「日凪久で足湯、右耳みみかき」(足湯環境音。休憩室で右耳耳かき)
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;Track5 日凪久で足湯、右耳みみかき
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;SE お湯に足つける音。ちゃぽ
;3/右 (マイクと同じ視線)
【紅】「ふあーーーーーーーーー」
;環境音 足湯
【紅】「……足湯、いいねー。
相棒は冷えちゃってた分、きっときもちよさもひとしおだよね」
【紅】「(ゆったりとくつろぐ呼吸。一分ほど)」
【紅】「……足湯とか、温泉の音もいいよねー。くつろぐ。
これこそ海の音よりもっと、日ノ本全国にたりよったりなのかなーって思うけど」
【紅】「でも……(呼吸音)(呼吸音)――きっと、にたりよったりだからこそ安心するっていうのもあるよね。
ジョイント音のガタンゴトンとかさ。お客さんで乗ってるときはさ、あれ、安心するよね、ものすごく」
【紅】「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)……乗務のときもやっぱり安心してるのかも。
異音とか聞こえちゃったら一気に緊張しちゃうけど――
規則正しいジョイント音が聞こえてるときは――(呼吸音)――うん、結構リラックスしてるよね、考えてみたら」
【紅】「(リラックスしつつ考える呼吸音。30秒ほど)」
【紅】「…………音なんて、いままでそれこそ『異音を聴き逃さないように』くらいにしか意識なかったけど。
でも、今日さ――相棒と一緒に音を探して、気にしてみたら……
単純だけどさ、前よりなんか、いろいろ聞こえてくるようになった気がする」
【紅】「センサ性能が変わるなんてわけないのにさ。
聴覚センサを揺らしてるのも、昨日までとかわんないよーな振動のはずなのに」
【紅】「(呼吸音)(呼吸音)――集中して処理する範囲を選択して指定する……
人間でいうと意識を向ける――ただそれだけで、結構世界がかわるんだなぁっておもった」
;3/右(マイクに顔むけて)
【紅】「あ、あとね!」
;3/右(耳打ち) ‘あはは”で離れて;3/右 通常
【紅】「相棒の声も、よく聞こえたよ? いっつもよりももっと素敵に、よーく聞こえた。
あははっ!」
;3/右(マイクに顔)
【紅】「って、相棒の耳赤くなってる。
足湯でぽかぽかになっちゃった? なら休憩所でひとやすみしよう。
いま、手ぬぐいだすね――あ!」
;SE ポーチからがさごそ
【紅】「これこれ、手ぬぐいと一緒に買っといたんだ!
日凪久駅(ひなぐえき)の特産品直売所みたいなとこで――へへへ、耳かきっ」
【紅】「『耳かきするとマスターがリラックスしてくれる』って、レイルロオドサミットでいろんなこが口々にいっててさ、
だからぼくも、たまには相棒をねぎらわなくちゃって思って」
【紅】「やり方は共感でばっちり習ってるから大丈夫!
それにぼく、こう見えてもそこそこハイスペックだって、それは相棒が一番良く知ってる――
(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――うん!」
;$ = SE 足湯からざばっと立ち上がる
【紅】「じゃ、決まり!
$
休憩所いこ! そこでゆったり、耳かきしよー!!!!」
;環境音 足湯 F.O.
;SE スリッパの足音
;SE スリッパ脱ぐ、畳にあがる、すわる
;1/前(マイクに背中)
【紅】「おー! 休憩室がらがら! ラッキー!」
;環境音 休憩室(空調)
;$=SE 膝ぽんぽん
;1/前(マイク向き)
【紅】「相棒、ここここ。
$
ぼくの足まくらにしていいよ。膝枕。
耳かき、それが一番やりやすいんだって」
;1/前→;3/右
【紅】「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)
へへっ、いらっしゃーい。
結構重いね、膝枕って。
だけど――(呼吸音)(呼吸音)――うん。なんか、すっごくきもちいい重み。あったかい」
【紅】「じゃ、はじめるからねー。
まず最初は――(呼吸音)――あ、そうだ。
ふーってしてチリとばして、耳の汚れ具合チェックするんだ」
;3/右(ふきかけ)
【紅】「(ふーーーーーーーーーーーっ)」
;3/右 (いろんな角度から耳の穴を覗き込む)
【紅】「んーーーーーーーー→
んーーーーーーーーー↑
んーーーーーーーーー↓
(呼吸音)(呼吸音)――なるほどねー」
【紅】「普段見てるわけじゃないから、綺麗なのか汚れてるのかもよくわかんないや!
