いつもの治療・・・のはずだった
(コンコン)・・・はい、どなたですか?
・・・!お兄様!はい♪どうぞ!
・・・わぁ!お兄様!お兄様!お待ちしておりましたわ♪さぁ、こちらにお掛けになって♪
うふふふふっ♪
はい!ちゃんと良い子にしておりましたのよ♪ほら、こちらをご覧になって、お兄様♪
数学、歴史、薬学に基礎魔術・・・ね?
課題、ちゃんと全部出来ていますでしょう?うふふふっ♪
・・・♪・・・・・。ぅ~・・・。・・・お兄様ぁ・・・。
何かお忘れではありませんこと・・・?
課題が全部終わったら・・・私にご褒美を下さる約束でしたよね・・・?
・・・んっ・・・えへ、えへへ・・・お兄様ぁ・・・♪うふふふふっ♪
・・・ぁ・・・お兄様ぁ・・・もうおしまいなのですか・・・?
む~!お兄様ったら!もう少し撫でてくださってもよろしかったのにぃ!
・・・あ・・・角・・・ですか?
は、はい・・・ほんの少しだけ大きくなった・・・と思います。
あっ、で、でも、ほんの少しだけですわ!
だからお兄様、あんまり心配なさらないで・・・?
それにしても、変わった病気です・・・。角と尻尾が生えてくる病気なんて・・・
私、今まで聞いたことがありませんでした。
こんな病気までご存じなんて・・・うふふっ♪流石お兄様です♪
・・・あっ!
メッ!ですわよ、お兄様♪その先は仰らなくても分かっております♪
・・・『すまない、リリア。お前をこんな所に閉じ込めてしまって・・・』
うふふふふっ♪似てましたか?もう・・・何回聞かされたと思っていますの?
家族以外には感染ってしまうんですもの、私を村から遠ざけるのは当然ですわ!
た、確かに最初の頃は、その・・・
ちょっとワガママを言ってしまったかもしれませんが・・・今はもう平気ですのよ?
ええ♪ここにはお兄様が持ってきて下さった沢山の本がありますし、
ばあやもお食事を持ってきてくれた時に色々お話してくれるの♪
それに・・・何よりお兄様がこうして来て下さるんですもの♪
・・・はい♪お兄様とお話が出来れば、私、何も不満なんてありませんのよ♪
だからね、お兄様・・・お兄様のお好きなようになさってくださいね♪
私はここでゆっくりお待ちしておりますわ♪
うふふふふっ・・・♪お兄様ぁ・・・♪
・・・お兄様、どうなさったの?・・・カオチカ・・・テヲニギ・・・?
お兄様が何を仰ってるか分かりませんわ・・・?
ねぇ、お兄様・・・私、何かしてしまいましたか・・・?
・・・あっ!ご、ごめんなさい、お兄様!
つ、ついお兄様の手を握ってしまいましたわ・・・えへ、えへへへ・・・♪
ようやくお兄様に会えたからつい甘えてしまったのかしら・・・
まぁ!お兄様ったら!私の甘え癖は昔から、だなんて・・・。
もぉ!お兄様の意地悪!
でも、折角お兄様のお側にいるのですから・・・
身体の様子でも見ていただこうかしら・・・♪うふふふっ♪
じゃあお兄様・・・お願いしますわね・・・♪
はい♪ぁ~・・・。べぇ~・・・。はい、身体に痛い所は特にございませんわ。
でも・・・実際に熱がある訳ではないのですが・・・その・・・
・・・ぁぅ・・・やっぱり、身体が・・・少し熱い気がしますの・・・。
身体のどこかに熱が残ってるような感覚が・・・ずっと収まらないのです・・・。
・・・やはりお兄様にあの「治療」をしていただかないと・・・ダメなのかも・・・
はい・・・お兄様と・・・く、口づけをする・・・あの治療です・・・。
本当に不思議ですわ・・・肉親と口づけをすることで身体の抵抗力を高める・・・
とお兄様仰ってましたよね・・・これも魔術の一種なのかしら・・・。
お、お兄様・・・!そんな・・・謝らないで下さい!
お兄様と口づけをするのが嫌だなんて・・・そんなのありえませんわ!!
お兄様が私を助ける為にして下さるんですもの、良いことに決まってます!
