パパって、呼んでもいい?
【ルル】…ふぅ。
お風呂、気持ち良かった
【ニィナ】そう…だね。
ちょっと、恥ずかしかったけど…
【ルル】これからは、毎日三人で入りたい
【ニィナ】えぇっ、毎日は…さすがに…ちょっと
【ニィナ】え?
い、いえ…家族ではありますけど。
それ以前に、私とマスターは…こ、恋人同士で…あれ?
なら、問題は特になかったりします…?
むしろ、関係を進めるために混浴は必要なことじゃ…っ
【ルル】ニィナ
【ニィナ】えっ、あ、何?
【ルル】私、気づいた。
さっき、マスターとニィナが家族って言っていたけど…私の、マスターの呼び方、ちょっと違うと思う
【ニィナ】違うっていうのは…別の呼び方に変えたいってこと?
【ルル】そう。
ニィナは、今はそのままで良いと思う
【ルル】でも、私にとっては、マスターよりも…ん。
…パパって、呼びたい…だめ、かな?
【ニィナ】…ふふ、良かったね、ルル
【ルル】うん。
ありがとう、パパ
【ニィナ】マスター、パパって呼ばれて嬉しそうですね。
ルル、もっと言ってあげたら?
【ルル】言ってあげる…というより、私がそう言いたい…パパ、…パパなんでだろう…心、あったかくなる…あ、パパの手…んぅ…もっと、なでなでして…ん、はぁ…パパ…好き…
【ニィナ】あぁ…何でしょう、この気持ち私まで、頭を撫でられているような心地に…あ、そういえば…。
マスターがパパということは、わ、私はもしかして……ねえ、ルル。
マスターのことはパパだけど、ちなみに私のことはどう思ってる?
【ルル】ん?
ニィナは…ニィナ
【ニィナ】…そこは変わらないんだね
【ルル】ただ…ニィナは、何となく…。
強いて、言えば…
【ニィナ】…言えば?
【ルル】お姉ちゃん
【ニィナ】そこはママじゃないんだっ
【ルル】うん。
ママって呼ぶには、幼い
【ニィナ】うぅ、ルルに言われてしまいましたぁ…ただ、幼いということは、若いという意味もあるので、そこは嬉しいかも…
【ルル】ニィナは、ニィナお姉ちゃん
【ニィナ】…あ、でも意外と良いですね、お姉ちゃん。
マスター、私お姉ちゃんになっちゃいました。
えへへ…どうでしょう?
そう、見えますか?
【ニィナ】…何でしょう、その誤魔化すような笑いはルルからすれば、お姉ちゃんなんですからね。
そんな、子供っぽいって感じで見なくても良いじゃないですかぁ私…マスターの、恋人…なんですから
【ルル】んぅ…すりすり
【ニィナ】…ルル?
どうしてさり気なくくっ付いてるの?
【ルル】パパだから。
甘えてる
【ニィナ】わ、私だって甘えたいのに……マスター、すりすり、です
【ルル】パパ、お返しのなでなで、ちょうだい……ん、ふわぁ…
【ニィナ】マスターっ、私にもなでなで、ほしいです。
ください、なでなでぇ………ん、ふにゃぁ……マスターのおっきな手は、どうしてこう、癒されるんでしょうか…。
不思議です…
【ルル】…うん、分かる…。
ずっと、撫でられてたい…
【ニィナ】…あぁ、ふふ。
ルル…尻尾、揺れてるよ?
【ルル】そう言うニィナも、尻尾揺れてる。
私より、幅が大きい
【ニィナ】え、あ…ほんとだ。
でも、これは仕方がないんですぅ…マスターの手が触れていると、勝手に動いちゃって…ん、あぁ~…
【ルル】んぅ…パパぁ…
【ニィナ】あ…ずるい。
私も、マスターの腕に、ぎゅってしたい……ん、ますたぁ…
【ニィナ】…私、マスターのこと、大好きです
【ルル】私も、パパのこと、好き。
大好き…こんな気持ち、初めてだけど…それでも、分かるパパは、とっても良い人で。
優しくて…あったかいだから、大好き
【ニィナ】…ふふ。
マスターは、いっぱい愛されていますね自分のことのように、とても誇らしく思っちゃいます…ねえ、マスター。
私、まだ子供っぽいところもたくさんありますけど…マスターの恋人でいて、良いですか?
【ニィナ】…ん。
嬉しいです、マスターんぅ…ちゅっ。
大好き
【ルル】私も…大好き。
ん、ちゅっ…あ。
また、ほっぺに…キスしちゃった
【ニィナ】…そうだよね。
私も、ついしちゃうんです大好きな人に、もっと近づきたい。
離れたくないって思っていたら…自然と、唇が触れて…ん、ちゅっもっと、側にいてって。
大好きって、伝えたくなっちゃいます
【ルル】…ニィナ。
じゃあ、私もキスして…良いの?
