ルル何か悪いこと、した?
【ニィナ】…ふぅ。
洗濯物、だいぶ片付きましたね
【ニィナ】いえ、まだお手伝いしますよ……確かに、今日はマスターの番ですけど。
私も丁度、暇だったので一人でやるよりも、二人でした方が早く終わりますから
【ルル】……ねえ。
二人とも、何…してるの?
【ニィナ】あ、ルル。
これは服を畳んでいるんだよ洗って綺麗にした後は、しっかり畳んでおかないと、皺になっちゃうから
【ルル】なるほど……それ、私もやりたい
【ニィナ】ルルも?
休んでて良いんだよ。
まだここに来たばかりだし…
【ルル】でも、手伝いたい。
…教えてくれたら、憶えるからニィナ。
マスター、教えて
【ルル】…ほんとに?
教えてくれるの?
【ニィナ】もちろん。
じゃあ、ルルと私の服でやってみよっかやり方は、マスターから教わるんだよ
【ルル】分かったマスター、何でも知ってて、頼りになる…。
教えて?
【ルル】…うん、…そっか。
裏返して、半分に折ってから……ん、これで…良い?
…マスター?
どこか、畳み方…間違ってる?
【ルル】そうじゃなくて…綺麗、なの?
【ニィナ】…うん、マスターの言う通り、すごいよ、ルルちゃんと綺麗に揃ってるし、皺になってるとこ… 一つもない
【ルル】…良かった。
じゃあ、今度はもっと速くする
【ニィナ】…え、速くって…ゆっくりで、良いんだよ?
【ルル】最初は、やり方を確かめながら畳んでいたけど…もう全部、憶えたから。
…後は、なぞるだけ
【ニィナ】……う、嘘。
マスター…ルル、ほんとにすごいですね…初めてなのに、こんな…テキパキ畳んで…速いだけじゃなくて、全部…丁寧に仕上げたみたいに整っていて…私…もう追い越されちゃいました。
…ちなみに、マスターは…
【ニィナ】そう…ですよね。
さすがにこの速さでこなすのは、難しいかと…
【ルル】…ん、もうちょっとで…終わるよ……これが、最後の一枚…
【ルル】あれ、これ…服じゃない
【ニィナ】あっ、それ…っ
【ルル】マスター、これ…どうやって畳む?
教えて
【ニィナ】そ、それは私が教えるからっ。
ルル、返して
【ルル】どうして?
さっき、マスターから教わるよう、ニィナに言われた。
はい、マスター
【ニィナ】それは…そうなんだけどぉ。
マスターも、そんなに見つめないでくださいぃ。
というか、受け取ろうとしないでぇ!
【ルル】ニィナ、様子…おかしいよ
【ニィナ】だって、それ、私のパンツだからぁ…っ
【ルル】…パンツ、恥ずかしい?
【ニィナ】……恥ずかしい
【ルル】良く分からないけど、恥ずかしいなら、ニィナに渡す
【ニィナ】…うん、ありがと
【ルル】…ね、マスター。
他に手伝えること、ある?
【ルル】大丈夫って…ほんとに、ないの?
まだ、ある気がする………あ、肩…とか最近、気にしてた
【ニィナ】え、そうだったんですか?
【ニィナ】もう…そういうことは、ちゃんと言ってくれないと黙っている方が、心配…しちゃいますよ?
【ニィナ】いえ…そんな、謝らなくても…せっかくなので、ルルにマッサージしてもらいましょう
【ルル】やり方…教えてもらって、良い?
【ニィナ】マッサージなら、私に任せて
【ニィナ】まずは、肩をこぶしでトントンって…優しい力加減で叩くの
【ルル】…うん、やってみる。
優しい感じで…
【ルル】とんとん…とん、とんこのくらいで…どう?
【ルル】ちょうど良いんだ。
…良かった…見てると、マスターは、頑張りすぎだと思う帰って来る日も、たまに遅い時、あるしもっとニィナや、私を頼って良いと思うそうだよね、ニィナ
【ニィナ】うん。
マスターは、もっと休んだ方が良いですよ前に比べれば、私、できること増えたと思うので
【ルル】…私は、まだまだ…だけど。
これから、頑張るから無理…しないで
【ルル】…うん、約束
【ニィナ】…ふふ。
マスター、気持ち良さそう…肩の荷が下りて、ほっとしましたか?
【ニィナ】では…そろそろ、揉み解しに入りましょうルル。
今度は叩くんじゃなくて、手のひらで揉んでみよっか
【ルル】揉む…。
ん、しょ…。
こんな、感じ?
【ルル】あ…もっと、力込めた方が良いよね自分ではちょうど良いつもりでも、マスターにとっては、違うと思うから
【ルル】ん…っ、もみ…もみこのくらいで、どう?
【ルル】そっか…。
でも私…手、小さいから一か所だけじゃなくて、少し動かしながら揉んだ方が…んっ…気持ち良く、なる?
【ルル】…やっぱり。
じゃあ、力加減はこのままで…ん、しょ……ん…んぅ…
【ニィナ】…なんていうか、ルル、何でもできちゃうね
【ルル】それは…ニィナが教えてくれたから教えてくれないと、何も…できない今まで、ずっとそうだった…だから、マスターには、色んなこと…してあげたいもちろん、ニィナにも
【ニィナ】…う、そんなこと言われたの、初めて…
【ルル】迷惑、だった?
【ニィナ】いや、そうじゃなくて。
ちょっと照れちゃった…ふふほら、私だけじゃなくて、マスターも。
顔、赤くなってます
【ルル】そう、なの?
