日常の風景。二人のママと、ある日のいちゃいちゃ
//SE 薄い金属製の錆びた階段をゆっくりと上がる音
//SE 鍵を開く
//SE ドアを開ける
//ミク ダミーヘッド位置・5(後ろ・近い)
【ミク】
「ただいまー。……あれ、サラ、来てるのー?」
//サラ ダミーヘッド位置・9(正面・遠い)
//かなり遠い感じで(別室に居る)
【サラ】
「ん。お邪魔してるよー」
//SE 足音
【ミク】
「あのね……来るなら連絡とかしなよー。いや、まあ別に良いけどさ」
//SE 冷蔵庫を開ける音
//SE ビニール袋、ガサガサ
【サラ】
「お母さんから、りんごいっぱい送られてきたから。
おすそわけに来たんだ」
【ミク】
「ナイース」
//SE ドアを開く
//サラ ダミーヘッド位置・1(正面・近い)
【サラ】
「あと、うちって結構汚いから、この子部屋に上げるならこっちかなって」
【ミク】
「ぼくちゃん!! ……って、ええええ。何人の部屋に勝手に男の子を連れ込んでるの」
【サラ】
「この子……共有財産みたいなもんだし? ねー? 赤ちゃんは、私達ふたりのものだよねー。
えへへ、ぎゅ~~~~~~……かわいいねー君は。ほっぺはぐはぐしちゃう。はぐはぐ」
【ミク】
「……サラ、意外と常識無いよね……」
【サラ】
「君にだけだよ。仲いいからやってるの。他の人にはしないし」
【ミク】
「別にいいけどさ……」
//SE 衣擦れの音
【ミク】
「ぇへっ。よく来たね、ぼくちゃん。道、迷子にならずに来れたの?
ん~~っ♪ ちょっかちょっか、偉いね……♪ なでなで……なでなで……♪」
【ミク】
「二人で何してたの?」
【サラ】
「べつに? さわりっこしたり。なでなでしたり。あと、外を眺めたりしてた」
【ミク】
「人が働いてる間に……優雅な午後だねぇ……」
//SE 気持ちいい風。右から左に吹き抜ける感じ。
//SE 遠くから電車が走る音(所帯じみた環境音など?)
【ミク】
「…………いい風だぁ」
【サラ】
「浸ってるねぇ。お仕事お疲れ様。あ、りんご剥こっか?」
【ミク】
「ん、お願い」
【サラ】
「おっけ」
//SE 足音、遠ざかっていく
【ミク】
「じゃあ、私達はぁ……」
//ミク ダミーヘッド位置・3(右・近い)
【ミク】
「こんなふうに、ぎゅってくっついて、ママと赤ちゃんのキズナ、深めまちょうね……♪
んへへ……♪ ぎゅ~~、させて……♪ ぎゅ~~~っ♪ ん……良き抱き心地なんじゃー♪」
【ミク】
「ね、ママとキスしよっか♪ 息子はママの恋人同然だからぁ……キスぐらい、普通にするんでちゅよ……?
ん~~~っ……ちゅっ♪ ちゅぅう……♪ ちゅっちゅっちゅ~~♪ ちゅ~~♪ ちゅっ♪ ちゅっ♪」
//サラ ダミーヘッド位置・15(左・遠い)
//ミクのキス音に微妙にかぶせる感じで
【サラ】
「ねえー。りんご、何個剥く? 私、あんまお腹減ってないんだけど」
【ミク】
「え? あ……二個ぐらい剥いたら? 余ったら私食べるし」
【サラ】
「おっけ」
【ミク】
「……えへへ……ぼくちゃ~ん……もっとキス、しようね……♪
ちゅ~~~っ♪ じゅるるっ♪ ちゅう……っ、ちゅっ、ちゅっ、ちゅ~~じゅるるるるっ♪
えへっ。ママと赤ちゃんのぉ……誓いの……ちゅぅ……」
【サラ】
「ねえ、りんご、うさぎさんにした方がいいかな」
【ミク】
「今キスしてるでしょーが! ママと赤ちゃんの、誓いのちゅーしてるでしょーが!」
【サラ】
「うふふ、ごめんごめん。赤ちゃん? あのねぇ……この人、
さっきまで私達が二人っきりで居たから、妬いてるんだよ」
【ミク】
「なっ……はちゃめちゃに平常心だから! 私!」
【サラ】
「すっごいベタベタしてくるでしょその人。距離感掴めてないんだよ。
経験豊富ですって風だけど、彼氏いた事とか無いからね。
大体、女子校育ちだからほとんど男子と話したこともないし……」
【ミク】
「やめて!! うちの子に変なこと教えないで!!」
【サラ】
「あはは」
//SE お皿が軽く触れ合う音
【サラ】
「はい、りんご切れたよー」
//サラ ダミーヘッド位置・7(左・近い)
【サラ】
「うさぎさんにしたかったけど、うまく切れなかったんだ。
ぼくちゃんは、この上手に出来たうさぎさん食べてね」
【ミク】
「私が食べさせる~~。えへ。ぼくちゃん、あ~~んっ♪」
【サラ】
「あ、汁こぼれてるよ。ほら、動かないで……私がお口、拭いてあげるから……ふきふき……」
【ミク】
「はぁ。帰ったら部屋に赤ちゃんが居る生活……良き良き♪」
【サラ】
「実家の両親に知られたら卒倒されそうだけどね。
成人男性を赤ちゃんにして、友人と共に育てている娘て」
【ミク】
「え~? 全然ありっしょ。家族って共同体の形態は多様化すべきなんだよ。
イデオロギーに固執したって幸せが保証される事は無いんだから、自分の価値観を大切にすべき」
【サラ】
「言い訳上手だね」
【ミク】
「ねー、ぼくちゃん……♪ 赤ちゃん生活、全然ありだよねー♪」
【サラ】
「そりゃ私も、すっごく楽しいけどさ。
……ねーえー、さっき二人でキスしてたのズルいー。私もするー」
【ミク】
「私がいなかった時、絶対散々してたくせに……」
【サラ】
「ぇへ……っ♪ ちゅ~~~~……。ちゅっ……れろれろっ……ちゅっ、ちゅぅ……。
ちゅるっ、ちゅるっ……れろれろ……ちゅう~~……れろ……んっ……好きだよ、私の可愛い赤ちゃん」
【サラ】
「あ……っ、りんご、口移しで食べさせてあげよ……。普通の赤ちゃんなら虫歯伝染るから絶対ダメだけどぉ……、
うちの赤ちゃんなら、大丈夫だもんね……ふふ……あむっ……あむあむ……んっ……ちゅぅううう……ごくっ……こくんっ」
【ミク】
「今日、これからどうする?」
【サラ】
「ぷはっ……んー」
【サラ】
「おうちで、この子と無限にいちゃいちゃ……?」
【ミク】
「あんた、卒制あるでしょ」
【サラ】
「……あ、愛の力でなんとかするから」
【ミク】
「あとで困っても知らないからね……」
【ミク】
「ま、じゃあとりあえず……」
//声 ささやき
//声 同時
【サラ】
「私のお膝においで、可愛い赤ちゃん……♪ いっぱい可愛がって、あげるからね♪」
【ミク】
「私のお膝においで、可愛い赤ちゃん……♪ いっぱい可愛がって、あげるからね♪」
//同時 ここまで