⑦連休のおわりと白い置き土産
りか
「ん…………ちゅ、ちゅぱ…………れりゅ、んりゅれ、ぁあ、ぁ……っ…………
んちゅ、ぷ……っ………りゅら、りゅれ、るぅ……っ……んるぁ、ぁああぁ、ぁ……っ………♪」
自分の部屋に、自分の唾液の音が鳴る。
ベッドの上で私は、弟の乳首をナメナメしていた。
彼の左側から抱き着くような形で……
そして自分の棒を、右手で握らせてシコシコさせている。
もちろん目隠しはしたままで……
夜の弟は、すっかり私の言いなりになっていた。
――明日、弟は実家に帰る。
夏休みの終わりが、もうすぐそこまで迫っていた。
さみしい…………こんなに名残惜しい夏休みは初めて。
また来年といって別れるのが、とてもつらい。
……弟はなんとなく雰囲気を感じ取ったのか、左手を私の頭に置く。
この数日で、随分オトナになった気がした。
空気を理解してくれるということは、同じ気持ちでいてくれているということ。
それだけでもう、目いっぱい幸せになってしまうのだ……自分の弟相手に。
でも似つかわしくない……まだ全然子供でいていい年齢なのに。
私が催促してしまった……がんばって責任を取らないと。
お返しとばかりに、私の指先が弟乳首に伸びる。
ふたつの突起を違った形で同時に愛され、弟はご満悦のようだった。
オナニーに熱がこもる。
小さな手が、大きなオチンチンをしごいている。
アンバランスで眼福な光景を横目に、乳首をコロコロと舐めあやす。
恋人のように触れ合い、幸せを分かち合い、惹かれ合って……
ゆったりと流れる、ふたつのしあわせ、その空気感。
独りになると消え去るであろう、儚くて曖昧な感情。
――最後の射精が近づいていた。
何度も注がれたソレが、新しく撒き散らされようとしている。
胸が躍る。キュンキュンする。
射精スキ……一番の幸せが交錯する瞬間。
舌と指でそれを促し、待ちわびて……じーっと見つめて……
りか
「んぁっ、ひゃっ!? あっ……はぁっ、あぁ……はああぁぁ……っ……♪」
激しくシコられたその先っぽから、大量の精液が降り注いで……私をよごしていく。
白い体液に激しく襲われて……それを享受する。
弟の体内で熟されて、追い出され……目指した先に、私がいる。
わざわざナナメに棒を構えて、私にぶっかかるよう調整したらしい。
すごくイヤらしい子だ……でもそれは、私の望むところ。
この夏休みで、弟は私を知り尽くしてしまった。
常に目隠しをしていたにも関わらず……耳がとてもいいんだと思う。
私はもっさりとした動作で身体を起こし……そのまま亀頭に口づけをする。
りか
「ちゅぷ、くぷっ…………んぢゅるるむっ、ぢゅるっ、ぢゅるる~~~~~ううぅっ♪♪」
もはや当たり前となった、射精後の尿道口吸い上げ。
この瞬間はどうやら、射精と同格かそれ以上にキモチイイらしい。
弓が限界までしなっているのかと言いたくなるほど腰が浮く。
満面の笑みでそれを受け流し、すでに出ていた精子たちを回収していくことにした。
りか
「ん……ちゅぷあはぁっ♪
はあ、ぁ…………ん…………じゅるっ……じゅるるっ、るん……っ……
れぁっ、じゅるむっ……りゅむれ、れあっはあぁっ……ぢゅぞっ、うぢゅるうるうぅぅう……っ♪」
精液の道を、舌と唇でたどっていく。
ビクンビクン脈打つ身体が心底愛おしい。
イジワルに、大胆に……時折焦らしつつ、進めていって……
回収し終えてそのまま耳元へと移動し……一番近くで子種たちを飲み下していく。
りか
「んっ…………ごくっ……ごく、ん……はあぁっ…………
……ごくっ…………ごく…………ゴックン…………はぁあっ………♪」
脳に良く届くように、わざとらしく音を立て……
自分の出した精液が、私の喉を通る様を聴かせる。
ブルルッと震える反応……見ているだけで心地いい。
射精後のこの時間も、私たちにとってかけがえのない時間。
りか
「ふふっ……♪ また来年、ね…………ちゅっ……♪」
弟は実家に帰っても私を忘れられず、オナニーしまくるのだろう。
そのたびに私の温もりを思い出し、近くにいなくても拘束することができる。
そして私も、ひとたびオナニーを始めれば弟を強く思い浮かべる。
遠くにいこうが全く問題ないほどの、強い繋がりを感じていた。
でもやっぱり寂しい……だけど、また来年。
例年とは比較にならないほど暑かった夏が、ようやく終わろうとしていた――――
END