…あ、ほんとだ……ん、あれ。
この反応…
【ルル】……マスター。
もしかして、耳…弱い?
【ルル】だって…顔、近づけて喋った時。
少しだけ、肩…ぴくって動いたからこうやって、こしょこしょって話すの、好き…なんだ……良いよ。
マスターが好きなら、このくらいの声で、喋るその方が、良いんだよね。
…マッサージと同じで、気持ち良くて…癒される?
【ルル】あれ…でも、ニィナの様子、少し…変ほっぺた…膨らんでる…どうして?
マスター、何か分かる?
【ルル】…ん、なんで?
くっ付いて、顔近づけたら…だめなの?
…そうじゃ、ない?
どっち…だろ
【ルル】とりあえず、離れてみる
【ニィナ】……何ですか、マスター。
別に、拗ねてなんか、いませんよただ、ちょっと距離が近いなぁって…それに、すぐ弱いとこ、ばれちゃいましたし…。
私しか、知らなかったのに…
【ルル】ニィナ、怒ってる?
【ニィナ】そ、そんなこと…ないよ。
それよりマスター、肩の疲れはどうですか?
【ルル】もう…良いの?
【ルル】あ…お礼の言葉。
初めて、言われたありがとうも…ぽわぽわ、する…ねえ、マスター。
この後、料理…教えてほしい
【ルル】あ…眠たいの?
…じゃあ、夕食の時なら、良い?
【ルル】うん…分かった。
…ところで、何で眠たいの?
まだ、お昼だけど
【ルル】え、そう…なの?
マッサージって、眠くなるんだ…どうしよう
【ニィナ】大丈夫だよ、ルル。
眠くなったってことは、それだけ疲れが取れたってことだから
【ルル】そう…なんだ。
じゃあ、良かった
【ニィナ】ふふ。
では、マスター。
夕食を作る時に、起こしますか?
【ニィナ】はい、ではその時間に。
…それまではお部屋で、ごゆっくりお休みくださいね
【ルル】お休み、マスター
【ルル】ん……あ、マスター起こしちゃった…?
…ん?
どうしてって…。
私も眠くなったから、マスターの布団に来たあったかいし、すんすん…落ち着く匂い、するから一人でお昼寝するより、マスターとくっ付いた方が、良く寝れる…ん。
ほら、くっ付いたら、ぽかぽかする…マスター。
このまま、一緒にもう一回、寝る?
…もう寝ないんだ。
じゃあ、少し…聞いてほしいことがある…うん、大事なお話……マスター。
私…今まで、なんにもしないで生きてきた誰とも話さないで、ずっと隠れてろって、言われて…とっても退屈で…誰かと、話したかった。
何か、したかったから…部屋の外、出たのに気づいたら……捨てられちゃって…でも、マスターが拾ってくれてだから今度は…色んなこと、したい自分で考えて、自分のしたいこと、やってみたいマスターの役に、立ちたい…そうやって、ありがとうの言葉だけじゃなくていっぱい、返していきたいからマスター。
私に色んなこと、教えて…ほんと、だよ。
約束…また一個、増えたね無理しないこと、私にいっぱい教えること…嬉しい。
ありがとう、マスターこれからも、頑張る頑張る、けど……ふぅ。
いっぱい喋って、疲れた…うん、こんなに喋ったの、初めて…そういえば前にニィナが、マスターのほっぺに、唇…くっ付けてたあれは…何?
こんなふうに、布団で、寄り添いながら…してた…キス?
それは、どういう意味があって、するの?
ん?
好きな人に…するもの?
好きって…良く分からない。
好きって、何?
…んー。
そう、なんだ…なら、マスターのこと、好きかも…どうして、驚くの?
…だって、ずっと一緒にいたい気持ちが、好き…ならそれで、合ってると思う私…マスターと、一緒にいたいから。
好きキスしても、良い?
ん?
意味が違うって…良く分からない私、マスターのこと、好きだよだから…キス、するね……ん、マスター……
【ニィナ】マスター、そろそろご飯の時間ですよー
【ニィナ】…あ、起きていましたか…それは良いんですけど、マスター…どうして、そんなに慌てているんですか?
……いえ、少し様子がおかしいような…声、裏返っていましたし…風邪じゃないですよね……え、中に入るの、ダメなんですか?
……むぅ、そう言われると、逆に入ってみたくなりますね…特に、そんな「絶対」とか言われると…むぅ、怪しいですマスター、私に何か、隠していませんか?
……例えば、ルル、とか
【ニィナ】どうして答えないんですかぁ、マスターっまさかほんと…に……本当に、ほんと…でした
【ルル】どうしたの、ニィナ。
面白い顔してる
【ニィナ】そんな、同じ布団で、仲睦まじく寄り添って…しかも、顔…近く、ないですか?
ルルに限って、そんなこと…ないとは思いますけどまるで、マスターの頬に、き――
【ルル】キス、しようとしてた
【ニィナ】…
【嘘ルル】ほんと
【ニィナ】な、なん…で
【ルル】好きだから
【ニィナ】……そん、なそんなことって……うぅ、ますたぁ…っマスターは、年下の子が…いえ、私も年下なんですけどっだいぶ、幼い子が好みだったんですねぇ…っうぅ…私じゃ、ぐすっ、ルルにはぁ…うぅぅすみませんっ、少し出かけて来ますぅ…っ
【ニィナ】うえぇぇぇ……っ、ぐすっ、ますたぁぁ……っ
【ルル】……マスター、どうしよニィナ、どっか…行っちゃった