9.1 連続射精
9.1
「連続射精」
上を向いたペニスに引っ張られてパジャマのゴム紐が音を立てる。
【優衣】
「ぅあ」
その音にびっくりしたように声を洩らすと、笑った。
【優衣】
「もう大きくさせてたんだぁ?」
【兄】
「うるさいよ」
【優衣】
「やっぱりむらむらしてたのねー……。
兄さんってば、わかりやすいんだから」
もぞもぞと体勢を整えて、そっと逸物を握る。
【優衣】
「……カチカチ」
はふっと息を吐いて、顔を寄せる。
【優衣】
「……すんすん。ん……やっぱり、あまり匂いがしない。
……どうやってあんな匂いになるのかしら……すん、すん」
【兄】
「っ……はぁ」
微妙に力加減が変わり、じんわりとした疼きが逸物を跳ねさせる。
焦らされてる気分になって息が荒れてきた。
【優衣】
「……早くしてほしい?」
【兄】
「まあ……」
【優衣】
「じゃあ、おクチに咥えてーってお願いしてみて?」
また面倒なことを言い出した。
【優衣】
「そうしたら……ぱくって咥えてあげるー……♪」
【兄】
「……」
じっと目を見てくる。
少しでも腰を突き出せば唇に触れる距離。
俺の気を急かすように、温かい息を亀頭に浴びせ続ける。
熱に浮かされた気分になって、声を絞り出す。
【兄】
「……口に、咥えて……くれ」
【優衣】
「……ふふっ」
ほうっと亀頭へ息をはいたかと思うと、微笑んだ。
【優衣】
「しょうがないわねぇ……。ふ、ぅ……すぅぅ……は、ぁぁ……ぁ」
わざと見せるようにして口を開く。
そして、先端に熱っぽい唇の柔らかさを覚える。
【優衣】
「ちゅ……ん、……ちゅっ、ちゅっ……ちゅ……」
【兄】
「ぁっ」
【優衣】
「ちゅ、ちゅ……ん、……んぅ~? どうひたのー、にぃひゃーん?」
優衣の口淫への悦びに震える亀頭へ慈しむようにキスを続ける。
【優衣】
「ちゅ……ちゅ、ちう……んふふー、……ちゅ、ちゅぴ……ちゅ……
ん…………ぁぅむ。……ん……ちゅるっるるる……」
亀頭を唇に咥えられると、奥から待ち構えていたように舌が出迎え
てくれる。
充分に準備をしていたのだろう、舌は唾液に塗れてねっとりと絡ん
でくる。
【優衣】
「ん、ちゅぅ……ちゅぴ……、ちゅ……ンぇる、れぇろる……、
ンろるろぉ……ちゅ、ちゅぷ……ちゅ、っ……ん……ん……」
【優衣】
「ちゅっ、ちゅぅ……あぅむ……ちゅぅ……ちゅ、ちゅ……はむ、
あむ……ちゅる……ちゅぴ……ン、ぷちゅ、ぷちゅっ……ちゅ……」
【優衣】
「ん、フ……んふふっ、きもひぃ? んもぉ……そんなうっとりひた
顔ひへ……いもうとの唇が好き? んふ、ちゅる……ん、フ……」
【兄】
「っ、……ぅ、は……っ」
【優衣】
「ちゅ、ちゅぅ……っ、ん、はぁむ……っ、ちゅ、ぷ……ん……
ぷちゅ、ぷちゅっ……ちゅる……ん……ンぇる……れろぉ……」
【優衣】
「ちゅ、んふ……、んん……隠そぉとひへも駄目ぇっ。にいはんの気
持ちくらい、顔を見なくても……チンポの反応を見ればわかるもの」
【優衣】
「素直なチンポぉ……ちゅ、むんン……ぷちゅっ、ちゅぷ……んふ、
にぃふぁあの、ンちゅぅ……ちん、ぷぉ……むんン……」
恥ずかしげもなく淫語を使い、大胆に唇を被せてくる。
【優衣】
「んんむぅ……ちゅぅ、ちゅる……ンぇる……れろぉ……ちゅ、
ちゅぴ……ちゅぷ……ん、っ……ちゅ、ぷぁむ……んはぁ、ぁむ」
【優衣】
「ちゅ、ぴ……ちゅ、ちゅぅ……ん……ん、ちゅ……ちう、ちう……
ちゅ、ちゅっ……ちゅぅぅ、ぅむ……ン……ちゅぅ……」
亀頭ばかりを重点的に責められ、自然と腰が持ち上がってくる。
唇を押された優衣が、優しい目をして微笑む。
【優衣】
「んフ、ふ……ふふっ……しょんなにこひを突きだはなくても……。
……わかってる、もぉ……」
根元を握って先端を位置を調整すると、顎を引いて顔の角度を変え
た。
期待感にひくひくと動く逸物を見て、上目遣いで俺の顔を窺う。
【優衣】
「……ビクビクさせないでよ?
