これを。抱えて。いては。疲れも。抜けづらい。
ななが。吸い取り。溶かして。やろう。」
「少し。痛むぞ。?。爪を。使う」
:SE 肌さすり
「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)……ここ。だ。」
;SE 肌を引っ張る→爪で小さく肌を破く。つぷり。
;2/右前 接近囁き
「――。心配。ない。血は。ななの。唾液で。止める。」
;2/右前
「ん……。(ちゅっ――ちゅうっ――ちゅううううっ)
――(ごくんっ)」
「ああ……。
障りを。淀みを。蕩かしている。ななの。舌こそ。溶けそうだ。」
「おまえの。血は。濃く。甘く――。ん……(ぺろっ)。
欲に。負ければ。全て。飲み干して。しまいそうだ。――。が。」
;3/右
「そうしてしまえば。二度と。おまえの。声を。聞けぬ。
二度と。おまえの。匂いを。かげぬ。
二度と。おまえの。このぬくもりを。――ふふっ。」
;1/前
「ゆえ。飲まぬ。
障りを除く。そのために。
どうしても。吸わねばならぬ。分量。だけしか。」
「…………。…………。分量。だけしか。」
;SE お腹なる
;照れ
「あ。」
;照れ隠し冷静。
「……。……。障りを。完全に。除く。ためには。
うん。もう一口。飲むべきだ。」
;2/右前
「ん……。(はむっ)(ちゅう、ちゅうっ――ちゅううっ――)(ごくん)。ぷあ。ごちそうさま。」
「あ。そうだ。
血止め。だな。ん――(ちゅっ)(ぺろっ)」
;1/前
「さて。と。これで。……。ん――」
;2/右前
「(呼吸音)(呼吸音)――うん。
ここの。淀みは。除けたな。
では。――。ああ。次は。足の。方。か。」
;SE 肌をさすってはとまり。さすってはとまり。
;2/右前→1/前→;6/左前
「どう。だ。――どこ。だ。
ああ。うん。――もっと。下。だな。」
「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――あ。ふふ。
ななは。見つけた。ここだ。左の。ひざの。ところ。」
;SE 肌をとんとん叩く
「……。ここは。うん。
裏の。柔らかな。ところ。から。だな」
「(呼吸)。……。うむ。爪は。使わず。噛んで。いく。
また。少し。痛む。
我慢を。させる。とても。すまない。」
「……。……。そう。か。
痛みも。ふふっ。ななが。与えれば。嬉しい。か。」
「そういってもらえると。ななも。うれしい。
気が。楽になる。」
「では。いくぞ。?。
(ぺろっ、ぺろっ)――ん……(すうっ――かぷっ)」
;SE 肌が噛まれる、少し破られる
「ん!。ん……(ちゅうっ、ちゅうっ、ちゅうっ)――
ん……くっ――(ごくんっ)」
:うっとり→ではなく、少し慌て
「ぷぁ。美味。
ではなく。――ん。
ここの。障りも。除けたな。」
「なら。傷を。ふさいでしまおう。
――(チュッ――ぺろっ、ぺろっ、ぺろっ――ちゅっ)」
「これで。かなり。障りを除けた。
けれど。……。ああ。うむ。
もうひとつだけ。少し気になる。淀みが。あるな。」
;SE 肌をさすってはとまり。さすってはとまり。
;6/左前→;7/左→;6/左前→1/前
「こちら――。あ――いや。ちがう。
う。ん……。ああ。正中(せいちゅう)。か。」
;SEはださすさす
「もう少し。上。もう少し。上。もう。少し。ん。!」
:SE とんとん
「ななは。見つけた。ここ。だな。
ほとんど。へそだ。ここは噛むより。爪が。よい。」
;SE 肌を引っ張る→爪で小さく肌を破く
「ん。」
「……おまえの。しずくは。
おまえの。血の。たまは。とても。綺麗だ。」
;囁き/独り言
「あざやかな。おまえの。いのちの。しずく。
――んっ……」
「(ちぷっ――ちゅうっちゅっちゅうううっ――ごくんっ) (呼吸音)(呼吸音) (ぺろっ)」
「ああ。うん。ここの障りは。ひときわ。濃かった。
ゆえ。な。?。体を。少し。動かして。みろ。」
「ふふ。
軽い。ならば。とても。よかった。
これで。また。しばらくは――ん。?。」
「どうした。?。体が。軽くなり。
――。なのに。なにゆえ。
また。そのように。浮かない。顔に?」
「ん。…………。…………。ああ。確かに。だな。
残っている。な。
ななが。おまえに。吸い付いて。障りを除いた。あとが。くっきり」
「あざのようにも。見えて。しまうな。
だが。安心。しろ。
ななは。その跡も。綺麗に。消せる。」
「しばし。まて。」
「(指パッチンをしてください。綺麗に鳴っても、へちょってしまっても、その音でいきたいです)
――滝女郎。聞け。泥を。もて。」
;環境音 F.O.