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chapter6

第六話  ここはデモンズパレス。魔王の城……ではない。  本当に恐ろしい敵は魔王ではなかったのかもしれない。  そのことを俺は、目の前にいる愛しい淫魔から教えられたんだ。  柔らかな肉体で俺を抱きしめ、夢の力で全ての思考能力を奪い去った憎い悪魔……のはずだった。 「もうずっと夢の中……奴隷クンと出会ってからまだ半月も経ってないのに、すっかり堕ちてくれたね♪」  俺が見る夢を支配する淫魔の名はリムカーラ。  彼女に五体の自由を奪われ、最後には心まで淫魔の鎖でがんじがらめにされた。  愛と欲望が入り混じった、決して切れない堕落の鎖に絡め取られた俺を見て彼女は笑う。  だがその行為の奥底には俺に対する愛情が満ち溢れていた。  美しい指先が、クイッと俺の顎を持ち上げる。  ほんの少し触れられているだけなのに極上の心地よさだ……。 「やっぱりお姉さんの勘は正しかったね。こうなることは最初からわかっていたよ」 「さいしょ、から……」 「私ね、キミの中にあるマゾの資質がすごいって、一発で見抜いちゃったの。  勇者してる人の中には、キミみたいに抑圧された感情を制御できない子がたまにいるんだよ」  たしかにそのとおりなのかもしれない。  物心ついたときから俺は勇者の道を歩むしかなかった。  一見輝かしい道だが、言い換えればそれは他の選択肢がなかったことを意味する。  リムカーラはそんな俺の欲求不満を一瞬で見抜き、俺が欲しいものを与えまくった。  決して人間の仲間には言えない隠していたはずの願望すら、彼女には丸裸にされてしまう。 「だから、そういう子を見つけたら……わかるよね?」  桃色に染まった瞳をうるませながら彼女が俺に覆いかぶさってきた。  もう完全に読まれてる。  俺の性癖を把握し尽くしているリムカーラは、色欲に染まった美しい体で俺を誘惑してくる。  自分より強い女性に憧れていた。  しかも年下で、どう考えても弱く見えるくせに自分を圧倒してくる女性。  普通に考えればありえない存在だが、全く予想外のアプローチでリムカーラはそれを達成した。 (たまらない……ああぁ、もう何も考えられない……)  目の前にいる強く美しい淫魔のこと以外は何も考えられない。  その気持はすぐに彼女に伝わってしまう。  すっかり馴染んだ6つの首輪が、俺が嘘をつくことを許さないのだ。 「た、たのむ……おねがいだから……」 カチャ……  心を縛る鎖と肉体を縛る首輪が擦れあって音を立てる。  それは人間としての尊厳がざわめく音だった。  しかし俺は、餌をお預けされた子犬のように恥ずかしげもなく彼女におねだりしてしまう。 「この首輪、舐めてほしいんでしょ? いいよ……」  クスクス笑いながら彼女の顔が沈む。  甘い香りが漂う髪が鼻先に押し付けられた。 「レロ、チュプッ、んふふふ……気持ちいい? もっとしてあげるよぉ……んちゅ♪」 「あ、あああああーーーーーーーーーー!!」  ひたすら優しく首輪を舐められる。  首輪についた宝珠は俺の魂に直結していた。  その魂をキャンディのように転がされ、しゃぶられてしまうのだ……もう叫ぶしかなかった。 「こんなふうにスイッチを付けてあげるだけで私専用の奴隷クンが出来上がっちゃうの♪」 「ふあっ、ああああああああ! もっと、もっと! もっと舐めてええええええ!!」 「キミの場合はこの首輪がスイッチだよ。  ゆっくり数を増やしていったからジワジワ心がむしばまれていくのがわかったでしょう」  そしてまたゆっくりと愛撫を重ねてくるリムカーラ。  俺はその甘美な刺激を味わいながら、ますます魂が濁っていくのを感じてしまう。 