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01 吸精の城 序章

01 吸精の城 序章 (魔物を討伐し、とらわれのお姫様を救いだした勇者とその仲間たち。 お祝いのパーティの真っ最中。 しかし、これはサキュバスが見せた幻覚であった…) =============================== シルフィーナ: 勇者様、勇者様。 どうしたのですか? ぼーっとされて。 え? い、今更どうしたのですか? はい、私は、姫、ですよ♪ 魔物に捕らわれていた、姫、シルフィーナにございます♪ ふふっ。 夢でも見ているかのようですか? 私だってそうです。 あれだけ長年私たちを苦しめてきた魔物が、 この城から、この世界から姿を消したなんて。 勇者様、目をつぶってください… んっ… ちゅっ。 私の唇の感触、頬に感じられましたね? これは、夢なんかじゃないですよ…。 見てください。 皆の、幸せそうな表情…。 このようなパーティを開けるようになったのも、すべては勇者様のおかげ。 ふふっ。あれを見てください。 私の城のものたちが、さっそく勇者様のお連れにぞっこんのようで♪ サヤ: 戦士様、 戦士様の素晴らしい剣術、おみそれいたしました。 できれば、どのような訓練をされているか、教えていただければと… メア: 僧侶さま♪ ほらほら、お酒、どうぞっ♪  いいじゃない、のんじゃおうよ~♪ おいしいよっ♪ えへへっ♪ マイア: 魔導士様… 魔導士様は本当になんでもご存じなのですね……。 あのォ、城の書庫に、古代の知識が書かれているという本がありまして。 是非解読いただければと… ふふっ。 シルフィーナ: もう…、あの子達ったら。あんなになれなれしくして。 後で厳しく言っておかないと。 でも…私が勇者様にべったりですから、強くは言えないですね……。 んっ…。 あの、勇者様…。 パーティを抜け出して、バルコニーへ、行きませんか? 私、ちょっと風に当たりたいです… 誰もいない、バルコニーで、一緒に外を眺めて… いろんな話をしたい…… それで、その後は……♪ ちゅっ♪ さ、さ、皆が手品に釘付けになってる、今のうちに… うふふっ…♪ 01 吸精の城 序章 おわり

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