……奥まで咥えてあげるから、大人しくさせてて……」
【兄】
「……努力する」
肛門の奥辺りに意識を向けて、あらゆる刺激に対して寡少の反応に
なるように努める。
でもこれをやると、堪えられる量の快感を超えたら堰を切って動き
出すんだよな。
まあ……そのときは優衣に素直に怒られよう。
【優衣】
「……ん、はぁ……。
っ、あ……ぁぁ……、ぁ……ンむぅ……んっ」
【兄】
「っ……く」
よし、堪えたぞ。
大丈夫、ちょっと腰を跳ねさせただけだ。
【優衣】
「ん、グっ……ご、……ん……フー……フー……っ、ッ」
……睨まれた。
頭を撫でてご機嫌を取る。
恨めしそうな目を閉じたので、ほっと一安心。
【優衣】
「ん、んん……っ、ん…………ん、んぇる……ん……れるん……。
っん……んフ……フー……ちゅ、ちゅるっ、ちゅるる……」
鼻から声を洩らしながら腔内で亀頭全体を舐め回される。
敏感な部分を丹念にしゃぶられ、またしても腰が跳ねそうになるが
堪える。
【兄】
「っ、く……ぁ、はっ!」
代償に声が大きく漏れた。
【優衣】
「ちゅぷ、ちゅ……んもぁ……ぅむん……ん、んっ……
ん、ちゅぅぅ……ちゅ、ぷ……ン、ぷちゅ……ぷちゅっ、ちゅっ」
【優衣】
「ちゅもっ、む……ちゅ、ぷ……ちゅる、ちゅぅぅ……っ、んむぉぁ
……ぁ、むん……もごもご……じゅ、ぐちゅ……ぢゅる、る……」
【優衣】
「んちゅ、むン……むぉぁ……。にぃはんは……んむぉ、ン……くぼ
みが、きもひぃーん……ちゅ、っ……らったわよね……?」
【優衣】
「ん、じゃぁ……ぁぅむ……ちゅ、……くひびぅをふぼめへ……ン、
んんぶ、ん……んン……、ちぅぅぅっ」
赤く腫れた先端がみるみるうちに唇の奥に消えていく。
【優衣】
「ん、む……ぷ、ちゅ……くぷっ……ちゅる、ぷ……ちゅく、ぷ……
んじゅぷ……ちゅるっぷ……ちゅぷ……きゅぷっ……」
口腔の空気を抜いて腔内粘膜をまとわりつかせ、きゅっと閉じた唇
で幹をシゴかれる。
引き上げる際にカリ首にきゅっとされるのがたまらない。
【兄】
「あっ、それ、続けてっ」
思わずお願いをしてしまう。
あまりない俺からの懇願に気をよくしたのか、喉を鳴らして顔を上
下に動かし始めた。
【優衣】
「ん、んっ……♪ んん……ちゅぷ……くっぷ……ぐぷ、くぽっ……
クプ……ちゅ、チュプッ……ん……っ……っ……ん、ちゅ……」
【優衣】
「んクぽぁ、んぽっ、ちゅぽっ……ちゅぷっ、くぷっ……ん……ん、
ちゅ、ぷ……ぷちゅっ、……っ……ん、んフ♪ ん、んんっ……」
【優衣】
「ちゅ、ちゅるぷっ、ちゅ……ん……っ、ン……くぷっ、クポ……
じゅっ……じゅぷ、ぷっ……ぶちゅっ……ちゅぶっ……ン……」
【優衣】
「ちゅるっるるぅ……ン、っ……ぷちゅ、ン……んもぉ、
にいはんったら、ぜーはく……ぅんむぅ、ぷ……ぷちゅぅ……」