それに、むしろ、私は・・・いえ、なんでもありませんわ・・・♪
だから・・・お願い、お兄様ぁ・・・。
今日も・・・あの治療を・・・して下さいませんか・・・?
・・・わぁ♪ありがとうございます、お兄様・・・♪
では、お兄様・・・♪今日の治療も・・・
よろしくお願いいたしますわ・・・♪うふふふっ♪
はい、お兄様・・・♪では・・・私の隣に・・・おいで下さいませ・・・♪
・・・。えへ、えへへへ・・・♪
この治療は・・・ま、まだ慣れませんわね・・・。
お兄様と、その・・・く、口づけをするんですもの・・・。
やっぱり、ドキドキしてしまいます・・・♪
はぁ・・・はぁ・・・あ、あのね、お兄様・・・
手を・・・手を繋いで下さいますか・・・?
お兄様に手を繋いでいただけると・・・
ドキドキが少し落ち着くと思いまして・・・♪
・・・ぁ・・・お兄様の手・・・大きい・・・♪
うふふ・・・♪はい、それでは・・・お願いします・・・お兄様・・・♪
ん・・・ぁ・・・っちゅっちゅっちゅ・・・♪
おにい・・・さまぁ・・・っちゅっちゅっちゅ♪
はぁ・・・はぁ・・・ちゅっちゅっはぁはぁっちゅっちゅっちゅっちゅ・・・♪
っはぁ・・・はぁ・・・えっ・・・?
も、もう終わりですか・・・?ぁぅ~・・・
ねぇ、お、お兄様ぁ・・・今日は・・・そのぉ・・・
まだ・・・全然熱が・・・とれなくて・・・はぁ・・・はぁ・・・
お願い・・・お兄様ぁ・・・もう少し・・・もう少しだけ・・・
私と・・・ん・・・っちゅっちゅっちゅっ・・・お兄様ぁ・・・♪
お兄様・・・お兄様ぁ・・・♪
はぁ・・・はぁ・・・私・・・なにか、なにか変・・・ですわ・・・♪
お兄様・・・少しだけ・・・少しだけぇ・・・
お口を・・・ぁ~・・・っちゅっ・・・れろぉ・・・♪ん~~~~っっっ!!
ぷはっ・・・はぁっ・・・はぁっ・・・はぁっ・・・
わたくし・・・今・・・何を・・・?
はぁ・・・はぁ・・・あぁ・・・お兄様・・・
今の口づけは・・・違うんです・・・私・・・私・・・
はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・お兄様・・・
お兄様ぁ・・・ごめんなさい、お兄様・・・
私・・・もう・・・はぁ・・・はぁ・・・もう・・・はぁ・・・はぁ・・・♪
我慢できそうに・・はぁ・・・はぁ・・・ありませんわ・・・♪
ねぇ、お兄様ぁ・・・こちらを・・・ご覧になって・・・?♪
・・・クスクスクス・・・♪
そうよ、お兄様・・・私の目を・・・よ~く・・・見て下さいまし・・・?♪
・・・クスクスッ・・・♪
お兄様・・・はぁ・・・はぁ・・・私・・・
もっと・・・もっとい~~っぱいお兄様と口づけ・・・したいの・・・♪
今までしてきたような・・・子供がするようなものではなくてぇ・・・クスっ♪
・・・ぁ~・・・・れろ・・・っちゅれろれろっちゅっちゅれろ・・・♪
っはぁ・・・クスクスっ♪こういう大人のくちづけを・・・♪クスクスクスクス♪
お願いお兄様ぁ・・・っちゅれろれろれろっちゅっちゅっちゅ・・・
私と・・・大人の口づけ・・・しましょ・・・♪クスクスクス♪
ぁ~・・・♪れろれろっちゅっちゅっちゅ・・・
お兄様ぁ・・・っちゅれろれろれろ・・・お兄様ぁ・・・♪
っちゅっちゅっちゅれろれろれろ・・・クスクスっ♪ねぇ、お兄様・・・♪
お兄様は・・・如何ですか・・・?♪っちゅっちゅっちゅ・・・
私との口づけぇ・・・気持ち良いですか・・・?クスクスクス♪
良いんですよ、お兄様・・・♪今は何も考えないで・・・?クスクスクス♪
今はただ・・・私との口づけを楽しんで下さいませ・・・お兄様♪
っちゅっちゅれろれろれろ・・・♪
お兄様ぁ・・・お兄様ぁ・・・・っちゅっちゅれろれろ♪
お兄様っお兄様っはぁっはぁっお兄様ぁ・・・っちゅっちゅれろれろれろれろ♪
お兄様ぁっ私、身体がぁ・・・熱い・・・ですぅっちゅっちゅれろれろれろ♪
お願いお兄様ぁっ・・・♪もっと強く・・・もっと強くぅ・・・
はいっ・・・っちゅっちゅれろれろもっと強く抱きしめてくださいませ・・・!
