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(0).プロローグ

(喧騒の音) ん~?あれあれ、 なんだかおじさんたち、揉めてる感じ? こんなかわいい男の子に怒鳴るなんて、 おじさんだめよ~? ……で、どうしちゃったの? ……ふぅん、君がここのお店の果物を 食べちゃったんだ? あら~、じゃあ、きちんとお金を 払わなくちゃだめよ、 これはこのおじさんの お店の商品なんだから ……え?もしかして君、 お金……持ってないの? え、どうして君がここにいるのかって そんなこと私に聞かれても…… ん?僕は一度くるまに ひかれて死んだはず? 死んだ、なんて穏やかじゃないわね…… それに君はここにこうして 生きてるじゃない まえのせかいで?って、 まえのせかいって何かしら…… うーん、なんだかややこしい子ねぇ…… けど見るかぎりは周りに 親はいなそうだし…… まあいいわ、なんだか君、面白そうだし! ここはひとつ、お姉さんがこの果物の お金を払ってあげましょう! はいおじさん、これ代金♪ これでいいでしょ? きっとこの子、お腹が空いてたのよ おじさんもこんな可愛い子相手に、 そんな怒らないであげて? お店のものを食べちゃいけませんって、 ちゃんとこの子に私から 教えておくから、ねっ? 今日のところは許して あげてちょうだい♪ は~、なんとかおじさんの 機嫌もとれたし、 君も解放してもらえたんね ふふっ、私はアカリ、っていうの よろしくお願いね? う~ん、詳しい自己紹介はあとあと♪ 私にはいきたいところがあるんだから! さあっ、いきましょうか♪ ん?どこにへって? ふふっ……と~ってもいいところ、よ♡

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