【優衣】
「んンゥ……ん……いもぉほのおくひれ、せーよくしょりをひへもら
ふなんへ……ん、ぷっ、くぷ、くぽっ……ちゅ、ぅぅ……」
【兄】
「は、く……っ! ぅ……っ、言うな……っ」
【優衣】
「んー……? んふふっ……ろうひへ? ほんとのことでしょ?
きもちよさほーな声も出ひへ……んふ、かわひぃ……」
【優衣】
「ちゅ、ぷちゅっ、ぷちゅんっ……フー……ふ、んふふ……。んむあ
……、はぁ……ふふっ。そう……そんなに妹のおクチまんこが気に
いっはの?」
【兄】
「なっ……! ぅあ……っ」
お、おクチまんこ? 一体どこでそんな言葉を覚えたんだ?
【優衣】
「はぷぅ……ちゅぅ……ン、……んん~ぅ? ろうひはの?
にーぃはーぁぁぅむンぅ……れる、れろん……ぷちゅんっ♪」
優衣の艶やかな唇が竿をなぞり、妹のねっとりとした舌が赤く腫れ
た部分をねぶる。
優衣の口の中に逸物が入っている光景。
そして最後には、子供を孕ませるための子種を中へぶちまける……。
優衣の言う通り、それはさながらお口の女性器みたいなもの。
いま俺は、優衣のもう一つの女性器を犯しているのか……っ。
【優衣】
「ぷちゅ、ぶちゅっ……ン、くぷぅッ……ちゅ、ぽっ……ぐぶっ、
くぷっ……」
【優衣】
「ちゅ、ちゅぅぅ……っ、んっンぅ……っ♪ ……ちゅ、むぉぁ……。
……はぁ、……はぁふ…………もぉ、おっきくさせすぎ……っ」
【優衣】
「こんなに反り返らせたら、おクチで咥えにくいれしょぉ……ぉぁ、
あぁむン……むぐ、あぐ……ん……ぎゅ、ぷ……ぷプ……ちゅっ」
【兄】
「ぁっ! あぁっ!」
腹部まで反り返りそうな逸物に向けて顎を引いて迎え入れてくれる。
前髪はさらりと腹を撫でて顔を沈めれば、前額が下腹部と合わさっ
た。
【優衣】
「ん、んん……ぶ、ッ……クププ……んも゛……ごっ……ン、ぷっ」
【兄】
「っ……そこっまで……!」
【優衣】
「フー……フー……ふ、んン、ん……ちゅる……ちゅるるろるるぅ…
…っ」
【兄】
「ふっ……クッ、はぁぁぁ……っ」
ゆっくりじっくりと引き抜かれ、溜息のような声が漏れてしまう。
【優衣】
「ん、フ……フぅ……。ん……ちゅるっ、ちゅっぷ……ぷちゅっ、
くぷっ……くぽ、くぷっ……ンんっ……ちゅ、ぷ……くぷぅッ……」
頭が上下に動き、亀頭を腔内粘膜で扱いていく。
中へ飲み込めば厚ぼったい舌が迎え入れ、引き抜けば逃がさまいと
腔内全体が締め付けてくる。
【優衣】
「んちゅ、ちゅくぽぁっ……ンむぅ……ちゅ、れる……ちゅ、れろ
……える……ちゅ、んンぅ……しゅごぉ……」
【優衣】
「おくひまんこのなはれ、ンちゅるるぅぅ……っ、ン……
……びゅく、びくっへ、うごいへ……んふっ♪ ちゅぅぅ……っ」
【優衣】
「ちゅ、むン……っ、……らひはぃ?