「もうキミは戻れない……首輪と、私の虜だもの……♪」  たっぷり俺の魂をしゃぶり尽くして骨抜きにしてから、リムカーラがゆらりと立ち上がる。  いや、膝立ちだが……二本の指を秘所に当て、くにっと大きく開いてきた! 「あっ! ああ、なんで……きれい、すごいピンク色してる……うあっ、ああああああ!!」 「今日は直接ここで犯してアゲル♪」  見つめているだけで気が狂いそうだった。  あの中に入れたいと思った瞬間、リムカーラの方からそれを宣誓してきた。 (い、淫魔のアソコに……挿入したら俺はどうなるんだ……)  蕩けきった桃色の肉襞が俺を誘うように波打っている。  絶対やばい……入れた瞬間イくのは確定で、そのまま連続でイきまくるところまで容易に想像できてしまう! クチュ、ネチュ……ッ!  指先で膣口をこね回しながら、次第に彼女の呼吸が荒くなっていく。  桃色に蕩けた肉がねっとりと蠢くさまを見つめていると、不意にリムカーラが息を吐いた。 はあああああぁぁぁぁぁぁ~~~~~~~~~~♪  その甘い吐息をもろに吸い込んでしまう。  吹きかけられるだけで勃起してしまうほどの香気にますます俺は興奮してしまう。 (入れたい、入れたいっ!  リムカーラのおまんこ、アソコに入れたいいいいいいいいいいッ!!)  願いを心の中に留めることができず、はっきりと声に出してしまいたくなる。 「首輪に支配されたまま、淫魔の膣内に閉じ込められたら、キミはまたこわれちゃうかもね。  でも大丈夫……いくらでも直してあげる」  リムカーラが恐ろしいことをサラリといいのけた。  しかし確かに前回壊された時も彼女はすぐに俺を元通りにしてくれた。  今回も直してくれるのだろうか…… 「壊れたら溶かして、またカタにはめて、私の中で固めてあげる……  たっぷり甘やかされて、ドロドロになったキミのすべてを奪い尽くしてから、産み直してあげるわ♪」  何気ない一言が俺の胸を射抜いた。  (い、いま産み直すって言った……言ったよな……あ、ああ、あっ!)  リムカーラに産み直される……  そのキーワードに胸が張り裂けんばかりに鼓動が高鳴る。  俺はリムカーラの愛らしい顔とアソコを何度も見比べてしまう。 「あはっ、今の言葉に感じちゃった? ふふ、知ってるよぉ? 胎内回帰とか、好きなんでしょ。  でも普段はそんなことが言えないからストレスだったんだよね?」  あの柔らかそうな膣肉の中でもみくちゃにされて、細胞単位で書き換えられたい。  自分という存在を彼女にめちゃくちゃにされたい……  でもそんなことを今まで言えるはずもなかった。  リムカーラの言葉が次々と胸に突き刺さる。  そして俺は思い出す。  以前、壊されたあとで俺は彼女の手で生まれ変わった……  ということは、この体はもうリムカーラのもので、俺はすでに人間としては…… 「あ、あああああっ! そんな、お、俺はッ! 俺はあああああああああああ!!」 ぎゅううっ……♪  心が崩れかけて取り乱す俺をリムカーラが抱きしめる。  柔らかな腕とバストに顔をうずめると、すぐに俺は脱力してしまった。 「ヘンタイ勇者……なんて呼ばれたくないから、ずっとずっと無理してたんだよね?  でもここなら、私の前ならそんな言い訳もいらないよ……」 「あ……りむ、かぁら……ふふっ、えへへ……」  力の抜けきった俺の顔にリムカーラがキスをしてくれた。  しかも二度、三度、さらにもっと多く…… (うああああぁ、き、きもちい、きもちいいよおおおぉぉぉ……!!)  キスをされる度に全身の首輪が輝いて、快感を増幅させる。  悩みすら彼女が与えてくれる快感の前では無力だった。  そして頭の中がどんどん幼児退行して何も考えられなくなる。  