(1).優しいシスターとの出会い
ようこそいらっしゃいました。
貴方のこと、お待ちしておりましたよ。
私(わたし)はこの教会で
修道女をしています、エミリーと申します。
私は主に(おもに)教会に住む孤児たちの
お世話をしておりますわ。
これからどうぞ、
よろしくお願いいたしますね。
来たばかりの教会で、落ち着くことは
難しいと思いますが、ここに住む私や他の
修道女たちを貴方の家族だと
思ってくださると幸いですわ。
それに、ここには貴方と同じ年頃の
子供たちも多くいますから、どうぞ、
お友達になってあげてくださいね。
……あぁ、そうですわ、お荷物を
お預かりいたしますわね……、
さあ、私に貸してみてください……、
よいしょ、と……。
それでは、貴方のお部屋に
ご案内させていただきますね。
少し歩きますが、ご容赦ください。
さあ、私についてきてくださいね。
……ここですわよ。狭いお部屋しか
ご用意できなくてごめんなさい。
古い建物なので、夜は窓から
隙間風が入ってしまいます。
風邪を引いてはいけませんから、
お布団をちゃんと被って横に
なってくださいね。
寒さの厳しい日は、就寝前にみんなで
ホットミルクを
飲んでから眠っています。
お砂糖や、チョコレートを入れて
飲む子もいるんですよ。
貴方も寒さで眠れない時は、
みんなと一緒にミルクを飲みに
食堂までいらしてくださいね。
お荷物は、机の上に
のせておきますから。
初めての場所では、なにかと
不便なこともあると思いますが、
困ったことなどあったら、
いつでも私を呼んでください。
出来る限り、貴方のお力に
なれるよう努めさせていただきます。
何か質問などはございますか?
……ん?どうしましたか?
ご飯は出るの?
とお尋ねになるのですか?
ええ、もちろん。
質素ですが、ちゃんと朝、昼、
晩と三食、出しておりますわ。
今日の晩ごはんは、パンとお芋と
お豆のスープです。
育ち盛りの貴方には、
少し物足りないかもしれないですね。
でも、こっそりおかわり
している子もいるので、貴方も
真似してみるといいですよ、うふふ。
他にも知りたいことはありますか?
私が答えられることなら、
お答えいたしますわ。
……ん?ずっと一人で寂しかったから、
お母さんみたいに抱き締めてほしい、
とおっしゃるのですね?
うふふ、いいですわよ。
さあ、こちらにきてください。
可愛い貴方を抱き締めてあげます。
さあ…、さあ…、うふふ、ぎゅっ。
教会に来るまでの間、
心細かったのですね。
でも、ここには沢山の人がいますから、
もう、貴方が寂しい思いを
することはありませんよ。
貴方と同じように教会に
住む子たちと一緒に勉強をして、
いっぱい遊んで、健やかな日々を
送ってくださいね。
さあ、それでは、ハグは終わりですよ。
お荷物の整理をして、夕食の時間まで、
お寛ぎくださいね。
うん……?もっとハグしてほしい、
とおっしゃるのですか?
まあ……、
なんて甘えん坊さんなのでしょう。
私もそうしてあげたいですが、
これから私は、教会に住むみんなの為に、
お風呂の準備をしなければいけないのです。
ん……?一人にしないで、
と申すのですか……?
まあまあ、困りましたね。
って、きゃあっ!?
いきなり抱き付くだなんて、あぁ……。
なんて寂しがりやな子なのでしょう……。
そのように大胆に甘えられたら……、
私も貴方を放っておけませんわ……。
それでは、あと少しだけハグして
あげますからね。
少しが終わったら、
ハグは本当におしまいですよ……。
甘えん坊さんの貴方のことを、
ぎゅっ、ぎゅっ……、いい子、いい子……。
(この子…、私に必死にしがみついて
離れようとしないわ……。
ずっと一人でいたのが、余程、
辛かったようね……。
可哀想に……。あぁ……、
私の大きいおっぱいに顔を
うずめちゃって、なんて可愛い子なの……。
柔らかいおっぱいの感触で、
今まで味わった寂しさを
忘れようとしているんだわ……。
この子を、私の体で思う存分、
甘やかせてあげたいわ……。
でも、もう、いい加減に私から
離れてもらわないと……。
この子を甘やかしたい気
持ちもあるけれど、このまま、
男の子の温かい体温を感じていたら、
私の奥底に仕舞い込んだ、
淫魔の血が騒ぎだして
ウズウズしてきちゃう……。
それだけは、なんとか避けないと……)
さ、さあ。ハグの時間はおしまいですよ。
私にも、しなければいけないことが
あるのです。
貴方の寂しい気持ちもわかりますが、
今日はもう、我慢してくださいね。
ん……?なんですか?
私がお風呂の準備をするところに
ついていく、とおっしゃるのですか?
まあ……、困ったさんですね。
そんなに私に甘えていたいのですか?
一人が寂しいのなら、
中庭に行ってみるといいですよ。
お友達がかくれんぼや
ボール遊びをしていますから。
うん……?私といたいと言うのですね?
……う~ん、困った子ですね……。
それでは、お風呂の準備を
手伝っていただけますか?
みんながお風呂に入れるように、
お風呂場をピカピカに洗って、
お湯を沸かすのですよ。
口で言ってしまえば、
簡単に聞こえますが、中々、
大変な作業です。
今日、ここへきてお疲れの貴方には、
大変なのではありませんか?
ゆっくりしていていいのですよ?
……まあ、頑張る、
とおっしゃるのですね。
……わかりましたわ。
それでは、私と一緒にお風呂場に
行きましょうか。
みんなのために、お風呂場を
ピカピカに磨きあげましょうね。