ななの。髪で。耳かき。(左耳)
;7/左
「ん。――(ねろおおおおおおぉ)っ。――。ぷあ。」
「新しい。髪も。ななの。しずくで。たっぷり。濡れた。
これを。つかって。左の。耳も。
――ん? (呼吸音)――ああ。」
「わかった。ななも。なれて。きた。
左の。みみは。話の。続きを。しながら。耳かき。
して。いこう。」
「まずは。また。耳の。ふちの。
浅い。ところを。――」
「<耳かき音><耳かき音>……ん……<耳かき音>――<耳かき音>」
「さて。――<耳かき音>――と。<耳かき音>――。
星辰。ひめみやの。話。だったな。
――<耳かき音>――<耳かき音>」
「世間。知らずの。――ん――<耳かき音>――
あの。ひめみや。は――。<耳かき音>――」
「ななが。懸命に。調和を。保つ。――ん。――<耳かき音>――
その。ものべのに。――<耳かき音>。<耳かき音>――」
「(呼吸音)――ん――<耳かき音>――あやかしを。――<耳かき音>――
しかも。三吉鬼の。ごとくに……。(呼吸音)――。
神格なみの。力。さえもつ。――<耳かき音>――あやかし。まで。をも。――<耳かき音>
「気軽に。ほいほい。招いて。くる。ゆえ――。<耳かき音>。その度。ごとに。ん……(呼吸音)――。
ななが。整えた――<耳かき音>。調和が。乱れ――。」
「ななの。務め。――。<耳かき音>
ただでさえ。むつかしく。ややこしい。(呼吸音)――。
ななの。――<耳かき音>務めが――。<耳かき音>」
;気づきの"あ"
「ひときわに。……(呼吸音)。
むつかし。く――。ん――。<耳かき音>。なり――。(呼吸音)――
あ。」
;7/左 接近囁き
「……。平気。平気だ。
ケンカをしている。わけではない。
嫌っているという。こともない。」
「だから。おまえに。そんな顔を。
困った顔を。しないで。ほしい。
ななの。話には。まだ。続きが。ある。」
;7/左(頬キス)
「(ちゅっ)」
;7/左
「ふふ。ふ。ななは。おまえを。かわいく。思う。
ななは。おまえを。大事に。思う。
おまえは。ななを。土地神へと。育ててくれた。
ななの。はじめての。氏子。ゆえ」
「ななに。さまざまな。素敵な。ことや。
楽しい。ことを。教えてくれた。
人の暮らしに。ついての。
ななの。先生で。あるが。ゆえ。」
「ゆえ。――。な。
ん……。<耳かき音>」
「ななは。<耳かき音>。楽しくも。思う。のだ。
星辰。ひめみやに。――<耳かき音>――命じ。られた――。<耳かき音>――」
「おまえの。務め。で――<耳かき音>――
あたらしい。あやかしが。来る。度に。――<耳かき音>」
「おまえが――<耳かき音>――懸命に。――(呼吸音)。
務めを。果たし――<耳かき音>――。
ものべのに。あたらしい。あやかしを――。<耳かき音>――招き入れてくる。その。度に……(呼吸音)」
「ん……(呼吸音)――」
;7/左 息吹きかけ
「(ふーーーーーーーーーっ)(ふっ!)(ふうっ!)」
;7/左
「うん。浅い。ところは。綺麗に。なった。
ゆえ。……(呼吸音)――。
もっと。おまえの。耳の。深くを。綺麗に。しよう。」
「ん……(呼吸音)」
;SE 耳掻く深くに挿入(ずるにゅる系)
「……。うむ。では。――<耳かき音>――
ん……<耳かき音>――っと――<耳かき音>」
「で。だ。――<耳かき音>……<耳かき音>」
「おまえが。ものべのに――<耳かき音>――。
新しい。あやかしを――<耳かき音>――
招き。いれてくる。……(呼吸音)――その。たび。ごとに――<耳かき音>」
「たしかに。面倒。な。<耳かき音>――行き違い。も――<耳かき音>――」
「調和を。とるのが――<耳かき音>――難しく。なる。ことも。増えては。<耳かき音>――しまう。」
「だが。――<耳かき音>――それと……(呼吸音)――同時に――<耳かき音>」
「ななは。嬉しくも。思う。のだ。――<耳かき音>。
星辰。ひめみやが。なにを。しようと。しているか。……<耳かき音>」
「ななにも。それは。よぉく――(呼吸音)。わかる。し――<耳かき音>。
間違って。いない。とも――<耳かき音>。
感じも。する。し。――<耳かき音>」
「おまえも。きっと。――(呼吸音)。
いや。間違いなく。――<耳かき音>。
星辰。ひめみやの。目指す。ところを。――<耳かき音>」
「ななも。――<耳かき音>――認め。ざるを。得ない。その。夢を――<耳かき音>――」
「おまえも。必ず――<耳かき音>――
おなじく。夢見て。いる。の。だと――(呼吸音)」
「それも。ななには。わかる。ゆえ。――<耳かき音>――(呼吸音)」
「うふふっ。――<耳かき音>――ななは。うれしく。思う。のだ。」
「きっかけを。つくった。ものが――(呼吸音)。
たとえ。星辰。ひめみや。だろうと――<耳かき音>――
いまは。それは――<耳かき音>――
おまえの。夢にも。なって。いる。ゆえ――<耳かき音>」
「だから。ななは。……(呼吸音)。
