触って確かめよう
「……えーと、だな。だから、俺なんだって。そうそう、俺俺、俺だよ俺……いや、なんかこれじゃ俺俺詐欺みたいだな……いや、詐欺とか嘘じゃねーし! そうだよ、小学校からなんだかんだと付き合いのある俺だっての」
「うんうん、そうだな……確かに元の俺っていうのはなよっとしてたけど男だったし、胸なんか無かった。声もこんな感じじゃなかったし、こんなに小さくも無かった」
「でも、本当なんだって。ていうか、俺もさっぱり判らないんだけど朝起きたら女になってた訳だ……あー、もー、すぐに信じられないのは判るけど、全部嘘って決めつけるのはやめろ! お前、そういうところは本当にダメだぞ?」
「そうそう、俺がお前によく言ってた駄目出しだろ? ていうか、お前とあった事色々と話してやろうか? ていうか、どうすりゃ信じるかなぁ……いや、お前に信じて貰えないとちょっとマズイんだって。だから、俺は俺なりに必死っていうか、一生懸命なの!」
「よーし、判った。お前、なんか問題出せ。俺とお前でした事とか、そういうのな。そうそう、多分お前の事だから『あいつが彼女を黙(だま)で作って俺をからかってる』くらいに考えてるんだろう? カンペ無し、やり直し無し、一本勝負で正解してやるよ!」
「中学の頃にやったゲームの話って……まぁな、よくやったからな、アレ。んで、2人でやった時に作ったエディットキャラの名前ね……何人も居ただろ? どいつだよ……あ、ちゃんとそれなりにプレイして面白かった奴にしてくれよ? 作るだけ作ってポイ、って奴もいたからそうじゃないと判らん」
「あー、はいはい、やったやった! あのステータスと特技を全く一致させないでやった奴だ。えーと……ゲンゴロウだっけ。あははは、アレは面白かったなー、見た目は武士なのにステータスは内政、特技は刀鍛冶っていうメチャクチャなキャラだったよな」
「……ほら、驚いてる。俺が当ててビビってる! だから、俺だっての! あー、もー、まだかよ、まだなのかよ!? じゃあ、次もう一問だ、それ当てたらとりあえず話は聞け!」
「お前の彼女の名前ね…………………………お前、彼女居た事ないじゃん」
「……うん、ごめん。なんか、本当ごめん。でも、俺は知らなかったし、居たのかって話だし……あーあーあー、すまなかったって! そうだよな、女にそう言われたら軽くショックだよな、でも問題出したのはお前なんだから……あー、だから悪かったっての!」
「……お互いの傷口が広がる前にこれくらいにしておこうな、うん……えっと、少しは俺の話を聞く気にはなったか? ……良し、んじゃ俺の聞いてくれてよ」
「えーとな、俺が女になったっていうのは本当だ。うん、いや、さすがに判るって……なんか胸あるし、股間のジュニアは書き置きも残さずに出てったきりだし……すまん、ここはふざける所じゃ無かったな」
「うん、本当に女なんだって……いい加減、信じてくれたか? ま、そりゃそうだよな……俺だって立場が逆なら、すんなりは信じられないだろうしな……でもまぁ、話を聞く気になってくれただけとりあえず良いよ」
「まぁ、お前の頭が固いのは知ってるからな。頑固っていうのか? まぁ、男らしいなって思う時もあるけど人の話を聞かない事もあるんだし、そこを曲げて聞いてくれただけでもとりあえずは良いよ」
「……んー、えっとな……女になって最初に思ったのは当然何でだ、何だこれ、とかだったんだけどさ……部屋でちょっと考えたらあんまり悪く無いのかな-、とか思ってさ」
「いやいや、頭がおかしくなった訳じゃないし、別に元々そっちの気があったとかじゃねえよ? たださ……男の時の俺って色白で身長はちっちゃくて、なよなよってしててさ。小さい頃からずっとそんな感じだったから小中とバカにされてただろ? 女かよ、お前ってさ……ん、まぁ今はそんなに気にしてないけど当時は本当、泣くくらい悔しかったな」
「それで何とか男らしくなってやろう、って頑張ったけど結局ダメでさ。運動も人並みか、それ以下だし……手先は器用だったから家事とかは得意になっちゃうし……それなら女の方が合ってるのかなー、このままでも良いのかな-、とか思ったりもした訳だ」
