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「プロローグ・レイルロオドサミットの終わった次の日」(喫茶店環境音)

;//////// ;Track1 プロローグ・レイルロオドサミットの終わった次の日(すずしろの自己紹介) ;//////// ;プロローグタイトルコール ;1/前 【すずしろ】「蓄音(ちくおん)レヱル ~万岡(もおか)鉄道C12 67(しーじゅうに ろくじゅうなな)専用レイルロオド すずしろ~。 すずしろの自己紹介」 ;状況:すずしろとマスター。喫茶店内のカウンターに並んで座って、だべっている ;店員の目があるので、すずしろは女優モード(ファンにも人当たりのいい明るい人気女優なイメージ) ;SE ドリンクの氷、カラン ;7/左(マイクに顔を向けて) 【すずしろ】「マスター、御一夜(おひとよ)まいてつ祭(さい)、本当にお疲れ様でした。 すずしろたちのレイルロオドサミットも――ふふっ、いろいろあったけど、なんとか無事に終わったし」 【すずしろ】「ね、乾杯。いいでしょう、マスター。 お互いおつかれさまなんだし――(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――うん!」 【すずしろ】「それじゃあ。イベントの大成功を祝って! かんぱーーーい!」 ;SE 乾杯 【すずしろ】「(コップいっぱいの真水をごくごく一気に飲み干す)――ぷはあっ!」 【すずしろ】「ああ……御一夜の、クマ川のお水って、本当に美味しい」 ;環境音 F.I. 喫茶・亜麻色店内(空調+ポットの音+有線イメージの著作権大丈夫なBGM的な環境音) 【すずしろ】「(ほっと、気が抜けたような、安心したような息)…… 理想をいえば、昨日、みんなが帰っちゃう前に、 ちょっとでも打ち上げみたいなことできたらよかったんだけど――」 【すずしろ】「仕方ないよね、みんなそれぞれ自分の会社を背負ってるような機関士とレイルロオドなんだもん。 むしろあれだけ集まってのイベントが大成功したってだけでも、すごすぎることなんだし」 【すずしろ】「マスターとすずしろだって、ロケ隊の入りが今日になってたらマネージャーと女優になってるもんね、休みなしで。 けど、うふふっ! 会社の方のお仕事おわって、撮影まで一日あいて。 今日は完全なオフなんだから」 ;7/左(耳打ち) ;$=SE ドアベル ;ドアベルのタイミングで離れして→;7/左(通常) 【すずしろ】「今のすずしろは女優じゃなくて、マスターのレイルロオドだから $ あっ――(呼吸音)(呼吸音)」 ;SE 革靴の靴音、すずしろ&マスターの背中側でストップ ;7/左 (マイクと逆側に首捻って) 【すずしろ】「あ……はい。そうです、すずしろです。 ファンの方ですか? ふふっ、今はオフなんですけどサインくらいでしたら――え?」 【すずしろ】「(呼吸音)(呼吸音)……新聞記者さん――名刺、ありがとうございます。 すずしろは名刺もってないんですけど、マネジャーが……(呼吸音)(呼吸音)。 そうなんですね、ここにいることを御一夜鉄道のみなさんから聞いて」 【すずしろ】「わざわざすずしろを訪ねてきてくださってありがとうございます。 あ、どうぞ、座ってください――っていうか三人になるなら―― あの! すみません。席、テーブルに移っても………… (呼吸音)(呼吸音)――はい、ありがとうございます。じゃ、そうします」 ;SE 席移動 ;マスターとすずしろが並んで座り、テーブルの向こうに記者という配置。 ;3/右 (マイクと同じ視線) 【すずしろ】「っと……。ばたばたしちゃいましたけど、あらためて自己紹介させてください。 すずしろです。万岡鉄道C12 67専用レイルロオドで、副業として会社公認で女優業をしています。 出演作は――(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)―― あ! 見てくださってたんですね、ありがとうございます」 【すずしろ】「そうです。THK。帝営(ていえい)放送協会の朝の連続ドラマ小説――『すずしろ』」 【すずしろ】「あのドラマの主役レイルロオドのイメージモデルが、すずしろだったんです。 最初は人間の女優さんがすずしろ役を演じてくださってたんですけど、いろいろあって急遽ご降板されて――(呼吸音)――」 【すずしろ】「はい、抜擢していただいたんです。監督に。 