(0).プロローグ
わっ、わっ、わあ~っ、
そこのきみっ、どいて~ぇ!
(激しい波の音)
ぶつかる~!
(衝突音)
きゃあっ!
(海に落ちる音)
わぷっ、ふあっ、んむぅっ~!
お、溺れるぅ……っ!
ふあっ、んぷっ!えっ?
このオールにつかまれ……?
う、うんっ!んっ……!
はぁっ、はぁっ……ありがとう、
君のおかげで助かったよ~
……ううっ、塩水のんじゃった……
あっ、ねえ!
私っ、あそこの島に行きたいの!
私のイカダは壊れちゃったから、
よかったら君、連れてってくれないかな?
……本当に?
ふふっ、君ってすっごく優しいのね!
ありがとう、お姉さん助かっちゃう♪
はあ……よかった、ちゃんと来れた……
イカダが壊れたときはどうしようかと
思っちゃったよ~
でも君のおかげで助かったよ、
ありがとう!
まあ、私の乗ってたイカダは
壊れちゃったんだけど……うーん……
まあ、どうにかなるよね!
(周りを見渡しながら独り言のような感じで)
ふむふむぅ……私が住んでいた島とは
ちょっとだけ違うわね……
ここは私の島からどれくらい
離れてるのかなぁ……(ここまで)
……っと、あ、そうだったわ!
自己紹介がまだだったよね
私はハルカっていうの、よろしくね!
それにしても君……うん、やっぱり……
ふふっ、かわいいね
私、君に一目惚れしちゃった♪
ん?嘘じゃないよぉ、だって君すっごく
私の好みなんだもん
それにほら、私の胸触ってみて?
どきどきしてるでしょ?
(耳元)君のこと見てると、
こうなっちゃうの……
これって、好きってことだよね?
あら?照れちゃってるの?
ふふっ、かわいい~!
君のこと、とーっても気に入っちゃった♪
ふふ、仲良くしてね?