「……えっと、それでここに来た理由だけど……その、さ……どうかな、俺。なんか変とかないか? いや、その……変な話っていうか、その……女になってさ、このまま俺は女として生きていくのかも、ってちょっと考えた時に最初に思ったのがお前はどういう風に俺の事見るのかな、って思ったんだよ」
「お前がこれがダメ、とかなら何とか男に戻れるようにしてみるからさ……そりゃそうだっての。その、恥ずかしいからマジであんまり言いたくないんだけど……やっぱり一番の友達ってお前だからさ、その……お前に距離取られるのってやっぱり嫌なんだよ。だから、そうならそうとハッキリ言って欲しいんだ」
「……ここに座れ? 何で膝の上に座るんだ? 嫌とかそうじゃなくて……ああ、もう、判ったよ……ん、しょ……これで良いのか? で、お前の膝の上に座る事と、今までの話と何の関係があるんだ?」
「軽いなって……まぁ、女になったし。前も細かったけど、体重計乗ってみたら更に体重少なくなってたし……ほら、見てみろよ、この腕。男の時よりも更に細くなっちゃったしさー……変わってるっての! 男の時の俺は……えっと、逞しくはなかったけど、もうちょっと太かったし筋肉もあった! 二の腕とかぷにぷにだぞ、力入れても全然力こぶも出来ないし……ひゃぅ!?」
「え、えっと……あの、なんで後ろから抱きしめられてます? そ、その……正直、話を聞かない、ゲームをやってみろとか、お前の反応を色々と考えてたし、だからさっきみたいに問題出せとかすぐに言えたけどこれは想定外ですよ?」
「テンパると敬語になるのはクセなんだよ、知ってるだろ!? あ、ぅ……え、えっと……本当に、何これ……何でこういう事になってるんだ……ひゃ、ちょ、ちょっと……首、息かかってる……ふ、ふふ……くすくす……くすぐったいって……ふふ……くすくす……くすくすくす……」
「あ、あの……それで結局、どうしてこうして俺は抱きしめられてます? ……抱き心地で判断するって、その……俺、男の時にお前に抱きしめられた事ってないよな? ……いやいや、ねーし! ねーから! 男同士で抱き合うとか、やった事ないじゃん!? ひゃぅ……ふふ、くすくす……だ、だからくすぐったいってば……ふふ……く、首に息かけるのやめ……ふふ……くすくすくす……」
「はぁ、ふぁ……んぅ、はぁ……もう、なんなんだ、いったい……ん、はぁ……ちょ、ちょっと、なんか手が動いてる、なんか動いてるから……ん、んんんぅぅ……ちょ、ちょっと……なんで、胸……触るんだよぉ……はぁ、ふぁ……んぅ、はぁ……ん、はぁ……ふぁ、はぁ……んぅ、はぁ……は、ふぁ……んぁ、はぁ……はぁ、はぁ……んぁ、はぁ……ふぁ、はぁ……んぅ、はぁ……はぁ、はぁ……」
「胸は確かに女っぽいって……ぅぅ……だ、だからそう言ってるじゃん……女になってたんだって……んぁ、はぁ……あ、んぁぁぁ……や、こら……胸、あんまり弄るなって……あ、んぁぁ……んぅ、はぁ……あ、ふぁあ……んぁ、はぁ……はぁ、はぁ……んぅ、はぁ……あ、んぁぁぁ……はぁ、ふぁ……んぁ、はぁ……あ、あぁぁぁ……んぅ、はぁ……あ、ふぁ……あ、んぁぁ……はぁ、はぁ」
「そ、そもそも……お前、女の胸って触った事あるのかよ……そうじゃなきゃ、本当かどうか判らないじゃん……あ、あああ……や、バカ……形、変わるから……そんな強い力で揉むなぁ……んぁ、はぁ……あ、ああああ……んぁ、はぁ……んぅ、はぁ……あ、あぁぁぁぁ……んぁ、はぁ……あ、あああ……ん、くぅぅ……はぁ、ふぁぁ……あ、あぁぁぁ……ふぁ、はぁ……あ、あああああ……」
「はー、ふぁー……ひゃぅ……ふぁ、ぁ……く、首に息、ダメだって……ふぁ、ぁ……ぁ、ぁぁ……く、くすぐったかっただけって……な、なんか違うんだって……なんか、違うから……ダメ……ひぁ、ぁ……ふぁぁ……んぁ、はぁ……あ、ふぁ……んぁ、はぁ……あ、ぁぁぁ……んぁ、はぁ……んぅ、はぁ……あ、んぁぁぁ……あ、くぅぅ……んぁ、はぁ……あ、くぅぅ……んぁ、はぁ……」