目の前にいる淫魔だけが全てになりつつあった……  数十分後、すっかり恍惚とした表情になった俺を優しく横たえて、リムカーラはペニスを優しく握りしめる。 ヌチュ……  リムカーラは俺の目を見つめたまま、手元を見ずにペニスの先端をクリトリスに擦りつけた。  コリコリした突起が裏筋を優しく舐めあげ、我慢汁を吐き出させる。 「ああああっ、きも、きっひいいいいいいいいっ!!」  呂律の回らなくなった俺を見て彼女が笑った。  そのまま軽く数回しごかれ続けただけでペニスは最高の硬さにされてしまう。  そして……、 「今からたっぷり刻みつけてあげる。  淫魔の膣内で、あま~く切り刻んであげる♪」 クッチュウウウウウウウウウウウウウウウ!!! 「うあ、あっ……んああああああああああーーーーーーーーーーー!!!」  一気に膣内へ肉棒をねじ込まれ、俺は叫ぶ。 「んふっ、入っちゃったね……こんなにあっさり、うふふふふ♪  一番奥まで届いた瞬間、しめつけてあげる」  その言葉通りリムカーラはペニスを膣奥まで招いてから、強烈に締め上げてきた!  すごい刺激がくるのはわかっていた。  ぬめりきった膣口を見ているだけでもわかる。  しかし瞬時に快感の係数は跳ね上がるのだが、肉体への刺激はほんの少し遅れて襲いかかってきたのだ。 ヌッチュヌッチュヌッチュ……  ゆっくりと腰を振られながら感度が急激に上昇していく。  イく、イくっ、イくうううううううううう!! 「あ、あっ! あがっ、だめ、こんなのむり、むりだからああああああああああ!!」 キュ……  しかし射精が寸断される。  これは彼女が得意な禁止魔法だ……! 「だめだめだめめええええええええええええ!!!」 「ほら、いくよ……キュウウウウウ~~~~♪」 ギチュウウウウウウウッ!! 「んはあああああああああああっ! き、きついいいいいい!!!」  先端が思い切り握りつぶされて反射的に腰を引く。  だがそれより早く根本が圧迫されて抜くことすらできなくされてしまった。  それ以前に射精が魔法で禁止されている。  胃の中を焼けた鉄の棒で撫で回されたように、俺は悶絶するしか無いのだ。 「あはっ、ジタバタしても無駄だよ? 今度は締め付けはこのままで揺らしてあげる。  ほら、クチュクチュクチュ♪♪♪ 簡単には出させないから、安心して?」 「あうっ、ああああ、ひぐうううっ、も、もうやめてええええええええ!!!」  逃げ場のない快感を狭い膣内で与えられた俺は悶絶しながら涙を流す。 「先っぽを締めたまま、入り口もキュッ……♪」 「いぎいいいいいいいいっ!! やめてやめてやめてえええええええ!!」 「もう逃げられないよ……私にとらわれて嬉しい?」  心底楽しそうな様子でリムカーラが尋ねてくる。 「うれし、うれしいからもう……ッ」 「くすっ、じゃあもっと可愛い声で鳴いて!」  寸止されて、射精禁止の魔法をかけられた状態での快楽の重ねがけはあっさりと人間の理性を崩壊させる。  しかしリムカーラはそのギリギリを見切って俺に快楽を与えまくってくるのだ。 「んあっ、あんっ、あ、あ、あああああ!」 「ほらほらほら、女の子に負けちゃうよ~?」  蕩けた膣肉に責められ、全身を抱かれながら甘い香りに犯され、動きを封じられた上で魂をくすぐられ続ける……。  普通の人間なら数十回は致命傷となる快楽地獄も、俺の全身にくくりつけられた首輪のせいで致命傷にまでならないでいた。 「味方じゃなくて、敵の女の子に責められて動けなくされちゃうなんてサイテー! あはっ、きゃはははははは♪」 「んああああああっ、そ、それえええええええ! それだけはああああああ!!」  