【ニィナ】ルルは大切な家族ですから。
大丈夫ですよね、マスター…もちろん、ほっぺに、ですけど。
…ん、ちゅっ
【ルル】パパ…ちゅっずっと、ずっと三人で、いようねパパも、ニィナも…。
離れないで、仲良く一緒に…ん、ちゅっ
【ニィナ】私も、もうどこにも行きませんこの子の前では、もっとお姉ちゃんになれるよう、頑張るので…もちろん、マスターの恋人として、支えてあげられるように…
【ニィナ】私、いっぱい成長して、マスターみたいな大人に、なりたいです…ん、ちゅっ…あぁ、でも…。
こうして甘えちゃう癖は、どうしても抜けないかもです…んぅ…すりすり
【ルル】それは…私も、だけど。
パパだって、甘えて良いからね
【ニィナ】そうですよ。
疲れた時は、無理せずに私たちを頼ってください膝枕に、耳かき…。
マッサージも、できますしマスターがしてくれたように、頭も…なでなでしますよ
【ルル】あ…それ、良い。
パパの頭、なでなでしたい
【ニィナ】ふふ。
じゃあ、早速しちゃいますねマスター。
いつもありがとうございます。
なでなで
【ルル】パパ、たまには甘えても良いから。
…なで、なで
【ニィナ】…マスターのお顔、蕩けてきましたね
【ルル】なんか…可愛い
【ニィナ】あ、それ分かります。
普段のマスターも良いんですけど…今みたいな、隙があるマスターも良いんですねこうして愛でているだけで、癒されます…ん…なでなで
【ルル】なでなで…
【ニィナ】…あぁ。
こういうゆっくりな時間って、良いですよね…大好きな人と、可愛い妹と… 一緒にいられる時間…この幸せを、ずっと…。
これから先も、三人で…続けていきましょうね
【ルル】パパ…
【ニィナ】マスター…
【ニィナ・ルル】…大好き。
ちゅっ
■ 8.これからも、よろしくお願いしますね、マスター
【ルル】…ふぅ。
パパ…。
私、手を繋がなくても、一人で外走れるようになった……ん、褒められると、嬉しいでも、私だけの力じゃなくて。
付き合ってくれたパパと…ニィナのおかげ
【ニィナ】ふふ。
良く頑張ったね、ルル
【ルル】…あ、ニィナからもなでなで。
…うん、ありがとうニィナの手は、パパと比べて小さいけど…。
その分、とっても優しい感じがする…
【ニィナ】ふふ、良かったぁ…ねえ、ルル。
ルルは今、幸せ?
【ルル】…それって、どういう意味?
【ニィナ】幸せはね、心から笑顔になれることだよ
【ルル】…心から、笑顔に…なら、私、幸せだと思うパパと、ニィナと一緒にいれて、毎日が楽しい。
幸せ、だよ。
ふふっ
【ニィナ】…あ。
マスター、今…
【ニィナ】…はい。
やっと、笑ってくれましたね…いえ、もしかしたら、ルルはずっと笑っていたのかもしれませんただ、笑顔が表に出なかっただけで。
マスターと、私と一緒に過ごしている中で、確かにルルは、楽しそうにしていました
【ルル】…パパ、ニィナ。
私、笑えたの?
【ルル】そっか…。
良い笑顔…
【ニィナ】うん、とっても素敵な笑顔だったよ
【ニィナ】…あ、そうだ!。
今日は、お祝いにしましょうルルが、私達の本当の家族になった、新しい記念の日として。
…ふふ、忙しくなりそうです
【ニィナ】…ただ、その前に。
…ん、しょマスター、この草笛、憶えていますか?
【ニィナ】…はい、そうです。
マスターに想いを伝えた時に、吹きましたよね…こうやって
【ルル】おー、すごい。
私にも、できる?
【ニィナ】ルルは、きっとすぐできるんじゃないかな一応コツがあるんだけど…そうそう、口に当てるように持って…息を細く…強く吹くと…
【ルル】…できたもう一回…
【ニィナ】さすがルルだね。
じゃあ、私も…
【ルル】…ニィナの方が、音…綺麗パパは、吹かないの?
【ルル】練習中…なんだ。
なら、教えるよ
【ニィナ】ふふ。
きっとマスターも吹けるようになりますよそうしたら、今度は皆で吹きましょう
【ニィナ】大丈夫ですよ、三人の時間は、いっぱいあるんですから
【ニィナ】……ところで、マスター草笛を吹く意味も、憶えていますよね?
【ニィナ】…はい。
一つは、お祭りみたいに、何かを祝う時もう一つは、大好きな人に、想いを伝える時に吹きます…では、さっきの草笛は、どっちの意味になると思いますか?
【ルル】パパ、ニィナ、大好き
【ニィナ】…ルルは。
説明しなくても、草笛の意味を何となく分かっているんでしょうね……正解は…
【ニィナ】……どっちも、ですよこれからも、よろしくお願いしますね、マスター…大好き、です。
ちゅっ、ふふ
E N D