3.眠たくなるまでお耳掃除……
あら……まだ、起きていたんですか……?
どうしました?……寝付けないんですか?
……そうですね、今日はずっと、まったりしていましたものね……
あまり、疲れていませんよね
うーーん……夜更かしするのも、あまりよくありませんし……
私としても、できれば今夜はちゃんと眠ってもらわないと……ですから……
……眠たくなるまで、お耳掃除……なんて、どうでしょう?
ふふっ、いいですよ
このまま、待っていてくださいね
はい、お待たせしました
また、いつものように、ここに頭をのせてくださいね
ええ、ひとまず仰向けで、横になってください
ん、そうです……顔は上に……
……はいっ、いらっしゃいませ♪
……ふふ、これ、一度言ってみたかったんです
それでは……どっちのお耳から、お掃除していきましょうか……
ふふっ、どちらからでも、いいですからね
……はい、こっちから、ですね
では……頭の向き、変えてください……
はい、まずは……耳の、入り口と溝のところから……お掃除しますよ……
最初ですから、軽く小手調べということで……
耳かきで、耳の表面を、なぞっていきますね……
かり……かり……
やさしく……やさしく……
かり、かり、かり……♪
……と、このくらいでしょうか
あとで綿棒もありますから……入り口の周りはこのへんで……
次は、耳の穴の方に……入れていきますね
動いちゃ、だめですよ……?
はーい、ゆっくり……ゆっくり……入れていきますよ……
……痛くはないですか?
はい、このまま……少しずつ、奥の方へ……入っていきますからね……
かり、かり、かり、かり……
かり、かり……
どうですか……?気持ちいいですか……?
……そうですか?ふふ、それは何よりです
このまま……ゆっくり、ゆっくり、続けていきますからね……
……?
なんですか?
今日の夕飯、ですか……?
……うぅ、面目ありません……
ひととおり背中を流して、戻るころには
美味しくできているつもりだったんですけど……
一緒にお湯に入ったりしているうちに、つい、楽しくなってしまって……
これさえなければ……自信作だったんですが……
……ですけど、お風呂では私のこと、しっぽまでやさしく、丁寧に洗ってくれて……
ご飯では、焦げ気味の煮込み料理も、全部食べてくれて……
私、嬉しかったですよ……?とっても、紳士的でした
これは私も……お返し、してあげなきゃ……って
……?
どういうお返しか……?
うふふ、ひ、み、つ……ですっ
あっ……このまま、動かないでくださいね……
ん……ん……耳の奥に、今……大きいのが……
ん??っ……
っと……はい、取れました
ふふ、ほら、こんなに大きい……
大きい耳垢が取れると、私もなんだかすっきりしてしまいます……ふふ
もう少し、お掃除しましょうね
……はい
では、耳かきは、このぐらいで、いいでしょうか
次はこの……綿棒に変えて、お掃除しますね
耳の溝の汚れを……拭き取っていきますよ……
ごそ、ごそ……
ごそ、ごそ……
やさしく、耳の穴の表面をなぞっていくように……
溝のところは……汚れも溜まりやすいらしいので……
きちんと、掃除してあげないと……
ごそ、ごそ……
よい、しょ、っと……あ、ほら、こんなに……ふふ
このまま、耳の穴も、お掃除しますよ……
入れていきますね……
はーい……ふふ、ごそ、ごそ……ごそ、ごそ……
ふふ、綿棒、いかがですか……?
耳かき棒とはまた違った感触で……気持ち、いいでしょう……?
専用のオイルをつけて使うと、もっといいんだとか……
……?
お風呂で使った、あの瓶……ですか?
あれは……どうでしょう、代わりに使えるのかどうかは……
……今度、作ってみましょうか
ええ、お安いご用ですっ、楽しみにしていてくださいね??……
……あのシャンプーは、普通の人が使うと、普通のシャンプーなんですが
私が使うと、髪質や髪色を変えられるようになるんです……
なので……私、イメージチェンジも、他の人より
簡単にできてしまうんですよ……ふふふっ
……今の私のヘアスタイルって、どう、でしょうか……?
あ、いえ、もう少し派手だったり、軽い感じの方が好きなのかな、と思いまして……
……そうですか?ふふ、ありがとうございますっ
私も、今のこのスタイルが気に入っているので、このままにしますね
……綿棒も、このくらいでしょうか
……ふーっ、していきますよ……
……ふ???っ……
……ふ?????っ……
……ふぅ???????っ……
ふふふっ、耳に息をふきかけられるの、好きですよね……
ぞわ??っとするのが、好きなんですよね……?
もっと、ぞわぞわ……したいですか?
