<01:プロローグ>
<01:プロローグ>
胡桃「……ねえ。さっきからお尻に何か当たってるんだけど」
胡桃「もしかしてチカン? 人呼ぶよ……って、いつものお兄さんじゃん」
胡桃「うん、知ってる。いつもこの時間、この車両に乗ってるよね」
胡桃「視線、丸わかりだったよ。わたしの胸とか太ももとか。チラチラ盗み見てたよね」
胡桃「ふふっ、なーるほど。幻滅しちゃったなー、まさかチカンするような人だっただなんて」
胡桃「へ、違う? 電車が混んでて押し付けられてる? ……まー、事情はわかるけどさ」
胡桃(説得力ないよ? だってお兄さん……思いっきりボッキしちゃってるじゃん)
胡桃(わたしが『この人チカンでーす』って言った瞬間、お兄さんの人生ゲームオーバー♪)
胡桃(お兄さんの服のセンイとか、わたしのスカートに付いちゃってるだろうし)
胡桃「くすっ、なんて言おうが多分言い逃れできないよ。ご愁傷さまでーす♪」
胡桃「……と言いつつ、ボッキ収まんないね。はあ、呆れた」
胡桃「お兄さんさー、童貞でしょ? 今だって顔真っ赤にして、はぁはぁしちゃって」
胡桃(巨乳JKのおっぱい、身体に当たって。ドキドキとまんないんだ?)
胡桃(わたしは気にしないよ? 満員電車だもんね、しょうがないんだもんね♪)
胡桃(ほらもっとこっち来なよ。ほら、おっぱいむぎゅーって、お兄さんの身体に当たって潰れちゃってる)
胡桃「うっわ、キモ♪ チンポ、完全に交尾モード入っちゃってんじゃん♪」
胡桃「ふふっ。実はわたしね、お兄さんみたいなザ・童貞って感じの人……好みなんだよね」
胡桃「いいよ、チカンのことは黙っててあげる。その代わり……お兄さん、スマホ出して」
胡桃「何って、R@INの交換。もしかしてお兄さんやってないの?」
胡桃「くすっ。何だ、やってるんじゃん。わたしは森中胡桃(もりなかくるみ)、よろしくねー、チカンのお兄さん♪」
胡桃「じゃ、わたしはココで降りるから。またこの時間、この車両でお話しよ♪」
胡桃(良い暇つぶし見つけちゃった。お兄さんでどうやって遊ぶか考えとくね、ん、ちゅっ――♪)