ななの。添い寝。
;以降、ピロートーク
;3/右
「ん……。(呼吸音)(呼吸音)」
;SE 髪を優しくなでなで、「もう。いい」で止まる
「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)」
「(呼吸音)……ん。ふふっ。くすぐったい。ん――」
「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)」
「ふ。あ――。ん。もう。いい。
――ななは。十分。堪能。した。ふぁ」
;環境音 F.I.
「おまえの。てのひらは。とても。あたたかで。やわらかだ。
ふふっ。ななのほうが。癒やされ。穢れを。はらって。もらった。ような。きもちだ。」
「……。……。ありがとう。
ななに。やさしく。してくれて。
ななを。大事に。してくれて。」
「ふふっ。今度は。な。
ななが。おまえを。癒やして。やろう。
おまえが。眠りに。落ちるまで。
ななは。なんでも。おまえが。のぞむことを。してやろう」
「おまえは。何を。望んで。いる。?。
なにを。ななに。してほしい。?。」
「……うん。……うん。
ああ。うふふっ。
なつかしいな。早口言葉か。」
「あのころよりも。ななも。人間の言葉に。なれた。
紙に。いちいち。書いて。もらえなくても。
早口。言葉を。できそうな。気も。する。けれど――。
ん?」
「おまえの。カバンか?。取れば。いいのか。?。
中に。なにか。入っているのか?」
;SE カバンゴソゴソ
「ふむ。……板に。紙が挟まっている。
これは。一体。。
(呼吸音)(呼吸音)――。」
「なるほど。書類バサミ。という。名前の。ものか。
紙が。つまりは。書類。なのだな。」
「それに。――。ああ。そちらはわかる。ペンだな。
文字を。書く道具。」
「ただのペンではない。のか?。
油性。ボールペン。
それは?。 ふむ――ふむ――論より証拠。か。」
;SE 書類バサミに挟んだ紙に、ボールペンでさらさら(以下、"ペン書き"
「『上を向いても、文字がかける』。
なるほど。ならば。よりそいあって。横になるまま。
眠りに落ちるその瞬間まで。早口言葉を。楽しめる。のだな。」
「ふふふっ。とても。いい。
おまえは。本当に。準備がいい。
ならば。ななは。おまえの準備に。おまえの期待に。答えよう。」
「おまえが。眠りにおちるまで。おまえがここちよく。眠れる。ように」
;3/右 接近囁き
「早口言葉で。こういうふうに。
おまえの耳を。ゆすぶろう」
;3/右
「で? 最初は。なんだ。?。
ななは。どんな。早口言葉を。読めば。いい?。」
;SE ペン書き
「ふむ。簡単だな。では。読むぞ?」
;3/右 接近囁き
「生麦生米生卵。生麦生米生卵。生麦生米生卵」
;3/右
「ふふふ。どうだ。
ななの。ささやく。早口言葉は。
おまえの。耳を。ここちよく。揺すれているか?」
「うん。うん。ならば。いい。
次は? なんだ。ななは。なんでも。読んでやるぞ?」
;SE ペン書き
「む。ふふふ。読んだことのない。早口言葉だ。
けれども。おそらく。難なく。読める。」
;3/右(接近囁き
「九州空港の究極高級航空機。九州空港の究極高級航空機。九州空港の究極高級航空機」
;3/右
「ふふふ。このくらい。なにほどでも。ない。
もっと。難しいのでも。大丈夫。だぞ。?」
;一緒に、から言葉を探して戸惑う
「しかし。懐かしい。
おまえと。はじめて。一緒に。……一緒に……。(呼吸音)」
;"遊んだ?"と言ってもらって、納得
「――ああ。うん。そうだな。
遊び。――。遊びだ。これは。早口言葉は。」
「ななと。おまえと。はじめて。遊んだ。
ふふふ。あのときも。早口言葉は。楽しかったな。
ななは。少し。ドキドキと。した。」
「ん。ふふふ。次の。言葉を。思いついた。か?。」
;SE ペン書き
「むつかしそうだ。が。昔の。なななら。きっと。読めなかったろう。
が。うん。今の。なななら。」
;3/右(接近囁き
「(すうっ)
新出シャンソン歌手総出演新春シャンソンショー
新出シャンソン歌手総出演新春シャンソンショー
新出シャンソン歌手総出演新春シャンソンショー」
