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催眠導入

この音声は、催眠音声です。の方、現在心や体の調子が思わしくない方、のある方は、念の為使用をおやめ下さい。また、添付している注意事項のファイルを、必ずお読みになり、その指示に従ってお聞きください この音声は、けに横になり、目を閉じて聞く仕様になっています。ですから、まずは部屋をできる限り暗くし、ベッドか布団の上に、上を向いて横になり、そして、ゆーっくりと、呼吸しながら、全身の力を、抜きましょう。足は、自然な感じで、少し開いた状態。手は、お腹の横に下ろし、体から離して、ダラーンと、させましょう 今から何度か、深呼吸していただきます。それに合わせて、体の力を、今よりももっと、もっと抜いて、いきましょう。では、 吸ってー、吐いてーー 吸ってー、吐いてー、体の力を抜いてー 吸ってー、吐いてー、もっと楽にしてー 吸ってー、吐いてー、背中やお腹もー 吸ってー、吐いてー、心地いい…… 吸ってー、吐いてー、肩や首もー 吸ってー、吐いてー、顔の力も…… そう、そうやって、力を抜くと、全身が心地よくなり、まるで、眠る時のように、自然とまぶたが、閉じてしまったかも、知れません。もしまだ開いたままなら、今よりもっと、力を抜いてください。そうしたら、まぶたが自然に、スーーーッと、閉じて、しまいます そう、そんな風にしていると、心も体も、ますます心地よくなり、まるで眠る前の、まどろみに似た、意識がボーッとして、何かに吸い込まれてしまいそうな感覚、眠ってしまいそうな感覚になります。でも、まだ眠らないで下さいね。あなたには、今から一人の女の子の、カウンセリングをしていただきます。カウンセリング……と言っても、何も難しいことは、ありません。ただお話を聞き、いてあげるだけ。それだけで、この子の心は落ち着き、心地よくなります。そう、今のあなたと同じように、心地よくなるんです 一つだけ、忘れないでいて欲しいことが、あります。この子の話を聞くことで、あなたはその言葉に感情移入し、同じように感じたり、同じような体験をしている、そんな感覚にがするかも、知れません。でも、それは普通のこと。誰にでも起こりうる事です。あなたは、自分の心の変化、体の変化を、あるがままに受け止め、感じ、体験してください。そうすれば、この子はより一層心地よくなり、あなたも、より一層気持ちよく、なれるんですからね じゃあ、前置きはそれぐらいにして、始めましょう。ってらっしゃい 「し、失礼します」 じゃあ、今からこの人に、あのお話、聞かせてあげてね。さあ、右側に座って 「は、はい。よろしく…お願いします」 それでは、今からこの子にも、催眠をかけます そうすれば、この子は今よりもずっと、ずーっと素直に、心の奥にしまい込んだ記憶を、取り出せるようになります。あなたも一緒に、聴いて下さって、構いませんからね。するとあなたも、この子に釣られるように、今よりもさらに、さらに深い、意識の底に、沈んでいけますからね さあ、準備はいい? 「はい、どうぞ…」 では、はじめるね。目を閉じて、全身の力を、スーーッと、抜いてーー リラーックス、リラーーーックス そう、いい感じ。そうやって、全身の力を抜いていくと、だんだんと頭が、ボーーッと、してくる ふらふら、くらくらと、揺れ始める 少しずつ、すこーし、ずつ、意識の揺れ幅が、大きくなっていく 心地いい、とっても心地いい、揺れ ゆーらゆーら、ふーらふーら… ゆーーらゆーーら、ふーーら、ふーーら… ゆれていく…心地いい…ゆれていく…ゆーーーら、ゆーーーら、揺れ続ける。心地いい。まるで、振り子のような…心地いい、心地いい そうですよね? 「…はい…いい…かんじです…」 いいわね。じゃあ、その、心地よさを味わいながら、イメージしてーーー 目を閉じた、まぶたの裏側に、小さな玉が、現れます。それは、振り子のように、上からで吊り下げられ、そして、ゆっくりと左右に、れ始めます 左、右、左、右 だんだん大きく、ゆれている、振り子の ように、ゆれている ゆら、ゆら、ふら、ふら、揺れている イメージできてる? 「……は、はい…」 じゃあ、続けてー 振り子が、揺れる 右に、左に、右に、左に、 ゆーらゆら、ふーらふら ゆーらゆら、ふーらふら 左に、右に、左に、右に 振り子の ように、ゆれている、あなたの、心も、ゆれている まるで、今の、意識の、ように、ゆれている、ゆれている 左、右、左、右 ゆーらゆら、ふーらふら 心地いい、心地いい、そうよね? 「は…い…」 そう、こうやって、振り子が、揺れるのを、感じていると、意識も、さらに、揺さぶられ、混ぜられ、溶けていく 意識が、溶けていく。意識が、溶けるのは、心地いい、心地いい… さあ、もっともっと、意識が揺れるのを、感じてー 左、右、左、右、左、右 心が、揺れます。意識も、揺れます もう、何回振り子が、揺れたかな? 20回?いや、30回? 「ん、ううん…」 もちろん、数えてなかったよね?そんなこと、どうでもいいよね? 「…どうでも、いい…です…」 そう、どうでもいい。もうどうだっていい。だから、あなたたちは、もう全てを、さらけ出す。受け入れる。記憶の全てを、さらけ出し、受け入れる。