……うふふ、仕方ありませんね……
では、特別に……
最後の仕上げを……してあげますね
あ??……むっ……ちゅ、ちゅぱ……はむっ、はむっ……
んっ……ふふ……仕上げの……耳舐めと、甘噛み、ですっ……
こうやって……はむっ、隅々まで……あむっ……ん
はぁ……綺麗に……しますからね……
あむ……んぁ……ん、ちゅぅ、ちゅ、ん……はぁ……むっ
……はむっ、ん……んん……
んむぅ……はぁ……はぁ、ん……ちゅぅぅ、ちゅ……
ちゅぱ、んむっ、ん……
……気持ちいいですか……?
でも……あまり身体を強張らせちゃ……いけませんよ……?
これは……あなたにっ、リラックスしてもらうため……なんですから……?
耳全体も……あ??むっ、ん、ん??っ……ふふ、ちゅぱ、ちゅ、ちゅぅっ……?
は??っ……ちゅぅぅっ、ちゅっ……ちゅぅぅっ……?
んぁぁ……うふふ……んぁ……れろ……はぁ、じゅるっ……れろれろ……?
じゅるる……んぷぁ……はぁ……ふふ、いいお耳ですね……
形も、良くって、ん…はむっ、噛みごたえがあって……んちゅ……
耳たぶも柔らかくて……んぁ……私も、なんだかクセになりそう……うふふ
はぁぁ……んむっ、ん……はぁ……あむ、ちゅっ、ちゅるるっ……?
では、奥の方も……舐めますよ……ふふ
はぁ……あむっ……ん??っ、ちゅ、ちゅぅぅぅっ……?
んちゅ、じゅる、んぁ……はぁ……れろ、れろれろ……?
はぁ……うふふ、耳舐めって……どんな感じなんでしょう……
私は、されたことがないので……ぞわぞわも、わからないんですが……
このお顔をみると、とてもよくわかる気がします……ふふ
じゅるっ……ん、ちゅ、ちゅ、ぢゅぅぅっ……
んふふ……ん、じゅる……はぁぁ……ちゅ、ちゅぅぅっ……?
ん、れろれろ……んぁ……ん……ちゅる、はぁ……ん、ぢゅ、ぢゅぅぅぅっ……?
……はぁ……?
うふふ……はい、おしまいです
ふふっ、だいぶ……目がとろん、としているみたいですね……
ぞわぞわが強すぎて、とろけてきてしまいましたか……?
では、反対側も、お耳掃除しますから、向き、変えてくださいね……
ふふ……とても眠そうですよ……?
もう、好きな時に眠ってしまっても、いいですからね……?
……ええ、私はこのまま、耳かきしていますから……
私の太ももの上で、眠ってしまってください
私もおしゃべりは、控えめにしますので……
無理に返事はしないで、聞き流してしまっていいですからね?
そう……子守歌でも聞いているような気持ちで、いてくださいね……
では……耳かき棒で……溝を……んっ……
かり、かり……
かり、かり……
はい、こんなものでしょうか
……耳かき、お耳に入れていきますよ……?
かり、かり……
かり、かり……
……ふふ、こちらの耳も、そこそこ……汚れがあるみたいですね
お掃除のしがいが、ありそう……です……
あ……ここにも、大きいのが……
ん……んんんっ……っと……ふふ、取れましたよ
大物……ですっ、ふふ
さて、と
耳かき棒は、こんなものでしょうか……
では、綿棒に変えて……お掃除しますね……
こっちも、溝を……軽く掃除して……
ごそ……ごそ……
んっ……と
次は、奥に……入れていきますよ……
……はい、入りますよ……
ごそ、ごそ……
ごそごそ……
このくらいでしょうか……
ふふ、左耳も、綺麗になりましたよ……
……ふ??っ、は、眠りの妨げになりますし……
……代わりに、梵天で、やさしくお掃除しますね……
はいっ……こしょ、こしょ……
ごそごそ……
くしゅ、くしゅ……こしょこしょ……
……はい、これでおしまいです
もう、眠ってしまいましたか……?
あら……寝息が……
ふふ、無事に眠れたみたいですね……耳かきした甲斐がありました……
……頭、ひざから下ろしますよ……?いいですか……?
ん……よい、しょ……っと……ふぅ、重たい頭ですね……うふふ
はぁ……
誰かの眠っているお顔を……そばで見守るというのは……いいものですね……
あ……忘れていました……
耳かき、最後の仕上げが……残っていましたね……
……遅くなりましたが、失礼、しますね……?
……ん、ちゅっ……ちゅ……ちゅっ……
は……ん、ちゅ……はぁ……ちゅっ、ちゅっ……
ちゅっ……あぁ……ちゅっ……ちゅ……ちゅっ……
……はぁ……
……ふふ、サキュバスの愛の口づけ、です
……きっと、いい夢に導きますよ……
……おやすみなさい…………