序章
(普通、中央)
どうしたのじゃ、そのように改まって?
いつも言っておるように儂はお主の全てを受け入れるぞ?
無論、悪行に走るのならば正すつもりではおるがの。
うーむ、黙っておってはわからぬではないか。それほどまでに言い難い事なのかの?
大丈夫じゃ、もう一度言うが最愛の夫であるお主の言葉であれば、何であろうと真摯に受け取るからのう、遠慮なく申すのじゃよ。
ほう……儂を他の男に寝取らせてみたいとな。
ふむ、ほれ、こちらに来るが良い。
(右、至近囁き)
(優しく正直に言ってくれてありがとう、という感じで)
よく正直に申してくれた。
褒美に抱きしめてやるぞ、ぎゅっ。
それにしても、寝取らせとはのう。
長く生きる半妖である儂はそのような性癖が存在すると知ってはおったが、まさかお主がそれとはのう。
たしかにそのようなこじらせた欲望、大変言い難き事であろう。
それでも申してくれた事、儂は嬉しく思うぞ。
ご褒美に頭を撫でてやるのじゃ。
それで、返答じゃが……良いぞ、一度であればそのような変態的なプレイも悪くないであろう。
ただし一つだけ条件がある。
(少し強く念押しする感じで)
他の男の味を知った儂の事、絶対に嫌いになるでないぞ、よいな。
ふふっ、お主が儂の事を嫌いになるなどありえんか。
儂も同じじゃ。
お主のこじらせた欲望を受け止める程度、わけないぞ。
そこらの若造であれば夫からそのような事を言われれば戸惑うであろうが、儂には歳の効があるからのう。
じゃから、遠慮なく寝取らせを楽しむとよいぞ。
では、準備を進めるとしようかの。