Track 6

日常の風景。二人のママと、ある日のいちゃいちゃ

//SE 薄い金属製の錆びた階段をゆっくりと上がる音 //SE 鍵を開く //SE ドアを開ける //ミク ダミーヘッド位置・5(後ろ・近い) 【ミク】 「ただいまー。……あれ、サラ、来てるのー?」 //サラ ダミーヘッド位置・9(正面・遠い) //かなり遠い感じで(別室に居る) 【サラ】 「ん。お邪魔してるよー」 //SE 足音 【ミク】 「あのね……来るなら連絡とかしなよー。いや、まあ別に良いけどさ」 //SE 冷蔵庫を開ける音 //SE ビニール袋、ガサガサ 【サラ】 「お母さんから、りんごいっぱい送られてきたから。  おすそわけに来たんだ」 【ミク】 「ナイース」 //SE ドアを開く //サラ ダミーヘッド位置・1(正面・近い) 【サラ】 「あと、うちって結構汚いから、この子部屋に上げるならこっちかなって」 【ミク】 「ぼくちゃん!! ……って、ええええ。何人の部屋に勝手に男の子を連れ込んでるの」 【サラ】 「この子……共有財産みたいなもんだし? ねー? 赤ちゃんは、私達ふたりのものだよねー。  えへへ、ぎゅ~~~~~~……かわいいねー君は。ほっぺはぐはぐしちゃう。はぐはぐ」 【ミク】 「……サラ、意外と常識無いよね……」 【サラ】 「君にだけだよ。仲いいからやってるの。他の人にはしないし」 【ミク】 「別にいいけどさ……」 //SE 衣擦れの音 【ミク】 「ぇへっ。よく来たね、ぼくちゃん。道、迷子にならずに来れたの?  ん~~っ♪ ちょっかちょっか、偉いね……♪ なでなで……なでなで……♪」 【ミク】 「二人で何してたの?」 【サラ】 「べつに? さわりっこしたり。なでなでしたり。あと、外を眺めたりしてた」 【ミク】 「人が働いてる間に……優雅な午後だねぇ……」 //SE 気持ちいい風。右から左に吹き抜ける感じ。 //SE 遠くから電車が走る音(所帯じみた環境音など?) 【ミク】 「…………いい風だぁ」 【サラ】 「浸ってるねぇ。お仕事お疲れ様。あ、りんご剥こっか?」 【ミク】 「ん、お願い」 【サラ】 「おっけ」 //SE 足音、遠ざかっていく 【ミク】 「じゃあ、私達はぁ……」 //ミク ダミーヘッド位置・3(右・近い) 【ミク】 「こんなふうに、ぎゅってくっついて、ママと赤ちゃんのキズナ、深めまちょうね……♪  んへへ……♪ ぎゅ~~、させて……♪ ぎゅ~~~っ♪ ん……良き抱き心地なんじゃー♪」 【ミク】 「ね、ママとキスしよっか♪ 息子はママの恋人同然だからぁ……キスぐらい、普通にするんでちゅよ……?  ん~~~っ……ちゅっ♪ ちゅぅう……♪ ちゅっちゅっちゅ~~♪ ちゅ~~♪ ちゅっ♪ ちゅっ♪」 //サラ ダミーヘッド位置・15(左・遠い) //ミクのキス音に微妙にかぶせる感じで 【サラ】 「ねえー。りんご、何個剥く? 私、あんまお腹減ってないんだけど」 【ミク】 「え? あ……二個ぐらい剥いたら? 余ったら私食べるし」 【サラ】 「おっけ」 【ミク】 「……えへへ……ぼくちゃ~ん……もっとキス、しようね……♪  ちゅ~~~っ♪ じゅるるっ♪ ちゅう……っ、ちゅっ、ちゅっ、ちゅ~~じゅるるるるっ♪  えへっ。ママと赤ちゃんのぉ……誓いの……ちゅぅ……」 【サラ】 「ねえ、りんご、うさぎさんにした方がいいかな」 【ミク】 「今キスしてるでしょーが! ママと赤ちゃんの、誓いのちゅーしてるでしょーが!」 【サラ】 「うふふ、ごめんごめん。赤ちゃん? あのねぇ……この人、  さっきまで私達が二人っきりで居たから、妬いてるんだよ」 【ミク】 「なっ……はちゃめちゃに平常心だから! 私!」 【サラ】 「すっごいベタベタしてくるでしょその人。距離感掴めてないんだよ。  経験豊富ですって風だけど、彼氏いた事とか無いからね。  大体、女子校育ちだからほとんど男子と話したこともないし……」 【ミク】 「やめて!! うちの子に変なこと教えないで!!」 【サラ】 「あはは」 //SE お皿が軽く触れ合う音 【サラ】 「はい、りんご切れたよー」 //サラ ダミーヘッド位置・7(左・近い) 【サラ】 「うさぎさんにしたかったけど、うまく切れなかったんだ。  ぼくちゃんは、この上手に出来たうさぎさん食べてね」 【ミク】 「私が食べさせる~~。えへ。ぼくちゃん、あ~~んっ♪」 【サラ】 「あ、汁こぼれてるよ。ほら、動かないで……私がお口、拭いてあげるから……ふきふき……」 【ミク】 「はぁ。帰ったら部屋に赤ちゃんが居る生活……良き良き♪」 【サラ】 「実家の両親に知られたら卒倒されそうだけどね。  成人男性を赤ちゃんにして、友人と共に育てている娘て」 【ミク】 「え~? 全然ありっしょ。家族って共同体の形態は多様化すべきなんだよ。  イデオロギーに固執したって幸せが保証される事は無いんだから、自分の価値観を大切にすべき」 【サラ】 「言い訳上手だね」 【ミク】 「ねー、ぼくちゃん……♪ 赤ちゃん生活、全然ありだよねー♪」 【サラ】 「そりゃ私も、すっごく楽しいけどさ。  ……ねーえー、さっき二人でキスしてたのズルいー。私もするー」 【ミク】 「私がいなかった時、絶対散々してたくせに……」 【サラ】 「ぇへ……っ♪ ちゅ~~~~……。ちゅっ……れろれろっ……ちゅっ、ちゅぅ……。  ちゅるっ、ちゅるっ……れろれろ……ちゅう~~……れろ……んっ……好きだよ、私の可愛い赤ちゃん」 【サラ】 「あ……っ、りんご、口移しで食べさせてあげよ……。普通の赤ちゃんなら虫歯伝染るから絶対ダメだけどぉ……、  うちの赤ちゃんなら、大丈夫だもんね……ふふ……あむっ……あむあむ……んっ……ちゅぅううう……ごくっ……こくんっ」 【ミク】 「今日、これからどうする?」 【サラ】 「ぷはっ……んー」 【サラ】 「おうちで、この子と無限にいちゃいちゃ……?」 【ミク】 「あんた、卒制あるでしょ」 【サラ】 「……あ、愛の力でなんとかするから」 【ミク】 「あとで困っても知らないからね……」 【ミク】 「ま、じゃあとりあえず……」 //声 ささやき //声 同時 【サラ】 「私のお膝においで、可愛い赤ちゃん……♪ いっぱい可愛がって、あげるからね♪」 【ミク】 「私のお膝においで、可愛い赤ちゃん……♪ いっぱい可愛がって、あげるからね♪」 //同時 ここまで