いもーほのおくちのナカれ……ぴゅぅっ♪ ぴゅぅーっ♪ って」
【優衣】
「んフ、ぅ……ちゅぽ、ぷちゅっ、ン……ん、っ……ぷちゅ、くぷっ
……んンぅ♪ っ、んふ、……いいはよー?」
【優衣】
「いもぉとのおくひまんこに……にぃふぁあの白いあかひゃん、
そほいで……? ん、ンん……む、ぉぁ……ご、ぅ……んン……っ」
狭く熱い喉頭へ向かい入れられて、喉でぎゅうぎゅうと吸い付かれ
る。
何日もしているお陰で優衣のフェラの技術は目に見えて上達していた。
俺はすでに、まるで性に出会ったばかりの子供のように優衣の業の
虜だ。
【優衣】
「じゅぷ、ぢゅぷっ……ちゅぷ、ぷちゅっ、ぶちゅっ……んぷ、ンむ、
ん……ちゅる、ちゅぅぅ……っ、ちゅるぷっちゅるるるっ……っ」
胴震いをして、だらしなく口を開いて声を漏らしながら精をも洩ら
す。
【兄】
「ぅ――ああっっ!!」
ビュルッ!! ビューッ!! びゅるるっ、びゅくっ!!
【優衣】
「――っ、んーぅ♪ れはっ♪ ぴゅっ♪ ぴゅぅーっ♪
ぅん、グ……っ、……っ、ごくっ、ゴクッ……っ❤
んっん、フ……んん――っ❤ んん……っ」
腰を突きあげながら喉奥へ自分勝手に射精をしても、声を荒げるこ
とはない。
喉を鳴らして歓喜を表現しながら、ぎゅっぎゅっと喉を上下して精
液を下していく。
【優衣】
「んフ……っ、ん……♪ ん……ふ、……フー……フー……フゥー、
……フ、んんっ……」
陰茎で口に栓をされている優衣は鼻で呼吸を整えると、舌を揺らし
ながら吸引してペニスを引き抜いていく。
【優衣】
「じゅる、ずずずッ……ぢゅッ……ん、んフ……ぅ……ごく……ん」
【優衣】
「ちぅ……ン、くぷぅッ……っ、フーッ……フー……
ちゅ、ぅ……っ…………ちゅぽっあ♪」
熱い吐息と共に逸物が腔内から解放された。
優衣の体温を宿した陰茎は、むわっとした空気がこちらまで匂いそ
うなほど温められていた。
【優衣】
「へる、ちゅるぅ……ん……ちゅっ、ちゅっ……ちゅ……ん……」
残骸の浮く鈴口に優しく口づけをしてくれる。
【優衣】
「ちゅ、ちゅ……。ん……ふ、ぅ…………はぁ……はぁ……」
静かに息を吐きながら根元を握る手をくいくいと動かし、こちらを
上目遣いで見てくる。
【優衣】
「毎晩毎晩、こんなにたくさん出して……」
【優衣】
「……妹のお口を孕ませる気?」
そう言って、先端に軽く口づけをする。
何気ない仕草一つが性的魅力に感じられてならない。
【優衣】
「嬉しそうにビクビクさせちゃって……『そうだー』って言ってるみ
たい」
【優衣】
「……くす、まあそうね」
【優衣】
「おクチまんこなら……いくら濃厚な精液を注ぎ込んでも赤ちゃんは
できないものね」
【優衣】
「兄さんは安心して、ただただ妹のお口の気持ちよさに浸っていられ
る」
【優衣】
「ふふん、……手でしてあげてたときは毎日なんてしなかったのに…
…お口でしてもらうようになってからは、毎晩になっちゃったわね」
【優衣】
「そんなに妹のお口が気持ちいい? 毎晩、恥ずかしげもなく頼んじ
ゃうくらい……虜になっちゃった?」
【兄】
「……そういうんじゃ」
【優衣】
「ふぅん……こういうときでもそうやって否定するの。
おちんちんはこんなに正直なのにねー?」
軽く上下にシゴかれる。
【兄】
「く、ぅっ……」
【優衣】
「おちんちんは兄さんの気持ちを代弁してくれてるのよねー?
