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新たな同居人

【ルル】…う、あ……だ、れ。 …あれは……人、間…? ……寒い。 ん、つめ、たい……ん。 …これ、おん…ぶ? ……ぁ。 雨…降ってるのに……ん。 あった、かい…ん…すぅ……すぅ……すぅ……すぅ……すぅ……すぅ……すぅ……すぅ……すぅ……すぅ……すぅ… 【ニィナ】…マスター、もう朝ですよー? ……あれ、いつもならすぐ起きて来るのに…。 失礼しますね…マスター? 今日はずいぶんと起きるのが遅いようですけど…どこか体調でも悪いんですか? わ…まだ眠ってる。 おかしいな…昨日は早く寝てたはずなのに…もう、マスターったら寝坊助さんですね。 いつも頑張りすぎてるせいですよ? いつも、私のためにありがとうございます…ただ、もう少し自分の身体のことも、大切にしてくださいね私、元気なマスターのこと、大好きですから。 …ん、ちゅっもっと、いつまでも…私と一緒に……ん? 今、何か音が……毛布、膨らんでる? もしかして、誰かがマスターに――っ!……う、嘘。 女の…子? …夢。 これは、夢に違いありませんっ寝坊助さんなのは私の方でしたねっ、もう…ほら、起きるんです、起きてください、ニィナ。 きっと、今頃マスターが美味しいごはんを作ってくれてるはずです早く布団から出ないとごはんが冷めちゃう……なのにあれ、全然…覚めない。 意識…はっきりしてるそうだ、ほっぺをつねれば――んっ、いいぃっ痛いですぅぅ……うぅ…ということは…夢じゃ、なくて。 現…実? 私が眠ってる間に、こんな小さな、お、女の子を連れ込んで…それにこの子、人間じゃない…犬みたいな耳の形…ふさふさの尻尾…クーシー族じゃないですかもしかして、私…。 ううぅ…っますたぁっ、まーすーたーあぁぁっ、起きてくださいよぉぉこれ、どういうことなんですかぁ。 私、もう飽きられちゃいました? 猫より犬が好きなんですかぁ、ますたぁぁ私と言うものがありながら、浮気ですかぁぁ!!…っ、ううぅぅ…っ……ぁ、マス…ター 【ニィナ】……はい。 おはよう、ございますいえ、今は挨拶よりも…この子について、説明してもらえますよね? では、お部屋の外に出ましょう……何ですか。 それとも、ここで話しますか? 女の子と一緒に、横になっていて説明してくれるんですか? はい、分かれば良いんですほら、立ってください。 あっち、行きますよ…なるほど、事情は分かりました…ふふ。 本当にマスターはお人好しさんなんですねお仕事の途中で見かけたからって、普通、夜になって捜しに行ったりしますか? …でも、そんなお人好しのマスターだから、私は救われたんです。 こうして、マスターの側で。 …ん。 幸せに、暮らせています………はい、もう怒ったりしていませんよ浮気だって、勘違いしちゃって、ごめんなさいマスターが、そんなことするはず、ないのに…あるわけないって、分かっているのに…私…ダメですね。 マスターのことになると、考えるより先に、身体が動いてしまって………ぁ。 マスター…からも。 ふふ、あったかい……ん、はぁ…マスター。 …最後に、もう1つだけ訊いても良いですか? その、あの子を助けたのは、分かりますよ。 そのままにしていたら、どうなるか分かりませんでしたし…ただ……その、一緒に寝る必要は、あったのでしょうか!…いえ、ま、マスターも一応男性ですし、何かあったら。 …はぁもう、良いです。 少し意地悪しちゃいましたね優しくて、でもちょっぴり抜けているところも、マスターの魅力です私が一番、分かっていますから…ふふ。 では、そろそろ朝ごはんにしましょうかマスターと、私…。 それに、あの女の子を合わせて、三人分ですね。 今日の献立は…野菜がたっぷり入った、熱々のシチュー…とってもおいしそうです!もちろん、私もお手伝いしますよいつもと、同じように。 ふふ

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