まったり耳かきと、 「彼女達」のこれから
【明日梨】はい、これでお終い…どう?
巧くできたかなふふ、良かった。
…今日も遅くまで付き合ってくれて、ありがとうねここまで上達できたのも、全部店長のおかげだよ私も、店長のために何かしてあげたいのに…実は…ちょっと用意してきとるんだけど。
この後、もう少しだけ時間貰っても良い?
あのね、マッサージもそうなんだけど。
耳かき…してあげたくてこういうのも、癒されるらしいで。
どう…かなほんと?
じゃあ、まずはヘッドマッサージからねん…ふぅ。
指の力…ちょうど良い?
ん、はぁ…店長に比べたら、まだまだだけど…ん…っ、だいぶ…巧くなったかな…ふふ、そう?
ん…ふぅこういうマッサージも、ちゃんと資格取って…今後に、活かせたら良いな…。
お客様だけじゃなくて、店長のことも、癒してあげられるし…ん…はぁ。
少し血行良くなってきたかな頭のてっぺんとか、あったかい?
ポカポカする?
そっか。
じゃあ、もうちょっと続けるね。
ん、しょ…ふぅ…。
すっきりした?
…ふふ今度は、もっと気持ち良いと思うよ。
だって…耳の中、だからここ弄られるの…大好きだよね…いつもは、奥の方まで刺激できないけど…耳かき棒を使えば…んっほら、浅いところから深いとこまで…ん…はぁ。
刺激、できちゃうよん…ふぅ、気持ち良い?
でも、動いちゃダメ…耳掃除が終わるまで、じっとしとって…ん…はぁ、奥から手前に…ん、しょんぅ…ぁ、やっぱり…ゾクゾク、しちゃう?
……ふふ。
ほんと耳弄られるの、大好きなんだねまあ、この弱いところを見つけたのは、このあたしなんだけどねぇ…久しぶり、店長最近、明日梨と付き合い始めてから、あたしのこと忘れとらん?
耳かきプレイとか、いちゃいちゃしちゃってさーそういうの、なんか嫉妬しちゃう…最初に距離縮めたのは、あたしの方なのに。
…なーんてほんでも、店長のこと、気になっとんのはほんとだよ初めは、明日梨の背中を後押しするだけのつもりだったけど。
…もしかしたら、あたしも、好きになってまったのかも。
ふふ……それにしても、耳かきって面白いね店長の反応も可愛いし。
もっとしとりたくなっちゃう…耳の気持ち良いところ、優しく…カリカリって。
ふふはい、綺麗になったよあとは、仕上げの…ん…ふぅぅぅ――…これで、右耳はお終い。
…ん、ちゅっ……あ、急に変わっちゃって、ごめんね夏希も、耳かきしてみたいって言うから…また、出て来ることもあると思うけど。
その時は、受け入れてあげてねふふ、ありがと次は…反対の方だね。
こっちも……うん、少し溜まっとるん…はぁ。
左耳も…綺麗にしんとね………ん、ふぅ…。
……ん、ぁ…。
…ふふ、恥ずかしい?
……私も、その、色々と恥ずかしい思いしたんだで少しくらい、我慢…してよその代わり、後から…すっごく気持ち良くなると思うよ…ん…はぁ。
店長には、もっと、癒されてほしいで………ん。
ねえ、店長ほんとはさ、夏希のことも、好きなんじゃない?
あ…ばれた?
そうだよ、今のはあたし気づかないと思っとったんだけど、さすがだね…まあ、からかいたかったのもあるけど…あたしのことも、好きでいてくれたら嬉しいなって…そう思ったのは…ほんと、だでね……やっぱり、あたしも好きだなぁって、気づいちゃったもんで店長に、ちゃんと伝えたかったんだ…でら好き。
って。
ふふ…私も、好きだよ。
大好き、だでね。
……あたしも、だよ。
…だーい好き私だって、ずーっと、いつまでも… 一緒にいたいでね。
ううんテンチョ。
あたしの方が店長のこと、でら好きだもん。
ずっと、一緒にいてね。
あたし達の事、ほからんでよ?
ううん、私の方がもっともっと、店長のことめっちゃ好き。
大好き……あ、これじゃ、決着つかんね。
ふふ…だって、私たち、店長のこと本当に、心の底から、大好き…だから普通の人よりも、多めに好きって言われちゃうと思うけど…恥ずかしいの、我慢してね?
ふふん…ふぅ。
これで左耳も綺麗になったね…あとは、えと…んっ…ふぅぅぅ――……とっても、気持ち良さそうな顔…ふふ、良かった。
私たちの耳かきで、癒されてくれたみたいだね気に入ってくれたんだったら、またしてあげるでね……あ、ところで…その。
一個だけ、試したいことがあるんだけど、良い?
じゃあ、ちょっとだけ…目閉じてて貰ってても、良い?
そう…まだ、閉じててね…。
まだ……まだ……ん……ちゅっんぅ……ちゅぅ…今のは、どっちの『大好き』だったと思う?
…ふふ、内緒。
……ん、ちゅっ
E N D