本人代役として――すずしろ役に」 ;3/右(マイクと同じ視線) “こちらが”から →;3/右(マイク向き 【すずしろ】「それがご縁のきっかけで、いろいろな役をいただけるようになって―― もちろん本業はレイルロオドなんですけど、おかげさまで副業も随分忙しく―― あ! ご紹介が遅れちゃいました。 こちらが、すずしろのマスター兼マネージャーです」 ;3/右(マイクと同じ視線) 【すずしろ】「もしもお仕事のお話だったら、すずしろにじゃなくマネージャーに……(呼吸音)(呼吸音)―― え? 『マスターにもすずしろにも』のお話なんですか? ……(呼吸音)(呼吸音)――マネージャーと女優にじゃなく、機関士とレイルロオドの、コンビに」 ;っ、は、ほんの一瞬のためらい。すぐ切り替えて『面白そう』 【すずしろ】「(呼吸音)……はい……(呼吸音)――うん――(呼吸音)――っ。 面白そう!!! マスターとふたりで音を探す旅をするだなんて!!」 【すずしろ】「万岡鉄道の沿線の素敵な音を聞けるスポットを見つけ出して、 それを記者さんにつたえて、全国紙の新聞で紹介してもらう―― 『蓄音レヱル』――なんて素敵な企画なのかしら!」 【すずしろ】「ね、どう? マスター。この企画――(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)―― あ、そか、スケジュール。……半年後まで結構みっちりなのよね、確か。 ……なら、当分は――あ!? ううん!!」 ;3/右(マイク向き) “あ”から →;3/右(マイクと同じ視線) 【すずしろ】「あのね、マスター。いいアイディアを思いついたの。 記者さんも聞いてください。 マスターとすずしろ、今日一日だけはオフなんです」 【すずしろ】「だから、今日を使って、御一夜の―― 御一夜鉄道沿線の素敵な音をすずしろたちで探して、記者さんに記事にして紹介してもらって。 で、その代わりに――」 ;3/右 (マイク向き) 【すずしろ】「うん! そう! 御一夜鉄道のレイルロオド――ハチロクさんなりれいなさんなりに、 すずしろたちの代わりに万岡鉄道沿線に来てもらって、音風景を紹介してもらうの」 【すずしろ】「これって素敵なアイディアだと――(呼吸音)―― うふふっ! ありがとうございます。 記者さんもそう思ってくださるなら、あとは御一夜鉄道さんとうちの会社がオーケーしてくれれば――!」 ;SE 電話かける(ピポパ→コール音) 【すずしろ】「(マスターの電話をじっと聞く呼吸音。だんだん嬉しくテンションあがってくる)」 ;SE 電話切る 【すずしろ】「! ね、いまのって――(呼吸音)――決まり!? オーケー! やったあ!! すずしろ、御一夜観光を他のこたちが楽しんでるの、本当はうらやましくてうらやましくて――あ! (芝居がかった咳払い)――ええと、うん」 【すずしろ】「そういうわけですので、『蓄音レヱル』、御一夜鉄道沿線紹介のお話、喜んでお引き受けさせていただきます。 なにか、注意することとかは――(呼吸音)――ああ、そうですね。なるほどです」 【すずしろ】「ヘッドホンかイヤホン……マスター、もってます? あ、ならすずしろつけてあげますね」 ;SE 左右の耳ガサゴソ 【すずしろ】「ん……(呼吸音)(呼吸音)――っと。 よし――じゃないか、チェックしないと。 マスター、ちょっとくすぐったいかもだけど」 ;3/右  【すずしろ】「どうかな……右耳。ちゃんと聞こえてますか?」 ;7/左 (耳打ち) 【すずしろ】「左耳は……ふふっ、いい感じそう。 そうしたら~」 ;7/左→;1/前→;3/右 ;右耳に吹きかけ 【すずしろ】「ぐるーーーーーってまわりこんで―― (ふーーーーーーーーーっ)」 ;3/右 【すずしろ】「あははっ! 感度良好みたいね! これで音探し、ばっちりいけそう――っとと」 ;3/右(マイクと同じ視線) 【すずしろ】「そういうわけですので、マスターとすずしろは、早速音探しにお出かけしますね。 取材が終わったら、マスターの方から記者さんにご連絡をさしあげる形で……(呼吸音)(呼吸音)―― はい、かしこまりです!」 ;SE 立ち上がる 【すずしろ】「それじゃあマスター、お出かけしましょう。 記者さん、面白いご依頼をありがとうございます! うふふっ!」 【すずしろ】「観光客ならではの音探し、きっとマスターとすずしろで、上手にやってみせますね!!」 ;環境音 F.O.

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