Track 6

ななの。髪で。耳かき。(左耳)

;7/左 「ん。――(ねろおおおおおおぉ)っ。――。ぷあ。」 「新しい。髪も。ななの。しずくで。たっぷり。濡れた。 これを。つかって。左の。耳も。 ――ん? (呼吸音)――ああ。」 「わかった。ななも。なれて。きた。 左の。みみは。話の。続きを。しながら。耳かき。 して。いこう。」 「まずは。また。耳の。ふちの。 浅い。ところを。――」 「<耳かき音><耳かき音>……ん……<耳かき音>――<耳かき音>」 「さて。――<耳かき音>――と。<耳かき音>――。 星辰。ひめみやの。話。だったな。 ――<耳かき音>――<耳かき音>」 「世間。知らずの。――ん――<耳かき音>―― あの。ひめみや。は――。<耳かき音>――」 「ななが。懸命に。調和を。保つ。――ん。――<耳かき音>―― その。ものべのに。――<耳かき音>。<耳かき音>――」 「(呼吸音)――ん――<耳かき音>――あやかしを。――<耳かき音>―― しかも。三吉鬼の。ごとくに……。(呼吸音)――。 神格なみの。力。さえもつ。――<耳かき音>――あやかし。まで。をも。――<耳かき音> 「気軽に。ほいほい。招いて。くる。ゆえ――。<耳かき音>。その度。ごとに。ん……(呼吸音)――。 ななが。整えた――<耳かき音>。調和が。乱れ――。」 「ななの。務め。――。<耳かき音> ただでさえ。むつかしく。ややこしい。(呼吸音)――。 ななの。――<耳かき音>務めが――。<耳かき音>」 ;気づきの"あ" 「ひときわに。……(呼吸音)。 むつかし。く――。ん――。<耳かき音>。なり――。(呼吸音)―― あ。」 ;7/左 接近囁き 「……。平気。平気だ。 ケンカをしている。わけではない。 嫌っているという。こともない。」 「だから。おまえに。そんな顔を。 困った顔を。しないで。ほしい。 ななの。話には。まだ。続きが。ある。」 ;7/左(頬キス) 「(ちゅっ)」 ;7/左 「ふふ。ふ。ななは。おまえを。かわいく。思う。 ななは。おまえを。大事に。思う。 おまえは。ななを。土地神へと。育ててくれた。 ななの。はじめての。氏子。ゆえ」 「ななに。さまざまな。素敵な。ことや。 楽しい。ことを。教えてくれた。 人の暮らしに。ついての。 ななの。先生で。あるが。ゆえ。」 「ゆえ。――。な。 ん……。<耳かき音>」 「ななは。<耳かき音>。楽しくも。思う。のだ。 星辰。ひめみやに。――<耳かき音>――命じ。られた――。<耳かき音>――」 「おまえの。務め。で――<耳かき音>―― あたらしい。あやかしが。来る。度に。――<耳かき音>」 「おまえが――<耳かき音>――懸命に。――(呼吸音)。 務めを。果たし――<耳かき音>――。 ものべのに。あたらしい。あやかしを――。<耳かき音>――招き入れてくる。その。度に……(呼吸音)」 「ん……(呼吸音)――」 ;7/左 息吹きかけ 「(ふーーーーーーーーーっ)(ふっ!)(ふうっ!)」 ;7/左 「うん。浅い。ところは。綺麗に。なった。 ゆえ。……(呼吸音)――。 もっと。おまえの。耳の。深くを。綺麗に。しよう。」 「ん……(呼吸音)」 ;SE 耳掻く深くに挿入(ずるにゅる系) 「……。うむ。では。――<耳かき音>―― ん……<耳かき音>――っと――<耳かき音>」 「で。だ。――<耳かき音>……<耳かき音>」 「おまえが。ものべのに――<耳かき音>――。 新しい。あやかしを――<耳かき音>―― 招き。いれてくる。……(呼吸音)――その。たび。ごとに――<耳かき音>」 「たしかに。面倒。な。<耳かき音>――行き違い。も――<耳かき音>――」 「調和を。とるのが――<耳かき音>――難しく。なる。ことも。増えては。<耳かき音>――しまう。」 「だが。――<耳かき音>――それと……(呼吸音)――同時に――<耳かき音>」 「ななは。嬉しくも。思う。のだ。――<耳かき音>。 星辰。ひめみやが。なにを。しようと。しているか。……<耳かき音>」 「ななにも。それは。よぉく――(呼吸音)。わかる。し――<耳かき音>。 間違って。いない。とも――<耳かき音>。 感じも。する。し。――<耳かき音>」 「おまえも。きっと。――(呼吸音)。 いや。間違いなく。――<耳かき音>。 星辰。ひめみやの。目指す。ところを。――<耳かき音>」 「ななも。――<耳かき音>――認め。ざるを。得ない。その。夢を――<耳かき音>――」 「おまえも。必ず――<耳かき音>―― おなじく。夢見て。いる。の。だと――(呼吸音)」 「それも。ななには。わかる。ゆえ。――<耳かき音>――(呼吸音)」 「うふふっ。――<耳かき音>――ななは。うれしく。思う。のだ。」 「きっかけを。つくった。ものが――(呼吸音)。 たとえ。星辰。ひめみや。だろうと――<耳かき音>―― いまは。それは――<耳かき音>―― おまえの。夢にも。なって。いる。ゆえ――<耳かき音>」 「だから。ななは。……(呼吸音)。 