くすくすっ。……さあ、おちんちんはどうしてほしいのかしら~?」
優衣は俺の顔を見ず、ペニスに話しかけている。
だか、応えるのは俺だ。
優衣もそれをわかっている。
声で答えるのが恥ずかしいなら、こっちで返事をくれ、と。
俺の性をよく知っている優衣だからこそできることだ。
こんなに気が休まるような性処理のやり取り……止められるわけが
ない。
【優衣】
「うんー? ……ふんふん。…………へえ」
怒張をビクビクと跳ねさせ、腰を浮かせて唇に押し付けるようにす
ると、優衣は察したようにニコリと笑う。
【優衣】
「……妹のおクチまんこが孕むまで続けてほしいんだ」
【兄】
「っ……」
【優衣】
「……もう。しょうがないわねー」
素肌を晒した太ももをさすってくる。
【優衣】
「ほら、してあげるから。
……腰浮かせたままじゃ、咥えてあげられないじゃない」
【兄】
「……わかった」
【優衣】
「くすっ。……兄さんらしい、可愛い意思表示だこと」
【優衣】
「……ほら、妹のおクチに甘えましょうねー…………ぁ、ぁぅむ……」
甘やかすように唇の内側で亀頭をねぶり、優しくちゅっと吸われる。
【優衣】
「ん、んん……♪ ンちゅぅ……ちゅぅ……ちゅ、ちゅっ……ちゅぴ、
んふひ、出ひたばかりだからぁ、やさーしく……ちゅぅ、ん……」
【優衣】
「ちゅっ、ちゅッ……んふ、敏感さんになっちゃってるものねー……。
甘やかしてあげるから……私のおクチをたっぷり味わって……♪」
射精後のペニスを労わるような甘い口づけ。
亀頭に付着した唾液を求めて、時折ちゅっと吸われるのが堪らない
刺激になって体に走る。
【優衣】
「ちゅ、ちゅ……ぁ……、はふ……ふ……んん……ちゅ、ちゅぅ……
ちゅ、ちゅぅ……ちうちう……ん、ちゅ……ちゅぅ……」
【優衣】
「ちゅぅ……ちゅ、ちゅぅ……ん……んふっ。
んふぁ……はふ……♪ ふふっ……ん~……ちゅ、ちゅぅ……」
まるで陰茎への子守唄のようなキスの音。
まどろむようにビクビクと脈動し、永遠に引き延ばされた淫楽の中
に浸っていく。
【優衣】
「ちゅ、ぁ……ちゅ、ちゅっ……♪ んん……ちゅ、ちゅぅ……、
ちゅ、ちうぅぅ……ん、んんんちゅぅぅ……っ、ん、ふ……」
【優衣】
「ちゅぅ……ちゅう……ちうちう……ちゅっ、ん……ちゅ、ちゅッ…
………ん……はぅむ、ちゅ……ちゅぅぅ……んフ、ふふっ」
口づけの中で、唇の内側でも亀頭をねぶられる。
舌は決して使ってこない。
少ない唾液で行われる口づけは、控え目な水音を室内に響かせる。
【優衣】
「ちゅ、ちゅぅ……はぅみゅ、ちゅぅ……んちゅぁ……んへへ、ふ…
…ちゅ、ちゅぅ……ん、んー♪ ちゅっ、ちゅっ、ちゅッ♪」
【優衣】
「んふふっ……お利口さんねー。甘えて甘えてーって、控え目にピク
ピクしてる。……可愛いおちんちん」
うわー、駄目だ、頭がとろけそう。
骨の髄まで甘やかされちゃ、何も言い返すことができない。
深く息を吸う。
いつまで経っても部屋の甘い匂いは消えない。
おかしいな、優衣曰く、人間は匂いに慣れるはずなのに……。
この匂いを堪能している限り、怒張は収まりそうもない。
なにか香でも焚いてるのか……?