艶かしく腰を振りながらリムカーラが呟いた言葉こそ、俺が心に秘めた性癖そのものだった。  勇者でありながら敵の女性に犯されたいと願ったのはいつだったか忘れた……忘れるようにしていたのだ。  だがそれを掘り起こされてしまった。  リムカーラと6つの首輪が俺の隠し事を全て暴露してしまったのだ。 「ねえ奴隷クン、キミって本当にヘンタイだよね?」 「ちがうっ、そんなことない! ぜったいちがううううう!」 「ううん、否定しても駄目。  だって、首輪を通じて君の心に毎日触れてるんだから」 チュプンッ…… 「ああああぁぁぁぁ……ッ!!」」 「キミは犯されるのが大好き。しかも強い女の子に無理やりされるのが好き……」  首輪の宝珠に指を突き刺してリムカーラが微笑えんだ。  左右の手首につけた首輪の宝珠に指をめり込ませ、喉元につけた首輪はペロペロと舐められ続けている。 (きもちい、でもだめ、これだめええ、こんなの、ぜったいおかひくなって、また、またああああ!)  だが抗えない。体と心が拒絶する。  リムカーラは俺のすべての欲求を満たしているから。  美少女に負けて、チカラでねじ伏せられて、性技で圧倒されて快楽地獄に落とされる。  密やかな願望を全て叶えてくれた彼女に対して、俺は闘争心を持つことすら許されなくなっていた。 「これだけでもヘンタイ確定なのに、さらに隠してる願望があるよね?」 「え……待って、な、なっ、な……!」 「あばいてあげる……  キミは私に、おもちゃにされたかったんだよね?」  俺の制止など気にせず彼女は続ける。 「!!!!!!!」 「あはっ、おちんちんが膣内で大きくなってるよ?  わかりやすい反応だね。キミの隠し事なんて私にはバレバレなのに」  そう言いながらじっくりと腰を落とし、ペニスをさらに深くくわえ込む。 「お望み通り、たっぷり弄んであげる♪  おまんこのなかで無抵抗なキミを、とろけるまでしゃぶってから降参させてあげる」 ズッチュズッチュズッチュ…… 「こんな言葉もたまらないでしょう?  そうなるように時間をかけて調教してきたから当然だよね」 「そんな、だめ、だめええええええええっ! みとめない、みとめないいいっ、うあ、あああああ!」 「キミは私に逆らえない……首輪の魔力には抗えないの……  いつでもどこでも私のおもちゃ、かわいいかわいいお気に入りだよ♪」 「え……」 「うふっ、すぐに嬉しそうな顔になっちゃうね。クスクスクス♪」 「お口開けてごらん? ごほうびあげるよ」 「う、うううっ、こ、こう……ですか……?」 「そう、舌も出して~……あ~~~むっ♪ ジュルッ、ズチュルルル♪♪」  無防備に差し出した俺の舌を巻き取るように、勢いよくリムカーラが吸い出した。  たっぷりと唾液をまぶされながらの舌フェラに意識が混濁していく。 「んぐっ、ううううううううううううう~~~~~~~~~~!!!」 「んふ、ベロフェラ、たまらないよね? 思い出しちゃうよね?」 「っんう!?」  触れ合う粘膜同士の快感の隙間に、甘い言葉を差し込まれていく。  戸惑う俺にさらなる愛撫を与えながらリムカーラが囁く。 「6つめの首輪をつけられた時、キミはカリ首舐められて連射しちゃったよね。  フェラで魂を削られて、溶かされて、蹂躙されるのが大好きなんだからしかたないよ」  俺は反論できない。  彼女のフェラのおかげで心が溶かされた。しかも何度も連続で。  それは思い出すだけで射精に繋がりかねない危険なトラウマだった。 「あ……ああああぁぁぁ……!」 「だから犯し尽くしてあげる……  上と下のお口で、ねっとり甘やかしながら、吸い尽くしてあげるわ♪」  甘美な死刑宣告に俺は言葉を失う。  彼女はやると言ったら必ずやりきるだろう。  今までの行動がそれを証明している。  