Track 2

クールなお姉ちゃんと

SE:ドアの開く音 <ドアの開く音で目が覚める。寝起きで、もの凄く眠そう。小声で、囁くように> ・・・んん・・・誰だ・・・? <あくびをしながら> 待って・・・眼鏡、掛ける・・・。ん、ん・・・ふぁ・・・ や、お待たせ。って、君か・・・。どうしたの、こんな夜遅くに・・・ 映画? ああ、あのホラーの。そういえばさっき、一人で見てたっけ。 それがどうか・・・あぁ。つまり、怖くて眠れないんだ。どう? ・・・違うの? 夢に出てきた? 寝れるには寝れたんだ。そっか。頑張ったんだね。 それで、飛び起きてお姉さんのお部屋に来た訳だ。そっか。 うん、とっても可愛くて、いいんじゃないかな。そういうの。 それでもしかすると、一人じゃ怖くて、寝られないんじゃないのかな?  よろしい。じゃあ、お姉さんのベッドへ来なさい。うん、遠慮なく。 眼鏡はもういらないな・・・。 <主人公、お姉さんの布団へ潜り込む SE:布の擦れる音> はい、捕まえたー。うん、捕まっちゃったな。もう今日は離さないぞー。 ん? 苦しくない苦しくない。気のせい気のせい。ぎゅー。 可愛いなぁ・・・。なんて可愛い・・・。よしよし・・・君は今から生きた抱き枕だ・・・今夜は本当に離さないからな・・・。 ん、このままじゃ寝れないのか? お姉さんは寝られるから、これでいいんだよ・・・。 うふふふ、じょーだんだよ、冗談。半分な。 そうだな・・・、じゃあ、深呼吸しよう。リラックスの第一歩だ。うん。深く息を吸い込んでぇ・・・吐く・・・。 さあ、お姉さんと一緒にやってみよう。 <深呼吸を4回ほど、非常にゆったりとしたスピードで。最後の深呼吸から、そのまま寝息に変わる。一分ほど寝息が続き、「っは」で起きる。その後、あくびをしながら> っは。んん、ふぁ・・・ごめんごめん。君があんまりに抱き心地がいいから、おねーさんが先に寝てしまった。 深呼吸、ちゃんとした? そうか。じゃあ、おねーさんのいい匂いを胸いっぱい吸い込んだ訳だ。 ふふん、とっても落ち着いた気持ちになるだろう? うふふふ・・・あは、ありがと、ドキドキしてくれるのか。それは嬉しい誤算だな。ぎゅーっ! って、これじゃ寝られないんだっけ。ごめんな、忘れてたよ。 んー、そうすると・・・羊だな。よし、おねーさんが羊を数えるから、それでぐっすり寝るといい。すぐにおやすみできるぞ。 じゃあ、いいかな? 羊が来るぞー? <羊を1から20程度まで数える。比較的、声色はしっかりしている> 例)ひつじがいっぴきー……ひつじがにひきー……ひつじがさんびきー……ひつじがよんひきー…… <羊を先ほどの数から30程度まで数える。どんどん眠くなってきて、途切れ途切れになる。数を数え終わった後、30秒ほど寝る> 例)ひつじがー……にじゅー、きゅー……ひき……ひつじがー……さんじゅー……ぴき…………すぅ…………すぅ…… ……っは。ぅぁ……ん……ごめ、また……ねちゃってた……えっと、ひつじ、だな……よーし…… だーいじょうぶだ、おねーさんがかぞえててあげるから、ゆっくりおやすみするんだぞぉー……えーっと…… <羊を先ほど数えた数より少し戻って、35程度まで数える。中盤頃から、何度か数えた数字をもう一度言う> 例)ひつじが……にじゅー、ろっぴき……ひつじが……にじゅー……ななひきー…………ひつじ、が……にじゅー……はっ……ぴきぃ…… <羊を先ほど数えた数より45程度まで数える。後半は、もにゅもにゅと口ごもり、言葉にならない> 例)ひつりが……よんりゅー……に……ひき…………ひつり……ひつりあ……ひつり……よんりゅ……あんいひー……ひつ……よんるー、よんひき…… <1分ほど、規則正しい寝息。羊と言おうとして、言えないことがある> 例)すぅ……すぅ……すぅ……すぅ……。ひつ……り……すぅ……すぅ…… <起きる。が、眠気で意識が朦朧としており、自分でも何を言っているのかよくわかっていない。ほとんど寝言に近いイメージ> ……っは。……ん……ぁ……あー……すきだぞー……だいすきー……ぅふふふ……へへ…… <羊を40から48まで数える。中盤から、ほとんど言葉にならない> 例)ひつりがぁ……よんりゅー……ろっ……………ひつ…………よんるー………なな…………ひつり……ひつりあ……よん……はちぃ…… <5分ほど、規則正しい寝息。また、時折幸せそうに薄笑いを浮かべる。時間経過後、フェードアウト> 例)すぅ……すぅ……すぅ……すぅ……。ひつり……すぅ………すぅ……すぅ……。ひつりあ……ぇへへ……すぅ……すぅ……