Track 6

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ニィナいなくなった、一緒に探そう

【ルル】マスター。 ニィナ、どこにいるか、分かる? …たぶん、なんだ。 それに、森って広かったから…きっと、見つけづらいと思うマスター一人じゃ、難しい…だから。 私も付いてくよニィナの匂い、もう憶えてる。 それを辿っていけば、きっと見つかるはずマスター。 一緒に行こう…あ、う…なんで、足…震えて……ますたぁ、こ、怖い…。 はぁ……はぁ………え、でも…それでも、留守番は、もう、やだ私も、マスターと一緒に、行くニィナは、私の面倒見てくれて…マスターと仲良くなれるよう、手を引いてくれた…今度は、私の番。 一緒に、ニィナのこと、捜しに行きたい…けど、外に出るの、怖い…からマスター…隣で手のひら、ぎゅってしても…良い? …ん、ありがとうマスターとぎゅってしてたら、勇気…湧いてくる… 一緒に、行こう……うん、もう平気震え、なくなったから。 側に、マスターがいてくれるから。 ちゃんと、歩ける……ニィナ、待ってて…ふぅ、ふぅ……ん、大丈夫。 …すんすん、すんけっこう、近くなってると思う…ただ、すん…すんなんだろう…変な匂い、混じってるニィナじゃない、別の濃い匂い…マスターも、感じる? なんか…お風呂みたいな、匂い…すぐ、この先から…――あ。 ……でっかい、お風呂…これ…温泉っていうんだ…ん、すんすん、すん……やっぱり。 ここで、ニィナの匂い、途切れてるきっと、この温泉に入ったせいで、匂い…変わっちゃったと思うんー…確かに、辿れないことも、ないけど今までみたいに、濃い匂いじゃないから。 その分、集中すれば…少しずつだけど、分かると、思うマスター、早くこの先に………マスター? どうして、動かないの? 別に、私なら大丈夫少し疲れてはいるけど、ニィナはこの先にいるんだし…立ち止まってたら、もっと夜に…う……そう、だよねごめん、嘘…ついたこのまま歩いてたら、体力、持たないと思う……私、マスターに約束って言ったのに…。 自分が、守れてなかった…無理しないこと、だよね。 …うん、今日は休むニィナも、どこかで休んでると思うし…けど、朝になったら、すぐ捜しに行きたいニィナ、心配だから…今日はたくさん寝て、明日いっぱい頑張れるようにするえ、その前に…温泉、入るの? …そっか。 ここまで来て、いっぱい、汗かいたし。 あったまった方が、疲れも取れるマスター、早く入ろ? ん? どうして、一人ずつ? …そういえば、いつものお風呂でも、マスター… 一緒に入ってくれなかったニィナは、そんなことなかったのに…もしかして、マスター…私のこと……う。 ほんと? 嫌いじゃ…ない? じゃあ、一緒に入ろマスター? どうして、顔逸らしてるの? …もしかして、恥ずかしい? ニィナと一緒に入ってる時、じぃっと見たら、恥ずかしいって言ってたマスターも、見られるの、やなの? じゃあ、違うとこ向いてるから。 早く、こっち来てねおっきいお風呂、二人で入った方が、楽しいからおー。 マスターと、初めての温泉ん…ふぅ…家のお風呂と、全然違う…あったかさも、湯気も…すごい身体…ぽかぽかぁ……ん、はぁ………うん、疲れが抜けていってる……ふぅ。 今日、あんなに匂いを辿ったの、初めてだったから…思ってた以上に、疲れ…溜まってたみたい……はぁ、あったかいの…好き…あれ、マスターの身体、ニィナや私と違う……ちょっと、触ってみて、良い? じゃあ、腕のところ…ん、あ…すごいがっちり…してる。 身体も大きいし…力強い肩に触った時も、そう思ったけど…服がないと、良く分かるマスターは、この大きな身体で、ニィナのこと、守ってきたんだ。 私の…ことも? …そっか、ありがとう、マスター…最初は、マスターのこと、少し怖いなって思ってた…近づけない時も、あったけど。 今は、違うよ。 もっとくっ付いていたい…ん、マスターやっぱり、マスターのこと、好きニィナのことも、好きだから…ずっと、ずぅっと三人でいたい……大丈夫、だよねそっか…。 マスターなら、そう言ってくれるって、思ってた…ん…おっきな月、綺麗……いつも、隠れてた場所のドアの隙間から見てたのに全然、違う……マスター家に帰ったら、お風呂…入ってくれる? …今度は、三人で。 ニィナも、一緒にそれは…そうだけど。 でも、ニィナなら、きっと「うん」って言うよ…明日、ニィナに会って、訊いてみないと三人でお風呂…大げさかもしれないけど、ちょっとした夢だと思う…だって、叶ったら、絶対に楽しいから………ニィナ、今どこにいるんだろう…きっと、寂しい思い、してるよね… 一人は、退屈で…何もないから早く、迎えに行ってあげたい……マスター。 腕に、ぎゅってして、良い? そうしたら、もっと安心できるから…んっ。 はぁ…マスターの腕、おっきくて…すべすべしてる温泉の、おかげかな…え、私の身体も、すべすべ…なの? …そっか。 なんか、嬉しい…ん…はぁマスター…もっと、くっ付きたい…えー、どうして、ダメなの? いっぱいぎゅってした方が、あったまれるし…落ち着けるよ私…もっとマスターと一緒に…ん、ぽかぽか…に……あれ。 頭、クラクラ…してきた…マスター、二人…いる? ということは、家に帰ったら、四人で…どうしよ…そんなにいたら、お風呂…皆で入れない…え、タオル? どうして…胸に巻かなくちゃ……わっ。 マスターに、だっこされてる。 …楽しい……あー、もう上がっちゃうの? …んー。 でも、マスターにだっこされてる方が、ちょうど良いぽかぽかで…ん、好き……マスター。 私からも、ぎゅぅ……

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