っちゅっちゅれろれろれろお兄様っお兄様お兄様お兄様ぁっ!
っちゅっちゅれろれろれろお兄様っお兄様ぁっ!!
んれろれろれろれろんんっ~~~~~~~~~~~~~~!!
っちゅっちゅっちゅ~~~れろれろれろ・・・・っぷはぁ・・・
はぁっはぁっはぁっ・・・はぁっ・・・はぁっ・・・はぁ・・・はぁ・・
お兄様・・・はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・おにい・・・さまぁ・・・
っちゅっ・・・っちゅっちゅっちゅ・・・ちゅれろぉ・・・れろれろれろ・・・
っちゅっちゅ・・・お兄様ぁ・・・お兄様ぁ・・・っちゅっちゅっちゅ・・・♪
っはぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・お兄様ぁ・・・ありがとうございました・・・♪
はぁ・・・はぁ・・・はい、お兄様のおかげで・・・
凄く・・・身体が・・・楽になりました・・・♪
はい、身体の熱がふわぁ・・・ってどこかに飛んでいったみたい・・・ですわ・・・♪
うふふふっ♪
・・・はぁ・・・はぁ・・・お兄様・・・?
はい、どうかなさいましたか・・・?・・・え?私の様子がおかしかった・・・?
そ、そうでしょうか・・・。ん~・・・。
いつもと変わりないように思いますが・・・。
・・・?お兄様?何を見つめていらっしゃるの・・・
~~~~~~っ!?へ、へ、蛇ぃっ!?キャーーーーー!
お、お兄様っお兄様ぁっ!!蛇っ!蛇ですわ!!
どうしましょうどうしましょう!お、お兄様!は、早く!早くお外に逃がしてあげて!!
も、もぉ!お兄様ぁ!どうして捕まえて下さらないの!?
お兄様ぁ、お願・・・やぁん♪・・・な、なんですの!?
お兄様!急にどこを触って・・・
え・・・し、尻尾!?私の尻尾ですの!?
で、でも先ほどまではこんなに長くは無かったはず・・・
本当に私の尻尾なのでしょうか・・・
・・・。・・・ぅ~・・・ぅぅ~・・・この尻尾・・・
私の意のままに動かせますわ・・・。
た、確かに私の尻尾・・・なのですね・・・。
ど、どうしましょう・・・。
きゃっ!お、お兄様!?急に倒れ込んで・・・どうなさったの・・・?
へ、平気って・・・とてもそうは見えませんわ・・・
お兄様?ま、まさかそんなフラフラなのにお屋敷にお帰りになるのですか・・・!?
いけませんわ、お兄様!
すぐ調べないといけない・・・って・・・そ、そんな・・・お兄様ぁ・・・
もうお外は暗くて危ないです・・・。
私なら大丈夫ですから、お兄様、どうか無理をなさらないで・・・?
う~ん・・・どうしましょうか・・・。
・・・あっ!そうだわお兄様、今日はこのまま私のお部屋にお泊まりになったら如何かしら?
だってお兄様・・・ああ・・・
立ち上がることすらままならないではありませんか・・・。
お兄様・・・私、心配です・・・。
もし、お兄様が夜道にお倒れになられたら・・・
もしお兄様の身に何かあったら・・・私は・・・!
お願い、お兄様・・・。今日はこのまま、私の側に居て下さいませんか・・・?
・・・!・・・はい!勿論です!あぁ、良かったぁ・・・。
はい、少しだけお待ちになってて下さいね、お兄様♪
今すぐお兄様の枕をご用意しますわ♪うふふふっ♪
実はこんなこともあろうかと、ばあやに枕をもう一つ持ってきてもらっていたのです♪
うふふっ♪早速役に立ちましたわ♪
お兄様、少しだけお待ちになっててくださいね♪
お兄様がすぐ眠れるように準備いたしますわ♪
クスクスクスっ・・・♪