あたらしき。あやかしを。おまえが。招き。いれる。たび。――<耳かき音>。
整えた。ものが。――<耳かき音>――大きく。乱されて。しまう。たび――<耳かき音>」
;7/左 接近囁き
「ななは。な?。 ……(呼吸音)。
おまえと。ともに。『育てている』。と。感じるのだ。」
;7/左
「いままでの。ちいさな。ものべのを。――<耳かき音>――
もっと。大きく。もっと。深く。――<耳かき音>――
もっと。楽しくある。ものべのに――(呼吸音)。――
育てている。と。――<耳かき音>――感じる。のだ。」
「消えかけている。あやかしたちに。――。<耳かき音>。
おまえの。招きで。――<耳かき音>――。
あらたな。縁(えにし)を……(呼吸音)――。
あらたな。つながりを。与える。たびに――<耳かき音>」
「ななは。感じる。
おまえが。種を。――<耳かき音>――蒔いて。いて。――ん……<耳かき音>――」
「ななが。その種を――<耳かき音>――
おまえの。夢を――<耳かき音>。
おまえの。夢見る。新しい。ものべのを――<耳かき音>。」
「おまえと。ななとで――(呼吸音)――
一緒に。なって。――<耳かき音>。
育てて。いると。――<耳かき音>――。そう。感じる。ゆえ……」
「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)……ふふっ。」
「ななは。しあわせにも。なれる。のだ。――<耳かき音>。
おまえの。招く。縁が。大きく――<耳かき音>」
「ともない。生じる。乱れも。大きく――<耳かき音>。
整え。なおすのが――<耳かき音>――大変に。なれば。なるほど。に。――<耳かき音>――ん。」
;7/左 息吹きかけ
「(ふーーーーーーーーーーーっ)」
;7/左 接近囁き
「だから。な?。
おまえの。夢は。今は。もう。
ななの。夢にも。なっている。」
;7/左
「おまえの。疲れは。ななが。癒す。――<耳かき音>。
おまえの。穢れは。ななが。祓う。――<耳かき音>」
「おまえの。傷は。ななが。治す。――<耳かき音>。
おまえの。欲は。ななが。呑む。――<耳かき音>」
「だから。な?。
ななの。かわいい。人の子。よ。」
:SE 頭なでなで
「おまえは。おまえの。叶えたいことを。叶えていい。
そうするために。頑張りたいだけ。頑張ってもいい。
もしもやすみたいのなら。いくらだって。やすんでも。いい。」
;7/左 接近囁き
「どんなおまえも。ななは。必ず。受け入れる。
ななに。呑んで。ほしいと。願う。全てを。必ず。ななは。呑む」
;7/左
「耳の。掃除も。それゆえ。もっと。
一晩だって。ずうっと。続けたいの。だが。――<耳かき音>」
「ん……(呼吸音)」
;SE 耳かき引き抜き (ずりゅーーーーーーーーっ)
;7/左 息吹きかけ
「(ふううううううううううううっ)」
;7/左
「((呼吸音)(呼吸音)うん。綺麗。
もう。綺麗に。なって。しまった。」
「おまえの。耳が。綺麗に。なったのは。うれしいが。
これ以上。耳の。汚れは。落とせない。
耳かきは。これで。しまい。だな」
「あ――。うふふ。そうだった。な。
耳の汚れを。みられるのが。おまえには。はずかしい。こと。だったな」
「ならば。ほら。この耳かきを。ななの髪を。
おまえに。あげる。綺麗に拭いて。大事に。とっておくといい。」
「ななの。髪は。蛇避けになる。
ななの髪は。蛇に。とっては。
とても。恐ろしい。毒針となる」
「どんな。おそろしい。あやかし。だろうと。神で。あろうと。
それが。蛇の。性(しょう)を持つ。ものであるなら。
ななの。髪は。なにより。強い。お守りと。なる」
「それに。……。ななは。ななは。な?。
なぜだか。よくは。わからない。のだが。――。」
;7/左 接近囁き
「ななの。髪を。おまえに。もっていて。欲しい。気がする。
なにも。なくとも。仮に。役に。たたなかろうとも。」
;7/左
「ん。――。ふふっ。そうか。
おまえが。大事に。してくれるなら。
ななも。ななの。髪も。嬉しい」
「ななの。髪が。それほど。大事に。思えるの。なら。
こころゆくまで。ななの。髪を。なでなで。しても。大丈夫。――あ。」
「…………。ふふっ。おおきな。あくびだ。
ななを。まるごと。あたまから。
呑めそうなほど。おおきな。おくちが。ひらいたな。」
「平気だ。わかる。
疲れが抜けて。穢れが祓えて。安心できて。疲れていて。
それは。眠たくもなる。」
「ほんの少しは。血も。抜けたのだし。
かくあることを。わかっていたゆえ。
ななは。おまえを。
『一晩休めるときに』。と。招いたのだ。」
「ゆえに。ふふっ。
今宵は。ここで。休んでいけ。
おまえのための。あたたかで。やわらかな。寝床も。きちんと。しつらえてある」
「それに。……。それに。な?。
一緒に寝ながら。ならんで横に。なりながら。――」
;7/左 接近囁き
「おまえに。髪を。なでて。ほしいと。
ななは。なんだか。思う。のだ。」
;環境音.F.O.