;3/右
「ああ。。少し。ひやひやとした。
人間の。形の。舌は。不便だな。
なかなか。もとの位置に。戻りきらない」
「けれど。ふふ。
実は。ななは。たくさん。練習。していたのだ。」
「おまえと。いつか。もう一度。
早口言葉で。あそべるときが。
きっと。くると。思って。
だから。――。」
「ななは。たのしい。いま。とても。
この夜が。ずっと。ずうっと。終わらなければ。よいなと。
少し。思う。ほど。」
「さあ。次は。なんだ?。
ななを。もう少し。楽しませて。みよ」
;SE ペン書き
「ほう。これも。はじめてみる。早口言葉だ。
簡単そうに。思えるが。さて――。」
;3/右(接近囁き)
「骨粗鬆症 骨粗鬆症 骨粗鬆症 」
;3/右
「おおお。これは。むつかしかったな。
ななは。きちんと。いえて。いた。か?。」
「ならば。よかった。……ん。ん。
(ぺろっ)(ぺろっ)――。
舌が。長すぎても。短すぎても。
きっと。余計に。言いづらかろう。――ん?」
「……………………」
「ふふふ。また。あくびがでたな。
目も。うるうるして。溶けそうだ。
遊びの時間も。そろそろ。おわりか。」
「ああ。うん。もちろんだ。
おまえが。望むなら。あと。ひとつ」
「どんな。早口言葉を。今度は――。(呼吸音)」
;SE ペン書き
「あ。」
;懐かしい。切ない。
「……。これは――。これは。
あのときに。よんだ。早口言葉だ。」
;3/右(接近囁き)
「(すうっ)
海軍機関学校機械科今学期学課課目各教官協議の結果下記の如く確定、科学、幾何学、機械学、国語、語学、絵画、国家学、撃剣
海軍機関学校機械科今学期学課課目各教官協議の結果下記の如く確定、科学、幾何学、機械学、国語、語学、絵画、国家学、撃剣
海軍機関学校機械科今学期学課課目各教官協議の結果下記の如く確定、科学、幾何学、機械学、国語、語学、絵画、国家学、撃剣」
「どうだ。うふふ。三度も。読めた。
ななは。なかなか。
人間の。形を。しても――あ――」
;寂しい
「ふふふ。またあくびだ。
もう。限界だな。おわりに。しよう。」
;優しい
「うん。寝よう。
おまえが。とても。眠いのならば。
ななにとっても。おんなじだ。」
「息を。あわせて。まぶたを。とじて。――(呼吸音)(呼吸音)――
おまえと。一緒に。眠ることこそ。
ななにも。最高の。しあわせだ。」
「ん?。ああ。そうか。そうだな。
それが。人間の。習慣。だったな」
;3/右 接近囁き
「おやすみなさい」
;3/右
「ふふっ――ふ……あ。む。――(大あくび)――ふぁ。
ななにも。おまえの。眠気が。うつって。しまった。ようだ。」
「明日の朝まで。ゆるりと。眠ろう。
……おやすみなさい。だ。ななの。かわいい。かわいい……ふぁ――ん……」
「(寝息)(寝息)(寝息)(寝息)」
「(寝息)(寝息)(寝息)(寝息)」
「(寝息)(寝息)(寝息)(寝息)」
「(寝息)(寝息)(寝息)(寝息)」
「(寝息)(寝息)(寝息)(寝息)」
「(寝息)(寝息)……ん……あ。そう。だ。
おまえ。――は。
もう。ぐっすりと。寝入って。しまった。ようだな。」
「ん……。(呼吸音)。」
「あの。な?。ななは。な?」
「おまえと。はじめて。遊んだ。あの日。
どうしても。読めなかった。――。
言えなかった。早口言葉を。」
「たった二文字の。早口言葉を。
いまなら。きっと。
きっと。いえそうに。思う。のだ」
「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)」
「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)」
「ん……む。(ごくっ)……(すううっ)」
;;3/右 接近囁き。「す」「き」とも無声音で、できるかぎりのウィスパーで
「す。き。」
;3/右
「~~~~っ/////っ!!」
「ななは。ねぼてけ。いる。ようだ。
ねなおさ。なければ。――。
うん。寝なおそう」
;3/右 接近囁き
「今度こそ。本当に。おやすみなさい。だ」
;1/前
「(静かで優しく短いキス)」
;環境音 F.O.