【優衣】
「くすくす……。……はふぅー…………ぁっ♪
おちんちんのお口から涎が垂れてきたっ」
【優衣】
「んふふっ、甘やかされて眠たくなったのかしら?
こんなにだらしなく、たらーってお漏らししちゃうなんて……❤」
優衣の声が嬉しそうに上擦る度、俺もなんだか幸せな気分になって
いく。
【優衣】
「もー、世話が焼けるわねー。
……私が、ぜーんぶ吸い取ってあげる。……はぅむ、ちゅ、ちゅぅ」
【兄】
「う、あ」
尿道口が優衣の口の中に消えた。
【優衣】
「ちゅ、ちゅぅ……ちゅ、ん……んっ……ん……ちゅう、ちゅっちゅ、
ん……トロトロしてう……ちゅぅ、んフ……おいひ……♪」
先走りを腔内へ向かい入れると、喉を上下させて飲み込んだ。
尿道の奥からどんどん吸われていく。
【優衣】
「ちゅ、ん……ちゅぅ、ちゅ……ちゅぅっ……ん……おくはらどんど
んれてくる……ちゅぅっ……ん、ちゅ、ちゅぴ……ちゅ……」
【優衣】
「ん、ふ……ちゅ、ん……ちゅっ、ちゅぅ……ん、ちゅ……。
ちゅ、ちゅっ、ちゅ……ん、ん……ん、ちゅぅん、ん……」
【優衣】
「んん……もぉ、出ひすぎっ♪ どれだけ食べさせれば気が済むの?
ん、ちゅっちゅぅ……おちんちんのお口がふやけちゃうわよ……?」
【兄】
「だって、勝手に出るから……」
【優衣】
「ちゅぅ、ん……甘えてくれてる証拠だもの。可愛いおちんちんの、
健気な意思表示……くすっ。そういうことだもんねー?」
【優衣】
「でも、これって……私のお口に甘えて気持ちよくなりたいー、甘え
ながら……お口にぴゅっぴゅって出したいーってことなのよね?」
【優衣】
「……そろそろ、キスだけじゃ……やだ? 先っぽちゅるちゅる吸っ
て、可愛い声漏らしながらびゅくびゅくって射精したい?」
【優衣】
「……したい、わよね? 兄さん……?」
【優衣】
「兄さん……」
甘えた声で何度も呼ばれる。
ベッドの中でしか聞けない優衣の猫撫で声。
発情した優衣の声だ。
返事を期待しているが、答えなくてもいい。
発情した優衣はきっと、俺がお願いしなくても我慢できずに自ら―
―
【優衣】
「はぁぅむぅ」
【兄】
「やっぱ、りっ……」
【優衣】
「む、ちゅ、ちゅぴ……ん、はむ、ぁぁむ……ちゅぅぅ、ん……。
ひたをふかっへあげぅね……? ぅん、んぇる、れりゅ、ちゅるっ
……ぇえろれろえろぉ……」
【兄】
「っ、あっ……!」
先ほどぶりに味わう優衣の舌。
待ってましたとばかりに震える逸物に俺は声を漏らして応えた。
比較的大きく出た声を恥じても遅い。
声を出しながら奉仕される気持ちよさは、もう身に染みて実感して
いるんだ。
【優衣】
「れりゅ、ちゅるぷっ、ちゅぅっ……んんりゅぅ……ぷちゅ、ちゅっ、
んにゅ……ぷちゅぅぅ……ちゅぅっ……ン、ふ……抗わないで……
素直にわたしの唇と舌の柔らかさに甘えて……?
