Track 3

導入

ボクちゃんの意識は夢の中。 夢の中で、泳ぐように、ゆらゆら、ゆらゆら。 ぼんやりとしていき、意識がふわり、ふわりと。 おぼろげな感覚に包まれて。 でも、とても安心な気分。どこか、やさしい安らぎに包まれて。 ボクちゃんはいま、夢の中。 まだまだ、浅い夢。でも心地いい感覚に包まれているね。 朝のまどろみのように心地よく、眠くて、眠くて、温かくて、抜け出せない。 そういう心地よさ。 ほら、もっと穏やかで、心地のいい夢にしていきましょう。 ここはボクちゃんの夢でもあって、ママの夢でもあるのよ。 だから、一緒に気持ちのいい夢を作りましょう。 なにも難しいことなんてないですよ。 ただ、ボクちゃんはママの声をぼんやりと聞いていればいいの。 ボクちゃんが夢心地のままで、お話がわかんないでも、ボクちゃんの無意識くんが、 ちゃ~んとママお話を聞いていてくれるから。 わかんない、わかんないでも、いいんです。 ボクちゃんはゆっくりと呼吸をして、ぼんやりとお話を聞く、いい子、いい子。 ゆっくりと吸って~~~。 そう、いい子でちゅよ~。 ゆっくりと吐いて~~~。 ぼ~んやりとママの声を聞きながら吸って~~~。 頭の中をカランカランって空っぽ、ナイナイにしながら吐いて~~~。 じょうじゅ、じょうじゅでちゅよ。ボクちゃん。 10 そのまま、ゆ~っくり、す~は~、す~は~しながら、ママのおはなち聞いてくだちゃいね。 ボクちゃんにとってはふちぎな夢のおはなち。 わかんない、わかんない、でもいいんでちゅ。 頭の中がふわふわ、ぼんやりちていても、ボクちゃんの、ふかいふかい心のおみみがちゃ~ んときいていてくれまちゅよ。 だって、ボクちゃんはいいこいいこだから。 いいこなボクちゃんは、ママのいうことを聞くいいこ。 ほら、ボクちゃん、イメージちてくだちゃい。 ぷるんぷるんのゼリーみたいな大きな水玉。ぷるんぷるんでやわらか。 ママの夢はこんな形でちゅよ。だから、ボクちゃんの夢もおんなじ、ぷるんぷるん。 やわらかな感覚。ぼんやり、ぷるんぷるん。 ほら、ママがぷるん、ぷるんっていう度に、力がぬけちゃう。 ぷるん、ぷるんって。 柔らかなプリンがぷるんって揺れるみたいに、おっきなちからがゆれながら吸収されるみ たいに。 ボクちゃんの力が、抜ける。 ゆ~っくりとした呼吸と合わせて、ぷるんぷるんの夢に包まれて、抜ける、抜ける。 肩の力が、ぷるんと包まれ、抜ける。吐く息と、ともに抜ける。 すると、肩から腕に、右腕、左腕、両方とも、包まれるようにぷるんと、抜ける。 包まれたところから、抜ける。 手の平も、手の甲も、指先一本一本も、ぷるんと柔らかな夢が包む。 深い深い柔らかな夢が、ボクちゃんの胸を覆い、お腹を包む。 ぷるん、ぷるんとした感触に包まれ、呼吸が穏やかに、穏やかに。 ゆったりとした呼吸に、背中から力が吸い取られるように、抜ける。 ぷるん、ぷるんとした柔らかな弾力が背中を支える。 優しく、抱きしめるように、ぷるんと上半身を包み込む。 夢に包みこまれる心地は、安らかで、深いやすらぎを感じられる。 11 すると、ボクちゃんの頭もぼんやりとしながら、より心地のよい感覚。 頭が下に、下に沈み込んでいくよう脱力しながら、抱き留められる優しい感覚に。 おぼろげで、ふわふわ、そうして、ぷるんと包まれていく。 夢にどんどん包まれ、沈み、呼吸はゆっくり、ゆ~っくり。 柔らかな感覚は、下半身、お尻、股間を、やさしくつつんで。 力を、下へ下へ吸い取るように、抜ける。抜ける。 すると、そのまま、両足まで包みこまれ、足首も、足先も、全部。 ぷるんとした柔らかな感触に包まれ、抜ける。抜ける。 全身が、包まれ、覆われ、頭の中が蕩けるように、柔らかく、柔らかく。 わからない、わかんない。 意識が、ほのかな光のように小さく、小さく。 全身がずぶずぶ沈むように、下へ、下へ。 夢に包まれながら、より深い夢へ。ずぶずぶ、ずぶずぶと。 ママの優しい声だけが、ボクちゃんの道しるべ。 頭の中に響く声がボクちゃんを優しく導く。 ママの夢魔法。夢の魔法。夢の声。夢に導く優しいやさしいママの声。 ママの魔法。 ぷるんぷるんとした夢とママの、夢の魔法 深く、深い夢に落ちていく、夢魔法。 ぷるんとした柔らかな夢に包まれて、 夢の中の夢へ。 意識から導かれるように。精神が、心が落ちていく。 体も夢に包まれたまま、引きずられるように。 落ちる、落ちる。 深海に沈んでいくように、暗く、暗く。 意識も、思考も、暗く、暗く。 12 でも、穏やかで優しくて、暗いのに白い。 白く白く、真っ白に染まって。 考える力はどんどんなくなって。 な~いない、な~いない。 考える力がな~いない。 ボクちゃんはママの赤ちゃん。 ママのいうことをちゃんと聞く、いいこいいこ。 さあ、さらに深い深い夢の世界に。 ママの夢の中に入っていきまちょうね。うふふ♡ はい。