そうしたら、今の心地いい意識が、もっともっと、心地よく、なるんです。そうよね? 「…は…い」 そして、まもなく振り子は止まる。そうすると、もう意識は元には戻らない。このふらふら。くらくらした、心地いい状態が、ずっと、ずーーと続きます。今からカウントダウンします。数が減るたび、意識はさらに、さらにぐちゃぐちゃに、どろどろにとけてゆき、ゼロと同時に、振り子は止まり、そして意識が、スーッと流れ落ちて、いきますからね では、 10、、8.、6、、、3、、1、ゼロ 振り子が止まる。 と、同時に意識が流れ落ちる。スーッ、スーーッと、まるで砂がこぼれ落ちるように、落ちて、落ちて、落ち続けていく。意識の一番深いところ、記憶の拠り所に、たどり、着きます そう、ここは、意識の底。記憶の扉の、向こう側。あなたたちは、そんな場所に、たどり着きました そして、あなた方は、お互いに今、完全に心を開いた、状態です。あなたは記憶をさらけ出し、あなたはその、全てを、受け入れる。そうですよね? さあ、この子の準備もできたし、あなたもすっかりと、いい感じに、なりましたね? じゃあ、始めましょうか。そうそう、あなた、これも忘れないで下さいね。 この子は時折、あなたに問いかけをします。その時は。首を縦に動かし、いてあげてください。そうすれば、この子はより一層心が、おだやかになります。そしてあなたも、同じようにおだやかになります。ですから、できる限りで構わないので、頷いてあげて、下さいね ほ、本日は私なんかのために、来て頂いて、あ、ありがとうございます。私の名前は、……、あ、名前、言わなくったって、いいですよね? ごめんなさい、さすがに恥ずかしくて…、年齢は、●●歳、●学●年生です。今からお話しするのは、そう、ついこの間、わたしの身に起こった、とっても不思議なお話なんですが…あ、もう初めちゃって、いいですよね? はい、ありがとうございます そう、それは●●校の帰り道、ちょっとした気の迷いで、いつもは絶対に通らない地下道を、通った時の話です。片側3車線もある、大きな道をくぐる、歩行者専用の地下道。今思えば、どうして入ろうと思ったのか、全く分かりません。何かに吸い寄せられるように…ふらふらと…それって、やっぱり変ですよね? そう、変なんです。あ、忘れないうち、お伝えしておきますね。私の言葉には、聞く人の、心を操る力が、あるらしいんです。私の言葉を聞いていると、それがまるで、自分自身に起こっていることのように、感じてしまうって、みなさん、そうおっしゃいます。それも、変ですよね? ですから、この後もあまり気を張らず、聞き流して頂くだけで、いいんですよ どこまで話、しましたっけ? そうそう、地下道ですよね。そこは、人気のない、暗くて寂しい、場所でした。私は、まるで何かに操られるかのように、入り口に足を踏み入れ、そしてゆっくりと、階段を降りていく。降りていくたび、周りはだんだん、だんだんと暗くなり、それに連れて、意識もだんだんと、暗くなっていきます。スーッとに、吸い込まれていくように、感じます。普段なら、こんな場所、すぐに引き返したくなるのに、その時の私はなぜか、吸い寄せられるように、さらに、さらに奥へと、降りていったのです 下にたどり着くと、通路は直角に折れ曲がっていました。大きな道の下をくぐる、細くて長い、真っすぐな地下道。人の気配など、全く感じません。古いが、等間隔にチカチカと、灯っているだけ。私はまた、ゆっくりと、奥へ、奥へと歩き始めます 自分の歩く、足音だけが、規則的に響きます。薄暗い地下道を進むにつれ、意識がさらに、深い闇に、包まれていくように感じ、さらに、さらにあいまいになっていきます。ふらふら、くらくらとして、なんだか分からなくなっていきます 通路はずっと、ずっと先まで続き、終わりが見えません。そう、終わりのない穴の底に、スーッ、スーーーーッと、吸い込まれていく、そんな感覚が続きます。まるで、眠りに落ちる時の、まどろみに似た、心地よい感覚。今のあなたと同じ感覚。心地いいですよね? そして、ようやく突き当りが見えてきました。ここをまた、直角に曲がれば、地上に上がる階段があるはず… でも、その先はさらに下に降りる階段。その階段は、先が本当に真っ暗で、もう何も見えません。私は、引き返すか、このまま先に進もうか、迷いました。でも、せっかくここまで来たんだし、先にきっと出口があるに違いない、そう自分に言い聞かせて、階段を降り始めます。きっとあなただって、そうしますよね? 暗い階段を、一歩一歩、降りていきます。降りるに連れ、周りはさらに何も、何も見えなく、なっていく。意識もますます、暗く、あいまいになっていく。暗すぎて、心とイメージの境目が、ますます溶けて、なくなっていく。もう、何がなんだからわからない。もう何も考えられない… そして、その奇妙な感覚の中、私はついに、意識を、失って、しまったのです。スーーッ、スーーーーーーッと、落ちていくような感じがして、意識だけが、どこか違う所に引き摺り込まれていく。ドロドロに、まどろんだ、あいまいさだけの場所に、スーーーーーッと、落とされてしまったのです

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