にぃさ……ぁむン、んふ……ちゅるるるぅ……」
【優衣】
「ちゅ、れるれろ……ちゅるぅ……っ、ん……はぷっ、ン……。
ぁぐ、あぐ……もごもご……ん、っ……ぉ、ぁっむ……ンぐ、む」
【兄】
「ぁ、っ……は……っ」
ズププと奥まで消えていく。
先端には喉頭の柔らかさを感じ、優しく締め付けられる。
【優衣】
「ん゛、んッふ……フーッ……フー……フー……ぅ、フー……ふぅー」
息を整え、ゆっくりと頭が動き始める。
【優衣】
「っ、ちゅ、ぷ……ちゅっぷ、ぷちゅ……ちゅ、クプッ……くぷっ、
くぽっ……っ、ん……ふ……っ、くちゅ……っ、ぷっ……プっ……」
【優衣】
「ちゅぷっ、ぷ……ププ……ぷっ、ちゅ……ん、フー……。
ふ、んちゅ……ちゅ、ぷ……っ、っ、ん、ごぁ、ぁぉ、ぅンん……」
優衣がえずくように声を出すと肉棹に触れた喉壁が震える。
優衣の口を奥まで犯しているのだと実感させられて、息を呑んだ。
【優衣】
「ん、ちゅ、ぷちゅっ……くちゅぅ……くぷ、くぷッ……くぽっ……。
っ、ん……フ……ふっ、っ……んぷ、くぽっ……ぎゅぽっ……」
【優衣】
「くぷ、っ、っ……ンちゅぅ……ちゅ、ぷちゅ……ぷちゅんっ。
……クプ、プッ、ぷ……っ、っ……ぷっ……くぷっ……んっ……」
【優衣】
「ちゅるろぉ、ぉぁむン……んン、んんん~~ぷぷぷ……っ。
プっ……ちゅぷっ、ちゅ、……ちゅる、るるっるるぅ……んフ、
ふ、……フーっ……ん、ちゅぽっ、くぷっ……くぽっ……」
部屋には吸い上げる音と優衣の漏らす『んっ……んっ』という声が
響く。
頬肉で肉棹を圧迫して顔を上下し、ぬめりを持った温かい舌が先端
をねろねろとねぶってくる。
決して激しさはない。
単調そうな見た目に反して、逸物への刺激は甘美そのものだ。
腰回りにじんわりと広がっていた疼きが一気に陰茎に集中してきた。
一度出していることもあって余裕を持っていたつもりだが、イきそ
うなるのは唐突だ。
【兄】
「っ、はぁっ……ふ、っぁ……はぁぁぁ……っ」
間延びした息に優衣が気付く。
【優衣】
「ぐぷっ、ぐぽっ……っ、ん……ぷちゅ、ぷちゅっ……ん、んぅ?
んふふー♪ んん~ぅ、ちゅるるるぅ……ちゅぷっ、ちゅぅっ……」
【優衣】
「ちゅぷっ、くぷっ……くぽっ、ぎゅぽっ……ぐプっ、ちゅ、ぷ、ん?
