深夜の温泉街を、若女将と二人でお散歩
//SE フクロウの鳴き声や風の音など、心地の良い夜っぽいBGS
//SE 砂利道の上を足音
//ダミーヘッド位置・3(右・近い)
【花鳥】
「…………今日はとてもいい夜ですね。
風が心地良いし……ほら、とってもお星様が綺麗で」
【花鳥】
「確かに、お暇な時はいつでもお呼びくださいと言いましたけど」
【花鳥】
「まさか、夜のお散歩に誘われるとは思いませんでした」
【花鳥】
「…………………………」
【花鳥】
「まあ、確かにお客様はあなた一人しか居ないですし……、
もうお掃除も終わって……朝食の準備も済んでますから私も、暇だったのですけど」
【花鳥】
「何で誘ったんですか? なんて野暮は言いませんよ。
殿方が女性を夜のお散歩に誘うなんて、他に理由がありませんからね」
【花鳥】
「ん~~……? お客様……………?
今更照れても……遅いと思いますけど……?」
【花鳥】
「うふ……さっきから私、……手の甲を何度か、お客様の手に当ててるのですけどぉ……。
もしかして、そちらのほうが原因なのかしら……?」
【花鳥】
「男らしくお誘い出来たのですから、
次は男らしくぅ……手の一つでも握ってみてはいかがでしょうか」
//SE 手を握る
【花鳥】
「ふふ……まぁ、お上手です……♪」
【花鳥】
「お客様のおてて……やっぱりおっきい……。
女の子のよりもゴツゴツしてて、硬いですね……」
【花鳥】
「私……あの旅館の跡取りで……ずっと修行の毎日で……。
男性とこんなにゆっくり話したのは久しぶりかも……」
【花鳥】
「板前さんとか……漁師さんとかととは話しますけど……、
皆、おじいちゃんやおじさまばっかりですしね」
【花鳥】
「だから、こうしてお誘いして頂けて、
結構テンション上っているんですよ? そうは見えないかもしれませんけど」
【花鳥】
「……………………」
【花鳥】
「え、お誘いだったんですよね? 本当にただお散歩したくなっただけとかじゃないですよね?
全部私の勘違いだったり……しませんよね……!?」
【花鳥】
「……旅館の跡取り若女将ですので、こう……余裕がある大人の女性っぽく振る舞う必要があるのですが……、
実経験が伴ってないので、……うぅ……かっこ悪い……ごめんなさい、今のは忘れてください……」
【花鳥】
「その…………お誘い……ではあるんですよね?」
【花鳥】
「……………………」
【花鳥】
「……………………」
【花鳥】
「…………えへ。照れますね、こういうの」
【花鳥】
「…………」
【花鳥】
「ねえ、お客様……そろそろ、お部屋に戻りましょっか……」
//声 ささやき
【花鳥】
「戻ってから何するかなんて……野暮な事は聞きませんよね?」