そして何より、俺は彼女に勝てない……  絶望する俺の横顔に、リムカーラが顔を寄せてきた。 「ねえ、奴隷クン……好きだよ♪ キミのことがだ~い好き」 「え、えっ、なんで、なんでそんなこと……あ、だめえええええええええ!!」  甘い言葉にドキッとする。  精神的な防御壁が完全に取り払われた状態で、恋慕に近い感情を植え付けられようとしているのだ。 (きいちゃだめだ、こんなのきいたらぜったいに――ッ!!)  心が犯される。ささやかれるだけで危険だ。  わかっている。そんなことは身にしみて……  だけど抗えないッ! 「すきすきすきすき……  動けないまま可愛くされちゃうキミが好きなの♪」 「うあ、あああ! やめて、いわないで! それほんとうに、ささやかれると……心が、溶けてく……!」 「んふっ、ささやかれるのもたまらない? ふふ、しってる♪  いっぱいささやいて、キミの心をぐちゃぐちゃにしてあげるんだから……」  すでにぐちゃぐちゃにされている心をさらに乱すために彼女は歌う。  愛をささやき、恋心を植え付ける魔性の旋律を。 「ぐああああああああああっ、も、もうだめええええええええ~~~~~~~~!!!」 「すきすきすきすき♪ 体の内側まで染み込ませてあげるよ……♪」  抱かれたまま顔を背けることもできない。  目を合わせれば心が焼かれる。  視線をそらせば無理やり正面を向かされる。 「だめっ、そんなのだめ……えぇぇ……!!」 「もう戻れないね。このまま私に溺れちゃいなさい♪」  そしてもう一度キスをされる。  荒れた心がリセットされて、また荒らされる。  その繰り返しだけでかなりの時間が流れた。 「ふあ、あああああぁぁ……」 「んふっ、完全に骨抜き……  もう一度キスしたらイって? 全部吐き出していいからね」 ペロォ…… 「んひっ! あひっ、ひいっ、らめ、あ、あああああぁぁぁぁ!!!」 「いくよぉ……んちゅ、ずちゅっ、じゅるるるるる♪♪♪♪♪」  ゆっくり時間をかけて舌なめずりをして見せてから、もはや閉じることすらできなくされた俺の口へ、リムカーラは淫らなナメクジを挿入してきた。 (だめ、きえる、おれがきえ……ッ)  存在がかき消されると思う程の甘い刺激。  歯茎の裏側を丁寧に舐め取られた瞬間、俺は全身を硬直させたまま精を放った! ビュクッ、ドピュウウウウウッ!!! (あああ、あああああああああ! リムカーラ! リムカーラ、すきだ、すき、すきすきすきすきすきいいいいい!)  心の中で絶叫し、首輪を通じて思いが彼女に伝わったことで歓喜しながら俺は爆ぜる。  もはや放出量の少なくなった精液を無視してドライで何度も彼女に絶頂を捧げた。 「んふっ、もう完全に快楽の虜だね……でも絶対壊さないよ。  キミは私にとっていちばん大切なおもちゃだから」 「あ、あは、ははは、りむ、かぁ……ら、さま……すき、です……もっと、もっと、もっとこわして、え……」  そして俺は、ついに力尽きた……  ボロ布のようにされて、糸が切れた操り人形みたいにぐったりと彼女の腕の中で気を失う。  それでも幸せな気持ちだけが最後まで残り続けた…… ■  過ぎた快楽によって徹底的に破壊された勇者の残骸を抱きしめながらリムカーラは笑う。  レベルの高い勇者の精は彼女を大きく進化させていた。  壊れたおもちゃはまた元にもどせばいい。  回復魔法でも、時間魔法でも構わない。 「これからもずっと、ずっとずっとずっと……宝物にしてあげる♪」  お気に入りの玩具に頬ずりしながら、夢を支配する淫魔はとびきり優しく微笑んで見せるのだった。 (了)

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