「はぁ、ふぁ……んぁ、はぁ……や、こら……手、手! なんで手、服の中に入って……や、ば、ばか……本当にやめ……あ、ああああ……はぁ、ふぁ……んぁ、はぁ……ん、くぅぅぅ……ちょ、直接触るとか……怖いものなしか、お前はぁぁ……あ、あぁぁぁ……んぁ、はぁ……ふぁ、はぁ……あ、あぁぁぁ……んぁ、はぁ……ん、くぅぅぅ……はぁ、ふぁ……んぁ、はぁ……あ、あぁぁぁぁ」
「ブラしてないのかって……持ってるわけないですよ!? どうして俺がブラ持ってる前提で話をしようと……ひぁ、あ……だ、だから首に息だめだって……んぁ、あああ……ん、んぁぁぁ……あ、くぁぁ……はぁ、ふぁぁ……んぁ、はぁ……はぁ、はぁ……んぁ、はぁ……あ、あぁぁぁ……んぁ、は……は、ふぁぁ……んぁ、はぁ……ん、くぅぅ……はぁ、ふぁ……あ、んぁぁ……はぁ、はぁ……」
「ひぁ、はぁ……ふぁ、はぁ……乳首、きゅってするなぁ……き、気持ちよくなんてなってねーし、余裕だし! ふぁ、ぁ……あ、ぁぁぁぁぁ……んぁ、はぁ……あ、くぅ……は、ふぁあああ……んぁ、はぁ……あ、ああああ……ひぁ、あああ……んぁ、はぁ……あ、くぅぅ……ふぁ、はぁ……あ、ああああ……んぁ、はぁ……ふぁ、はぁ、あ、あああああ……んぁ、はぁ……あ、ああああぁぁぁぁ」
「抵抗しないんじゃなくて、出来ないんだよぉ……お前の方が、力強いし……あ、んぁぁぁ……身体、力抜けちゃって……何も、出来なくて……あ、ああああ……ん、くぅぅぅぅ……ふぁ、はぁ……あ、ああああ……んぁ、はぁ……あ、くぅぅぅ……んぁ、はぁ……はぁ、ふぁ……あ、あああ……んぁ、はぁ……ひぁ、ああああ……んぁ、はぁ……あ、あああ……んぁ、はぁ……ふぁ、はぁ……」
「はぁ、はぁ……もう、これで女だってわかって……ば、バカ、そっちは……ちょ、ズボンの中に手を入れるのは本当にやめ……~~~~~~~~っ!」
「ふぁ、は……あ、ぁぁぁ……だ、だから……お前は……なんで、すぐに触ってきますか!? ていうか、手、ズボンの中に入れて……パンツは男物って……だ、だから、なんで俺が女物を持ってる前提で……あ、あぁぁぁ……ふぁ、はぁ……あ、あぁぁぁぁぁ……んぁ、はぁ……んぁ、はぁ……あ、あああ……ん、くぅぅぅ……ふぁ、はぁ……あ、あああ……ひぁ、はぁ……あ、ああぁぁぁぁ……」
「はぁ、はぁ……も、もう判ったろ……ほら、息子も只今お出かけ中で不在なので……ひぁ、ああああ……や、ばかぁ……パンツの上から撫でるなぁ……ふぁ、あああああ……ん、くぅぅぅ……あ、ああああ……あ、あ、あ、ああああ……んぁ、はぁ……あ、ああああ……ふぁ、はぁ……んぁ、はぁ……はぁ、はぁ……んぁ、はぁ……ひぁ、ああああ……んぅ、はぁ……あ、あああああぁぁぁぁ……」
「濡れて……ぬ、ぬぬ濡れてるとか、そういう情報は何もいらないから、だからもうやめ……あ、ああああ……あ、ああああ……バカ、そこは本当にダメだって……言ってる、のにぃ……このきちくぅ……あ、ああああ……なんだ、これ……だめ、本当にやめ……なんか変……おかしくなるから……あ、あああああ……んぁ、ああああ……あ、あ、あ、あああ……んぁ、あああ、あ、あああああああっ」
「あ、ふぁ……んぁ、はぁ……ひぁ、は……はー、ふぁー……んぁ、はぁ……はぁ、ふぁ……んぁ、はぁ……ふぅ、はぁ……はぁ、はぁ……んぁ、はぁ……ふぅ、はぁ……んぁ、はぁ……」
「う、うぅ……だいじょうばない……身体、全然力入らない……腰抜けて立てないし……イ、イってねーし! ていうか、イったかどうかなんてわからねーし! や、ばか……だから首に息吹きかけるのはやめ……ひぁ、はぁ……ふぁ、はぁ……あ、んぁぁぁ……あ、くぅぅ……んぁ、はぁ……はぁ、はぁ……んぁ、はぁ……あ、んぁぁぁ……はぁ、ふぁ……んぁ、はぁ……あ、んぁぁぁ……はぁ、ふぁ……」
「手、止めろぉ……何で断りますか!? そこはきっぱり言うんだ!? あ、やぁ……こら、本当にやめ……あ、ぁぁぁぁ……んぁ、はぁ……あ、くぅぅぅ……んぁ、はぁ……ふぁ、はぁ、あ、あぁあぁぁぁ……んぁ、はぁ……はぁ、はぁ……んぅ、はぁ……あ、くぅぅぅぅ……ひぁ、はぁ……ふぁ、はぁ……んぁ、はぁ……あ、あぁぁぁぁ……んぅ、はぁ……はぁ、ふぁぁ……あ、んぁぁぁ……」