まずは右耳を耳かき♪
(正位置・通常)
それじゃ。
おいで。
(やや長い間)
(正位置から右・通常)
ん?
何よ。
(右・通常)
あ、そっか。
(右から左・通常)
テレてるのか~?
(正位置・通常)
キッモ。
声豚がテレても可愛くないんだから、さっさとおいで。
耳かき始めるよ。
(SE:膝枕ごそごそしてから右耳が上)
(右・通常)
はい、いいよ。
こっちのお耳が先なんやね。
(右・通常から接近)
んじゃ、早速~…。
(右・接近)
(耳をのぞき込んで)
うわあ♪
…きちゃない。
はぁ。
仕方ないなぁ。
(耳かき開始)
ん…?
ねえ、ねえ。
今さ、くすぐったいのを我慢しとうと?
だってさ。
首筋がすっごい鳥肌立ってるよ?
くすぐったいと~?
でもさ。
動くと危ないけんねえ。
痛いの、イヤやろ~?
だよね。
だったら、じーーーっとしててね。
(間)
ん~?
なに?
気持ちいいと?
へ~、そっか~。
でもさ~。
耳かきってさ、されてる人ってすっごく無防備だよね。
そう思わない?
だってさ。
今、アタシが力を入れたら、ポチ君のお耳の鼓膜…、バリって破けちゃうんだよ。
ほら…。
鼓膜をコツン、コツン。
ふふ。
今、耳かき棒の先でキミの鼓膜を触ってるよ?
今は力を入れてないけん痛くないけど~…。
かなせがちょっとでも力を入れたら…。
痛いよ~?
(耳かきの手を止めて)
試してみる?
お兄ちゃん。
ぷ。
ふふふ。
(右・接近から通常)
あははは。
うそ、うそ。
じょ~だんだよ、じょ~だん。
(右・通常から接近)
ねえ、びびった?
(右・接近)
びびった?
くふふ。
でも、これで分かったやろ?
もし耳かき中に、キミがアタシに変なことをしようとしたら~。
お耳の鼓膜を~…。
ズボ!
だよ~♪
あはは。
んじゃ、耳かきを続けるけど~、気を付けてね。
お兄ちゃん。
(耳かき再開)
(右・接近)
よっと。
かりかり、かりかり。
それにしても、ポチ君のお耳は耳かきのしがいがあるねえ。
ほじってもほじっても出てくる無限耳かきって感じ。
しゅごいね。
…ちょっと。
なに、嬉しそうにしてんの。
言っとくけど、ホメてないけんね。
今のは嫌味だから。
ったく、調子に乗るな。
(間)
(右・接近)
あ~あ。
なんかさ~、アタシばっかり労働してるって感じなんですけど。
せめて、相手がイケメンだったらなー。
アンタみたいな声豚相手だと萎えるわ~。
ねえ、ポチ君さ~。
ちょっとイケボな声出してみてよ。
イケボだよ、イケボ。
イケてるボイスのこと。
ほら、やってみて。
いいやん~。
(カワイイ声で)
ね、お兄ちゃん。
お願い♪
わあ、やってくれるんだ。
じゃあ、イケボで「かなせちゃんの耳かき、気持ちいい」って言お♪
さんのーがーはい♪
…え~…。
マジっすか。
ばりガッカリなんですけど。
なんっすか、今の声。
ねえ、ねえ。
今の全力?
全力のイケボがそれなの?
やっぱり豚は豚なんだねえ。
ポチ君の場合、イケボよりも豚声でぶひーって鳴く方が上手そうだね。
じゃあさ。
試しに「ぶひー」って鳴いてみ?
ほら。
「ぶひー」だよ、「ぶひー」。
ぷは!
さっすが声豚。
上手だねえ。
ぶひー、ぶひーっと♪
くすくす。
(間)
(耳かき終わり)
…よしっと。
キレイになったよ。
へへ~。
(右・接近から通常)
では~♪
(右・通常)
じゃん。
梵天ーー♪
ポチ君、梵天好き?
ふふ~ん。
今から梵天で細かい耳垢を掻き出すけんね。
じゃ。
(右・通常から接近)
行っくよ~。
(SE:梵天)
(右・接近)
梵天ってさ~、耳かきとはまた違った気持ち良さがあるよね。
ポチ君もそう思わん?
ね?
ね?
(手を止めて)
ちょっと~。
話しかけてるんだけど~。
返事ぐらいし~よね~。
(息吹きかけ)
ふっ!
お、返事した、返事した♪
(再び梵天)
(間)
(梵天の手を止めて)
(右・接近)
どれどれ~。
ふ~~。
ふ~~。
う~ん。
もっかい。
(再び梵天)
(右・接近)
もうちょっとで終わるけんね~。
うり、うり。
(間)
(梵天終わり)
うんっと。
ふ~~。
ふ~~。
ふっ!
はい。
(右・正位置から通常)
よかばい。
(右・通常)
すっきりした~?
ふふ~ん。
じゃあ、次は左耳だよ♪