Track 1

交渉決裂

トラック 1“交渉決裂” し、失礼致します…! ああ、よくぞご無事で…!今あちらの部屋に忍者が入るのを見かけて心配して参りました。 貴方が襲われたのではないかと…。あ、申し遅れました、わたくしはこの城の姫です。 貴方はあの薬を守るようお父様に命じられた方ですよね…?お話はお伺いしています。 確認してください。あの薬が盗まれていないかどうか…。 あ、懐に入れられていたのですね…よかった。薬は無事のようですね。 お父様からそのお薬は絶対に敵に渡してはいけないものと伺っております。 大変な任を背負われて大変でしょう。よろしければそちらのお薬はわたくしがお預かりし ます。敵も、まさか姫である私がこの薬を持っているとは思わないでしょうから。 今侵入している忍者が全ての部屋を探し終えた後、貴方は真っ先に狙われるでしょう。 何故なら、この部屋はいつもは使用されていない客間ですから。 この城にお客人を泊めることは久しくありませんでしたので、疑われるのは真っ先に貴方 です。そのお薬が敵の手に渡れば、貴方は父上に始末されてしまうかもしれません。 そのようなことがあってはいけませんので…わたくしがお預かりします。 さぁ、そのお薬をお渡し下さい。忍び込んだ忍者にバレないうちに…! え?手を後ろに回して後ろを向けば渡す…?なぜ…? 敵に気づかれないように…?…よ、よくわかりませんが…わかりました。 こ…こうでしょうか? え…?何故手を掴んで…い、痛いです。離してください…! どうしてわたくしの手を縛るんですか…?あの…や、やめて下さい、痛いですっ…! …え?もしかして、鐘を鳴らそうとされていますか…?どうして…? そんなことをしたら… 困ってしまうじゃありませんか。 ふふふ…バレちゃいましたか、残念。変化の術、上手く姫に化けたと思ったのですが…ちょ っとわざとらしすぎましたか? まぁ、こうなることは分かっていました。くす♪だって、貴方すごく警戒してるから…どん な立場で出ていっても、怪しまれるしバレることは想定していました。 でも…仕方ないじゃないですか。全ての部屋を探したのに薬は見当たらなかったんです。 …となれば、滅多にこない客人…そんなの、関係者に決まってますよね? ま、この城の城主は自分で薬を持っている度胸なんてない人ですし、もちろん、大事な娘や 妻を危険に巻き込むわけにはいきませんから姫や妻には持たせない。…となれば…ね? でも貴方、雇われるだけあってそこそこ腕が立ちそうだし… 正面からぶつかっても騒がれると計画がおじゃんになるから姫に扮してみたんだけれど… やっぱり、全てを警戒してる人を相手にするのは難しいわね。降参よ。 それで…ここからが交渉なのだけれど。 その薬を私に渡してくれないかしら?そうすれば、貴方の欲しいモノを盗んできてあげる。 お金でも女でも密書でもなーんでも。 …必要ない?ふーん…堅物ね。じゃあ交渉は決裂かしら。残念。 ま、その鐘を叩けば人が来て私は捕まるわ。貴方は薬を守れて万々歳といったところかしら。 仕方ないわ。でも…ねぇ、ちょっと気にならない? 何がって…ふふ、その薬よ。 私も詳しくは聞かされていないのだけど、女が一舐めすると肉欲が止まらなくなって、 男を乱れ求めるって噂なの。それって本当なのかしら…?気にならない? 試しに舐めてあげましょうか?私が…♪