たくさん遊んだけん、もうヘトヘトばい
いっぱい遊んだねぇ。
もうヘトヘトばい…あ…海の色、すっかり変わっちゃったね…昼間の騒がしい海も良いけど、夕焼けの静かな海も好きかも……それに、こっちの方がデートしとー感じ、せん?
お昼はあんなに人がおったのに…ここの砂浜には、うちとお兄ちゃんしかおらんみたい…ふふっ、またこれからも、楽しい思い出…いっぱい作れると良いねほんとに?
じゃあ、期待しとーね…でも、お兄ちゃんと二人なら、うちはどんなことでも楽しめると思うよ。
…ねーえ、お兄ちゃん。
これからさ、うちが何を言うか、分かる?
お兄ちゃんって、ほんと鈍いよねぇだって、こんなに良か雰囲気とよ?
こういう時って、大好きな人に愛を囁くものっちゃない?
…ふふ、なんて。
ドラマの見すぎかいな?
…でもうち、一回してみたかったんよねオレンジ色の、綺麗な海を眺めながら…好いとーよって、大好きな人に告白すると。
……ん、お兄ちゃんうち…お兄ちゃんのこと、ばり好いとーよ……好き。
愛しとー………こうして、ずっと側で、寄り添っときたいな…この夕日が沈んでも、ずっと……ずぅっと…ふふ。
お兄ちゃんの顔、赤くなっとーよ……夕日のせいだけじゃ、ないよね…そんな、すぐ照れちゃうお兄ちゃんも、好いとーよ…ふふ。
好きっちゃん…あぁ、何度告白しても、どれだけ時間が経っても…ドキドキ、しちゃうね……ん、お兄ちゃん………うち、ね………き、ちゃった…あ、聞こえんかった…よね……やっぱり、告白するの…緊張しちゃううち、自分のことなら、何でもお兄ちゃんに話せると思っとったのに…でも、絶対に、ちゃんと伝えるけんそれまで、もう少しだけ…待っとってくれん?
うちの我が儘、聞いてくれてありがとさて、じゃあそろそろもどろっか―きゃ?
いたっ?
あつつ、あ、ありがとうお兄ちゃん……んっ、いたた……急にあしがつっちゃったみたいうん、大丈夫これくらい……いたっ、あうう……ご、ごめん、少し休めば……え?
きゃ?
お、お兄ちゃん?
だ、大丈夫だよおんぶなんてせんでも……う、うん、わかったよ。
ありがとう…………重くない?
え?
い、いやさっき言ったこともあるし……お、重くないならいいけど……。
ねえお兄ちゃん、お兄ちゃんてやっぱり大きかよね。
ただ大きかだけじゃなくて、あったかくて……優しかもん。
ずうっとおぶってもらったままでおってほしいみたいな……なんて。
……ねえお兄ちゃん?
うちの身体ってどげん?
ちっちゃな時とは全然違うかろ?
うふふ、何回も抱き合っとっても、こうやって感じるとまた新鮮やない?
興奮しちゃう?
あ、なんかお兄ちゃんの背中あったかくなってきとーよ?
ほらほら、もっともっと押し付けちゃおっかなあ?
……お兄ちゃんやけん、ここまでうちは安心しておられるとよ?
……お兄ちゃん。
うちはいつまでも、好いとーよこれからも、よろしくね。
……ん、ちゅっ