Track 5

たくさん遊んだけん、もうヘトヘトばい

いっぱい遊んだねぇ。 もうヘトヘトばい…あ…海の色、すっかり変わっちゃったね…昼間の騒がしい海も良いけど、夕焼けの静かな海も好きかも……それに、こっちの方がデートしとー感じ、せん? お昼はあんなに人がおったのに…ここの砂浜には、うちとお兄ちゃんしかおらんみたい…ふふっ、またこれからも、楽しい思い出…いっぱい作れると良いねほんとに? じゃあ、期待しとーね…でも、お兄ちゃんと二人なら、うちはどんなことでも楽しめると思うよ。 …ねーえ、お兄ちゃん。 これからさ、うちが何を言うか、分かる? お兄ちゃんって、ほんと鈍いよねぇだって、こんなに良か雰囲気とよ? こういう時って、大好きな人に愛を囁くものっちゃない? …ふふ、なんて。 ドラマの見すぎかいな? …でもうち、一回してみたかったんよねオレンジ色の、綺麗な海を眺めながら…好いとーよって、大好きな人に告白すると。 ……ん、お兄ちゃんうち…お兄ちゃんのこと、ばり好いとーよ……好き。 愛しとー………こうして、ずっと側で、寄り添っときたいな…この夕日が沈んでも、ずっと……ずぅっと…ふふ。 お兄ちゃんの顔、赤くなっとーよ……夕日のせいだけじゃ、ないよね…そんな、すぐ照れちゃうお兄ちゃんも、好いとーよ…ふふ。 好きっちゃん…あぁ、何度告白しても、どれだけ時間が経っても…ドキドキ、しちゃうね……ん、お兄ちゃん………うち、ね………き、ちゃった…あ、聞こえんかった…よね……やっぱり、告白するの…緊張しちゃううち、自分のことなら、何でもお兄ちゃんに話せると思っとったのに…でも、絶対に、ちゃんと伝えるけんそれまで、もう少しだけ…待っとってくれん? うちの我が儘、聞いてくれてありがとさて、じゃあそろそろもどろっか―きゃ? いたっ? あつつ、あ、ありがとうお兄ちゃん……んっ、いたた……急にあしがつっちゃったみたいうん、大丈夫これくらい……いたっ、あうう……ご、ごめん、少し休めば……え? きゃ? お、お兄ちゃん? だ、大丈夫だよおんぶなんてせんでも……う、うん、わかったよ。 ありがとう…………重くない? え? い、いやさっき言ったこともあるし……お、重くないならいいけど……。 ねえお兄ちゃん、お兄ちゃんてやっぱり大きかよね。 ただ大きかだけじゃなくて、あったかくて……優しかもん。 ずうっとおぶってもらったままでおってほしいみたいな……なんて。 ……ねえお兄ちゃん? うちの身体ってどげん? ちっちゃな時とは全然違うかろ? うふふ、何回も抱き合っとっても、こうやって感じるとまた新鮮やない? 興奮しちゃう? あ、なんかお兄ちゃんの背中あったかくなってきとーよ? ほらほら、もっともっと押し付けちゃおっかなあ? ……お兄ちゃんやけん、ここまでうちは安心しておられるとよ? ……お兄ちゃん。 うちはいつまでも、好いとーよこれからも、よろしくね。 ……ん、ちゅっ