ん、ん……ちうちう……んふっ❤ もうムリ? イふ? ちゅるむぅ
……ちゅ、んフ……うれひ……❤ あむん、ちゅ、ぷっ……んっ」
【兄】
「そのままっ、口でピストンしてっ……」
【優衣】
「ちゅるるるぅ……ん、っ……いいはよ、ちょぅらい? 我慢ひない
れ……へぇる、ちゅ、ぷっ……にぃひゃんのあかちゃんミルふ……
ちゅぷ、ぁ、フ……ふぅ……くすっ♪
……妹のおクチまんこに、……出して?」
引き下がれないラインは突破している。
もう、最大限の快感を求めて射精まで向かうしかない。
【兄】
「あっ、ああ……出す、だすっぞ……! い、く……っ」
【優衣】
「ぁっ、はぅンむ……ちゅるぷっ……ちゅる、ちゅぶっ……ぷちゅっ
……ぷちゅ……くぷ、ぐぷ……くぽっ、きゅぽっ、っ……ん、っ…
…っ……っ……ン、ん……ぅ、ちゅ、……ちゅるっ、ちゅるる、
ちゅっ……ちゅぅぅぅぅ…………ん~~~、んんっ❤」
腔内で優しく、そしてキツく締め付けられながらのピストンに堪ら
ず声を上げて射精の予兆に身を委ねた。
【兄】
「あっ――!!!」
びゅっ、びゅるる!! ビューッ!! びゅくくっ!!
【優衣】
「んっ♪ ぴゅっ❤ ぴゅっ❤ ……ぴゅッ❤
ん、ゴクッ……❤ んぅ、ちゅるるるぅ……っ、ごく、ゴクッ……❤
ッ、ん……んフ、ぅ……ふー、ん、ちゅるっ……じゅるるっる……」
優衣の腔内の温かさに甘えながら射精を行う。
二発目ということを忘れるくらい体の芯から快感の渦が巻いていた。
優衣はぶちまけられる精液を直接飲み干していく。
跳ねる腰に喉奥を突きあげられても拒むことはせず、咽頭を絞って
いく。
【優衣】
「ん、ん……フ、ん……ちゅ、ちゅぅぅ……っ。ちう、じゅるぅ……、
ちゅっちゅ、ぅ……ンちゅぅ、んっ、おいひ……❤ ちゅ、ちゅぅ
……じゅ、ずずずっ……ん、ゴクッ……ゴクッ❤」
【優衣】
「ちゅ、ちゅっ……んぅ、ちゅぅ、ちゅ、ン……ちゅっちゅぅ……。
ちゅるるっる……ちゅ、ちゅぅッ……ん、ちゅぶっ! っ、あふ♪」
逸物は音を立てて唇から解放された。
優衣の唇を味わって二度射精したにも関わらず未だ硬度を保った陰
茎を潤んだ目で見つめ、優衣は荒い息をついく。
【優衣】
「っ、はぁ……はぁ……は、ぁ……はふ、ふぅ……ん……んへ、へへ。
すっごい勢い……二回目なのに、喉の奥にどぴゅどぴゅってかけて
きたぁ……くすくすっ」
【優衣】
「腰を押し込みながら、可愛い声を漏らしながら射精して……ふふっ。
妹のお口に甘えるのがそんなに気持ちよかったの?」
【兄】
「あぁ……最高だった……」
【優衣】
「ん~? ふふっ、やけに素直ね。……おちんちんを甘やしてあげる
と、兄さん自身も私に甘えてくれるようになるのかしら」
【兄】
「あー……えー……どうだろ。そうなんかな……」
ふわふわとした夢心地で、地に足つかない感覚。
あまり余計なことを考えずに、思ったことを素直に口に出してしま
うようだ。
甘やかされた原因か、それともこの部屋の空気のせいか。
【優衣】
「……まだ元気ね」
つんつんとされる。
【優衣】
「でも、もう充分に性欲の処理は行ったものね。
今日はこれで打ち止めー……ってことにしましょうか」
【優衣】
「これ以上続けると、兄さんが本当に一切声を我慢できなくなりそう
だし。下に聞こえちゃうものね」
それは……ある。
これ以上この雰囲気で続けられたら、何も考えずに快楽の声を上げ
てしまいそうだ。
別に無理に続ける理由はない。
また明日があるのだから。
【優衣】
「……お疲れ様」
最後に優しくキスをして、手を放した。