プロローグ
はー。今日も一日頑張ったな……。
おい。そこ。
貴様の膝、空けろ。ああ、そうだ。
よいしょ、っと。
む。重いだと?
貴様……高貴なる我に対して、その口の利き方はなんだ?
黙って我の椅子になればいいのだ。まったく。
ところで、貴様。何か食べるものはないか? お菓子とか。
んん? いや、まあ、確かにさっき、晩御飯は食べたけど。
あれじゃ足りん!
いつか、愚かな人間どもに復讐するためにも、体に魔力を蓄えておかねばならぬのだ……。
というかだな。そもそも、貴様が「バイトしろ」と言うから、そのせいで余計に腹が減るんだ……!
長い時を生きるメドゥーサに対して、「だらけてないで働け」などと宣(のたま)うなんて、とんでもない狼藉だろう!? というか無茶ブリだろう!?
本来なら、貴様が馬車馬のように働いて、美味いお菓子を我に山ほど献上してもよかろうに!
……あ、うそ、嘘ですごめんなさい!
家を追い出すのだけは勘弁してください! 我、どこにも行くところがないんです!
はぁ。まったく。
我の弱みを突いてくるなんて……貴様はひどいやつだ。
……もうすっかり、人間としての暮らしに慣れてしまった。
我はきっと、もう、この家から離れられない。ここ以外では暮らせないだろう。
美味しいご飯と……ぬくぬくのお布団を知ってしまったからな……。
一生解けない呪いのようなものだぞ? これは。
ふふ。
……む。
こら。その、頭を撫でるのを、やめろ!
子ども扱いするな! 我、貴様よりめちゃくちゃ年上なんだからな!? “年功序列”っていうのに従えば、貴様なんて赤子扱いしてもいいくらいなのだ!
だから……その! 頭を撫でるのは……!
……別に、悪い気分ではないから、やめなくていいが!
子ども扱いはやめろ! もうちょっと我を敬え!
まったく……。
……ふへへ♪
…………。
……あ。
そうだった。貴様がお菓子を寄越さないんだったら……
金のかからないデザートで、魔力を補うとするか。
というわけで……
“我の目を見ろ”。
うん。石化の勘はだいぶ取り戻してきたな。
貴様が抵抗できないように、手足だけ固めて……裸にするときに支障ないように、体と服はちゃんと分けて石化させる。
上手いものだろう? ふふん。顔はそのままだから、呼吸も会話も問題ないはずだ。
たまには、ちゃんとメドゥーサっぽいところを見せとかないとな。貴様、我に対する敬意がほぼゼロだし。
我が、本来は恐ろしい存在であることを忘れられそうだ。
さぁ……♪
我の石化拘束搾精(さくせい)で、デザートを寄越せ♪
貴様の魔力……ちんぽミルクだ♪
え?
えー。だって、拒否されるのはヤだし。石化させたほうが話が早くていいだろー?
我の自由に搾精できて、便利なんだ。
それに……知ってるぞ?
なんだかんだ言いながら……
貴様が、我に拘束されて……
ちんぽミルクを搾り取られるのが……
嫌いじゃないこと♪ ふふ……♪
さぁ。始めるぞ♪
タマが空っぽになるくらい……びゅるびゅる出せよ?
ふふ……♪