トラック1
(♩ドア開閉音)
ご主人~! おかえりなさ…
ちょっと。帰ってきてから「ただいま」もないなんて酷くない!?
くにか、こんな時間まで、ちゃんとご主人の帰り待ってたんだよ?
頭撫でるぐらいしてよー…。
(ご主人がくにかの頭撫でる)
むー。 なんか愛情ない。
はぁ。
こんな天使と悪魔のハーフを、ペットがわりにしてる贅沢な人間、ご主人以外にいな
いのよ?
…ってもー!ベッドに直行しないでよ~!
ねー。そんなにお仕事大変なの?
…前はお仕事あっても、可愛がってくれたのに。
疲れてるのはわかるけど! わかるけどさー…。
ふん!いいよもう! 倒れられても困るし!
私もベッド入る!
(♩ベッド衣擦れ)
…ねぇご主人…。
…やっぱいい。何でもない。
今日も1日お疲れ様。 おやすみ…。
(しばらくの間)
つんつん。 つんつん。
はぁ。もう寝ちゃったご主人。
本当に疲れてるんだろうな…。
う~~~でも寂しいよー、もっと構って欲しいよ…。
困らせるのわかってるけど、私には、ご主人だけだもん。
私は留守番してる間、ずっとご主人のこと考えてるけど、
ご主人はやることたくさんあるし…他の事で頭いっぱいだよね…。
休みの日も、用事がなければ大体寝てるし…。
私、邪魔かなぁ。
…あ、そういえば、この間電話してた人…女の人だったよな…。
え、どういう関係?
私というものがありながら、ご主人はその人と…!?
やだやだやだご主人~~~っ
…こんなに騒いでも、起きないんだ。
ご主人のばか。
もういいもん。
構ってくれないなら、勝手にご主人の体借りて好きにしちゃうもん。