01 導入
いかかですか? お身体の具合は。
キツ目に縛ってしまいましたから、少し痛いでしょうか?
でもしばらくは我慢して下さいね。
元々は、この里を嗅ぎまわっていた貴方が悪いのですから。
申し遅れました。私の名はメノウ。
あなたの尋問を担当させて頂きます。
話して貰えますか? 貴方が何者で、何の目的でこの里に来たかを。
……あら、まだ行商人だなんて言い張るんですか?
ちょっと失礼して……触らせて貰いますね…。
ん……この肉体、明らかに厳しい武術稽古で出来たもの。
私たちと同じ忍びかしら? うーん…
あら、ごめんなさい。くすぐったかったですか?
うん…貴方の身体の作り、剣術によるものですね。
(考えて、相手を試すように)
それに凛とした立ち振る舞いと言葉遣い…
おおかた、どこかの藩士様でしょうか。
あら、顔色が変わりましたね?
まあ、貴方の正体がなんであれ…
この里に、不利益をもたらす方であることは、
間違いないでしょう。
ですが詳しい事は、後からゆっくり聞き出せば良いだけの事…
まずは私の調合した薬で心をほぐしてあげましょう。
大抵の殿方が素直になる、媚薬で…。
ふふふ。そんなに怖がらなくても大丈夫ですよ。
ほんのちょっと気持ちよくなって頂くだけですから。
あなたにとっても、悪い話ではないと思いますよ?
ふふ、威勢が良いですね。
この期に及んで、自分が置かれている状況を
理解していないのでしょうか?
普通に責めては、舌でも噛んで、自ら死を選びそうな気迫ですね。
それも困りますので……まずは…
反抗する気が起きなくなるくらい、快楽に溺れてもらいましょう…♪