あたらしき。あやかしを。おまえが。招き。いれる。たび。――<耳かき音>。 整えた。ものが。――<耳かき音>――大きく。乱されて。しまう。たび――<耳かき音>」 ;7/左 接近囁き 「ななは。な?。 ……(呼吸音)。 おまえと。ともに。『育てている』。と。感じるのだ。」 ;7/左 「いままでの。ちいさな。ものべのを。――<耳かき音>―― もっと。大きく。もっと。深く。――<耳かき音>―― もっと。楽しくある。ものべのに――(呼吸音)。―― 育てている。と。――<耳かき音>――感じる。のだ。」 「消えかけている。あやかしたちに。――。<耳かき音>。 おまえの。招きで。――<耳かき音>――。 あらたな。縁(えにし)を……(呼吸音)――。 あらたな。つながりを。与える。たびに――<耳かき音>」 「ななは。感じる。 おまえが。種を。――<耳かき音>――蒔いて。いて。――ん……<耳かき音>――」 「ななが。その種を――<耳かき音>―― おまえの。夢を――<耳かき音>。 おまえの。夢見る。新しい。ものべのを――<耳かき音>。」 「おまえと。ななとで――(呼吸音)―― 一緒に。なって。――<耳かき音>。 育てて。いると。――<耳かき音>――。そう。感じる。ゆえ……」 「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)……ふふっ。」 「ななは。しあわせにも。なれる。のだ。――<耳かき音>。 おまえの。招く。縁が。大きく――<耳かき音>」 「ともない。生じる。乱れも。大きく――<耳かき音>。 整え。なおすのが――<耳かき音>――大変に。なれば。なるほど。に。――<耳かき音>――ん。」 ;7/左 息吹きかけ 「(ふーーーーーーーーーーーっ)」 ;7/左 接近囁き 「だから。な?。 おまえの。夢は。今は。もう。 ななの。夢にも。なっている。」 ;7/左 「おまえの。疲れは。ななが。癒す。――<耳かき音>。 おまえの。穢れは。ななが。祓う。――<耳かき音>」 「おまえの。傷は。ななが。治す。――<耳かき音>。 おまえの。欲は。ななが。呑む。――<耳かき音>」 「だから。な?。 ななの。かわいい。人の子。よ。」 :SE 頭なでなで 「おまえは。おまえの。叶えたいことを。叶えていい。 そうするために。頑張りたいだけ。頑張ってもいい。 もしもやすみたいのなら。いくらだって。やすんでも。いい。」 ;7/左 接近囁き 「どんなおまえも。ななは。必ず。受け入れる。 ななに。呑んで。ほしいと。願う。全てを。必ず。ななは。呑む」 ;7/左 「耳の。掃除も。それゆえ。もっと。 一晩だって。ずうっと。続けたいの。だが。――<耳かき音>」 「ん……(呼吸音)」 ;SE 耳かき引き抜き (ずりゅーーーーーーーーっ) ;7/左 息吹きかけ 「(ふううううううううううううっ)」 ;7/左 「((呼吸音)(呼吸音)うん。綺麗。 もう。綺麗に。なって。しまった。」 「おまえの。耳が。綺麗に。なったのは。うれしいが。 これ以上。耳の。汚れは。落とせない。 耳かきは。これで。しまい。だな」 「あ――。うふふ。そうだった。な。 耳の汚れを。みられるのが。おまえには。はずかしい。こと。だったな」 「ならば。ほら。この耳かきを。ななの髪を。 おまえに。あげる。綺麗に拭いて。大事に。とっておくといい。」 「ななの。髪は。蛇避けになる。 ななの髪は。蛇に。とっては。 とても。恐ろしい。毒針となる」 「どんな。おそろしい。あやかし。だろうと。神で。あろうと。 それが。蛇の。性(しょう)を持つ。ものであるなら。 ななの。髪は。なにより。強い。お守りと。なる」 「それに。……。ななは。ななは。な?。 なぜだか。よくは。わからない。のだが。――。」 ;7/左 接近囁き 「ななの。髪を。おまえに。もっていて。欲しい。気がする。 なにも。なくとも。仮に。役に。たたなかろうとも。」 ;7/左 「ん。――。ふふっ。そうか。 おまえが。大事に。してくれるなら。 ななも。ななの。髪も。嬉しい」 「ななの。髪が。それほど。大事に。思えるの。なら。 こころゆくまで。ななの。髪を。なでなで。しても。大丈夫。――あ。」 「…………。ふふっ。おおきな。あくびだ。 ななを。まるごと。あたまから。 呑めそうなほど。おおきな。おくちが。ひらいたな。」 「平気だ。わかる。 疲れが抜けて。穢れが祓えて。安心できて。疲れていて。 それは。眠たくもなる。」 「ほんの少しは。血も。抜けたのだし。 かくあることを。わかっていたゆえ。 ななは。おまえを。 『一晩休めるときに』。と。招いたのだ。」 「ゆえに。ふふっ。 今宵は。ここで。休んでいけ。 おまえのための。あたたかで。やわらかな。寝床も。きちんと。しつらえてある」 「それに。……。それに。な?。 一緒に寝ながら。ならんで横に。なりながら。――」 ;7/左 接近囁き 「おまえに。髪を。なでて。ほしいと。 ななは。なんだか。思う。のだ。」 ;環境音.F.O.