Track 2

(2).恥ずかしいんです……

「ぼくが見える……んですか?」 「で、でもまだ夢の中かも! そうですよね? ここはまだあなたの夢の中で…… えっ、頬っぺた引っ張たら痛かった? じゃあ……現実っ⁉」 「ど、どうしようっ! まさか起きちゃうなんて 思ってなかったし…… どうしたらいいか分かんないよぉ……」 「……って、なに ジロジロ見てるんですか?」 「こ、この格好は サキュバスの伝統的な衣装で…… 露出狂とかじゃ、ありません……」 「そ、それより!早く寝てくださいよ! じゃないと、ぼくご飯 食べられないじゃないですか……」 「え?た、確かに起きたままでも 搾精はできますけど…… なんでそんなこと知ってるんですか……?」 「本で読んだ?今の人間界にはそんなに 詳しい資料があるんですか……驚きです。 ……って!そうじゃなくて!」 「とにかく、食事の続きをするには 寝てもらうしかないんですっ! 早く眠ってください!」 「眼が冴えちゃったって…… そんなの困りますよぉ~!」 「だって……起きてる男の人と セックスなんて……ぼく、 したことないですし…… どうしたらいのか……」 「夢の中ではいいんです! こっちの状態を見られることもないですし、 何しても、その……恥ずかしくないし……」 「でも起きてる男の人の前であんなことや こんなことだなんて……ダメです! 想像しただけでも恥ずかしぃ……」 さくらが泣き出す 「分かってるんです……ひっく、 こんなのサキュバス失格だって。 でも、うぅ……いざ男の人を前に したら恥ずかしくて……っ!」 「でも、お腹は空くし…… ひっ、なのに上手くできないしっ…… ぼく、どうしたらいいんですかぁ……っ」 「きゃっ!な、なんですか? 急に頭撫でたりして……」 「え?ぼくにセックスの 仕方を教えてくれる? なに言ってるんですか、 人間にセックスを教わる サキュバスなんて…… いい笑い者じゃないですか」 「うっ……確かにこのままだと ご飯は食べれないですけど…… でも、ぼくにだってプライド というものが――っ! うぅ……お腹、空いたぁ……」 「分かりました。 じゃあ、その……セックスの 仕方講座を受けます。 背に腹は代えられませんから」 「なにから始めたらいいんですか? キスから? なんだ、結構普通なんですね。 いいですよ」 「ちゅっ……んっ、ふっ……んんっ⁉」 「ぷはっ!ちょっ、なんで舌ベロまで 入れるんですか! こんな、いやらしいキス…… ぼく知らない。……んちゅっ!」 「ふんっ、ちゅっ……んんっ、 ちゅぱっ、はっ!んっ!ちゅるっ…… ちゅっ、んちゅぅう……っ」 「……はぁっ!こんな深いキス…… 初めてっ……はぁ……っ、 こんないやらしいキスして、 息荒くしちゃって、恥ずかしい……」 「こ、今度はなんですかっ⁉ひゃんっ! ち、乳首弄るんですねっ、分かりました。 そういうことなら今すぐ服、脱ぎますから 急かさないでください……っ」 「これで弄りやすいかと思います……。 そんなに見つめないでください…… 恥ずかしいから……」 「ひゃうんっ!弄るって、 舐めることだったんですねっ……んうっ、 ひゃんっ!そんなに、 吸っちゃ、ダメぇ……っ!」 「舌でコロコロするのもっ、あんっ! ダメですぅ!ひゃうぅっ! 指で引っ張るのもダメぇっ!」 「ふぁあっ……んんっ、あっ! 乳首、もういいからぁっ! 次に移ってくださいぃっ!」 「はぁ……っ、はぁ……っ、 急にこんなのズルいですよ。 いくら人間界では普通のこととはいえ、 ぼくは初めてなんですから……」 「きゃっ!悪いと思ってるなら、 なんでいきなりおっぽい 揉みだすんですかっ!」 「しかも、そんなに強くっ…… あっ、んんっ!おっぱい、 そんなイジメちゃダメですぅっ! 優しくしてっ……あぁんっ!」 「んはっ、そんなに激しくおっぱい 揉まれたらっ……ぼくっ……!」 「ひゃぁああんっ!今度はおまんこっ⁉ ダメっ!今触ったら、びしょびしょに なっちゃってるからっ!」 「ダメって言ったのにっ! おっぱい弄られて、びしょびしょに しちゃったおまんこなんて…… ひっく、恥ずかしいよぉ……っ」 「そんなにクチャクチャしちゃっ…… らめえぇっ!ヒダも優しく扱って……っ」 「普段自分でするのと全然違う……っ! んはっ!あぁあぁんっ!おまんこ クチャクチャ弄られるのっ、 気持ちいぃ……っ! こんな気持ちいいの初めてっ…… これがセックスなんだ……っ」 「でも、恥ずかしいよぉ…… こんないやらしい姿、しかも人間に 好き勝手されて喜んでるなんて……。 ぼく、サキュバスなのにぃ……っ!」 「恥ずかしくしてるのはあなたでしょうっ! ぼくはここまでしてなんて頼んでないのにっ!」 「大体、セックスの仕方を 教えてもらうのに、 こんな面倒なことするなんて 聞いてないですよっ! おまんこにおちんちん 入れるのがセックスでしょう!」 「え?それは違うって? なにが違うんですか……?」 「そこに愛があるか? なに言って――んっ、あぁあぁんっ! そこ、ばっかりっ!弄っちゃダメっ! そんなに激しくされたら…… ぼくっ、イっちゃうからぁっ! おちんちん入れる前にイキたくないっ!」 「はぁ……っ、止めてくれて ありがとうございます…… でも、あんなに激しく、 意地悪してきたことは許しませんからね……っ!」 「さあ、これでもうおちんちんを 入れる準備はできましたよ! 早くしましょう!……え? まだやることがあるんですか?」 「そうか……あなたの方の準備がまだでしたね。 分かりました、しっかり準備してあげます」