Track 3

六日目 

 ん~~~ん~る~~~るるる~♪ …………あっ、看守さん来てたの。ごくろう様……何も異常ないわよ……間に合ってるわ ……。……ん~~ん~~~ふふふっ♪ あははは……♪ …………んぅ……ううん……ん………………あら看守さんどうしたの? ぼーっと立ち尽くして……。もう私の見回りはいいわよ。早く次行ったら? ん~んんん~♪  ……なぁに、なんなの? ふふっ、ねぇお姉さんにして欲しくなったのボク? ん? 違うの? そ~お……じゃあもういいわよ。お姉さんを三日も四日もほったらかしにしておくボクなんて知らないわぁ。あ~お姉さんかわいそう……。恋人に裏切られた悲劇の乙女……。あ~んなんて悲しい話なのかしらしくしく……。  ん……もうまだいるの? 何? 何か言いたいことがあるのならはっきり言ったほうがいいわよ? ねぇ、そんな遠くじゃなくもっと近くに寄ったらどう? ん~ねぇ私が怖いの? ふん、一回寸止めされたからって……臆病ねぇ……。あんなの私の中ではほんの序の口なのよ? もっと、もっとすごいこともしてあげられるのよ?  ……ふぅ……ボクはいいわよねぇ~そこにいれば安全だもの。牢屋の中にいるお姉さんを外から笑ってればいいものね~。ああ~ん酷いわボクったら~極悪非道よ~。一夜限りお姉さんを弄んだだけでそのままポイだなんて。無責任きわまりないわね~。鬼、悪魔、鬼畜よ~。これだから男ってのはもう……。  ……ん? ああ……これ? この本? え~~っと、これ……ほら、夜の見回りの別の看守さんいるでしょ? そのお兄さんに買ってもらったの……。ふふっ♪ あの子もちょっと可愛かったから……ボクみたいに誘惑してあげたらぁ……コロッとね……あはははぁっ♪  ふふ……だってぇ……お姉さん文学少女なんだもの……10冊なんてあっと言う間よ? 全然足りないわぁ……。それにほら……このぉ……谷間見て? おっぱい♪ ふふっ、気づいたぁ? そう……この黒いブラも買ってもらったの……サイズもぴったりよぉ……ふふっ♪ もちろんお姉さんのおっぱいを直接ぅ……触らせて……押付けて……キスして……ふふっ、あはははっ♪  あら~~? ボク何泣きそうになってるの? 何も悲しむことなんてないじゃない。お姉さんとボクは恋人でも何でもないのよ? 他人よ、あかの他人。なんの縁もゆかりもないのよ~。……あれ~もしかして嫉妬してるのかなぁボク? お姉さんと別の看守さんに嫉妬ぉ……♪ 駄目よ、男の嫉妬は醜いだけだわ……。  あ~何? 何なのぉ? お姉さんに何を求めるのぉ? 先に捨てたのはボクの方なんだからぁ……知らないわお姉さん……。んぅ……そんな頭を下げられても困るわぁ……お姉さん一度裏切られたら信用できないからぁ……。んっ、疑り深いのぉ……ごめんね……。  ん? ええっ? なぁに? もっと大きい声で言ってみて? ……ふんふん……あはは♪ 自分でオチンチンシコシコしてイケなくなっちゃったの? ぷっ……あははは……何よそれ? 恥ずかしい子ね……ふふっ♪  まぁ……仕方がないけどね……お姉さんのテクニックは絶品だからね……。ね~ぇ、お姉さんにシコシコしてもらいたかったらぁ……約束♪ わかるでしょ? ちゃんと行動で示してくれないとわからないわ……。ねぇ、誠意を持った行動。わかるでしょぉ? 人の信頼を勝ち取るには……ね? それまではお姉さんなぁ~んにもしてあげないわ。  ほら……だから今日はもう行きなさい。シッ、シッ……目障りだわ……。ん~~~んん~~♪ …………何よ、そこで待っても何も出ないわよ? ほら行った行った。