0.プロローグ
おはようございます。
ここを開けていただけますか?
ありがとうございます。
失礼します。
では、改めまして……
私は警視庁の射精管理部、性処理課所属の射精担当官です。
お久しぶりです。
本日は……あなたが、射精義務法による褒賞を得られる権利が発生したことを、お伝えに参りました。
ご存知の通り、20歳以上60歳以下の健全な男性には、一週間に一度の射精義務があります。
その分のノルマを超え、一日二回以上の健康的な射精報告を、半年以上続けた方に……国から褒賞が送られることとなります。
まずは、オカズの購入を補助する、射精補助金です。
本日、私が申請書を持って来ましたので、こちらに振込先の口座を記入してください。一か月以内に支払われます。
それから、もう一つ……
お好みの射精担当官を指名して……ひたすら、らぶらぶえっちができる、という褒賞です。
あなたには一週間、休みを取っていただきます。こちらは、罰則と違って強制ではなく、「射精褒賞休暇」として、国の制度によって与えられる特別な休暇となります。
その間、担当官があなたと二十四時間生活を共にします。好きなときに生ハメできるオナホとして使うもよし。ベロチューたっぷりに甘い時間を過ごすもよし。
担当官との合意があれば、特にプレイの制限はなく、あなたのお好みのえっちをすることができます。
ただ、これは、あなたの射精を労う褒賞ではありますが……担当官の補助で質のいい射精を行うことで、男性機能の更なる健全化を意図したものでもあります。
体調を崩すようなことがなければ、一日一回以上、担当官に向けて射精していただくこととなります。まあ、あなたなら問題はないでしょう。
本日、私が伺ったのは、射精担当官のご希望を聞くためです。
こちらのタブレットから、所属している担当官の顔写真とプロフィールを見ることができますが……
もちろん、私を選ぶことも可能です。
その場合は、謹んでお受けいたしますが、いかがなさいますか?
分かりました。
では、あなたの射精褒賞担当官を務めさせていただきます。
実際の褒賞期間は、今から約一か月後となります。
私の体調やスケジュールの調整もありますし……あなたも、お仕事の引継ぎなどがございますでしょう。
今すぐに褒賞を受けたいかと思われますが、制度ですのでご了承ください。
その代わり、この待期期間については、週に一度の射精義務が免除されます。来たるべき褒賞のために、お好きなようにオナ禁をなさってください。
〝射精義務の褒賞を受ける方へ〟という小冊子を置いておきます。
注意事項や、推奨されるえっちのやり方などが書かれています。来月までに目を通しておいてください。
説明事項は以上です。何か質問などはありますか?
…………。
結構です。
日程が決まり次第、改めて連絡を差し上げます。
では、また来月、お会いしましょう。