見た感じ、結構きれいそうだけどー」
;SE 耳に障ってめくる
【紅】「あ……でも――(呼吸音)――隠れてるとこは少し汚れみたいなのあるかも。
これをカリカリってして取ればいいんだよね、耳かき。
(呼吸音)(呼吸音)。オケ。じゃ、やってみる。かるぅくでいくよー」
;SE 耳かき(浅・継続)
【紅】「ん……(呼吸音)(呼吸音)――
っと――(呼吸音)(呼吸音)――
めくって――(呼吸音)(呼吸音)――
かり、かり――(呼吸音)(呼吸音)――」
【紅】「ん。簡単にとれるんだ、これ――(呼吸音)(呼吸音)――
はがして――(呼吸音)(呼吸音)――
こっちも――(呼吸音)(呼吸音)――
はが、して――(呼吸音)(呼吸音)――ん」
【紅】「とれたら……(呼吸音)(呼吸音)
よせ、て――(呼吸音)(呼吸音)
あつ、めて――(呼吸音)(呼吸音)
すく……(呼吸音)(呼吸音)――って――ん」
;SE stop
【紅】「ほんとに掃除だね、これ。
はたいてはいてあつめてそうして――」
;SE ティッシュ一枚とりだして、耳かきふき
【紅】「ゴミ箱にざー、みたいな感じ。
こんなんで相棒――(呼吸音)(呼吸音)――
あー、リラックスできてるんだ。えへへっ。顔見たらわかる」
;3/右 (耳打ち) ”へへ” から→ ;3/右
【紅】「リラックスしてもらえるの、けっこう嬉しい。
へへっ、それじゃあもっと続けるね」
【紅】「浅いとこ、今度は耳の外側の方――(呼吸音)――ん」
;SE 耳かき(浅・継続)
【紅】「(呼吸音)(呼吸音)――っ……
これ、ここ――(呼吸音)(呼吸音)――
ちょっと耳たぶひっぱるよ――(呼吸音)(呼吸音)――
ん……(呼吸音)(呼吸音)――よしっ。ありがと――」
【紅】「で――(呼吸音)(呼吸音)――
こっちも――(呼吸音)(呼吸音)――
めくる、かんじで――(呼吸音)(呼吸音)――
下から、上に――(呼吸音)(呼吸音)――」
【紅】「相棒の、耳――(呼吸音)(呼吸音)――
ふにふに――で――(呼吸音)(呼吸音)――
さわってる、ぼくも――(呼吸音)(呼吸音)――
なんか、リラックス――(呼吸音)――できる、かも――(呼吸音)――っと」
;SE stop
;SE 耳かきふき
【紅】「ん。浅いとこはこれでいいかなー。
じゃ、ふかいとこいっちゃおー」
【紅】「(呼吸音)(呼吸音)大丈夫大丈夫。
紅せんせーに全て任せて、相棒はリラックスして……
なんなら寝ちゃったっていいからさ」
;SE 頭をゆっくりなでなで
【紅】「普段、がんばってくれてるんだから――
(呼吸音)(呼吸音)――
たまには、ね。ぼくが相棒を守ってやすませてあげるから――ふふっ」
【紅】「じゃ、今度こそいくよ、深いとこ。
体のちからをぜーんぶ抜いて、ぼくにまかせて……」
;SE 耳かき(深・継続)
【紅】「っ……(呼吸音)(呼吸音)――
ん……(呼吸音)(呼吸音)――
ふかい、とこは――(呼吸音)(呼吸音)――
耳の、穴――(呼吸音)――結構、せまい、ね――(呼吸音)」
【紅】「無理しなくても――(呼吸音)(呼吸音)――
構わないって――ん――(呼吸音)(呼吸音)――
共感で習ってるから――(呼吸音)(呼吸音)――
もちろん、無理なんて――(呼吸音)――しない、けど――(呼吸音)」
【紅】「そこに、見えてる――(呼吸音)(呼吸音)――
おっきいの、とか――(呼吸音)(呼吸音)――
とったら、音、が――(呼吸音)(呼吸音)――
相棒、もっと――(呼吸音)(呼吸音)――ん」
【紅】「もっと、よく――(呼吸音)(呼吸音)――
き、こ、え――(呼吸音)――そう、な――(呼吸音)――
気が、する――(呼吸音)(呼吸音)――
あ、もうちょっと――(呼吸音)(呼吸音)――うん!」
【紅】「あとは――(呼吸音)(呼吸音)――
そーっと――(呼吸音)(呼吸音)――
こぼさないよう――(呼吸音)(呼吸音)――
慎重、に――(呼吸音)(呼吸音)――っと」
;SE stop
【紅】「(安堵の長い息)
やったー、とれたーーーー」
;SE 耳かきふき
【紅】「いまのは結構でかかった。
軽く耳栓みたいになってたから、聞こえ、ひょっとして実際よくなってたりするかも。
ってか、せっかくだしためそうためそう!」
;3/右 (耳打ち・囁き)
【紅】「どう? ぼくの声、まえよりもっとよく聞こえてる?」
;3/右
【紅】「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――あー、えへっ、えへへっ。
そっかそっかー、いっつも最優先で聞いてくれてるんなら、
こんなミミカスのひとつやふたつに、聞こえ方邪魔されたりしてないかー」
【紅】「耳掃除の成果がはっきりしなくて、残念なようなうれしいような。
ま、いいや! 深いとこは今のがめだってたくらいだし、
これで右耳はお掃除おしまい――じゃないや!」
【紅】「あとね、しあげに耳マッサージすこししよ。
正直、紅が相棒のお耳をもっとふにふにしたいってだけのもあるけど」
;SE 耳マッサージ(継続)
【紅】「ふにふにしてるぼくも――(呼吸音)(呼吸音)
ふにふにされてる相棒も――(呼吸音)(呼吸音)
いっしょにリラックスできちゃうんなら――(呼吸音)(呼吸音)
こんなにお得なことってないでしょ――(呼吸音)(呼吸音)」
【紅】「それに、さ――(呼吸音)(呼吸音)――
お耳、最初は――さわった感じ――(呼吸音)(呼吸音)――
あかくみえても、結構ヒヤってしてるのに――(呼吸音)(呼吸音)――
それが、だんだん――(呼吸音)――こうして、いる、と――(呼吸音)――」
【紅】「ん……(呼吸音)(呼吸音)――
ね、少しずつ――(呼吸音)(呼吸音)――
ぽかぽか、あったかになってくの――(呼吸音)(呼吸音)――
なんか、しあわせ――(呼吸音)――結構、好き、かも――(呼吸音)――うん!」
;SE stop
【紅】「耳マッサージもこれでオッケー。
そしたら――ええと……(少し考え込む)
あ、思い出した。左耳を上にするため、マスターにごろーんてしてもらうんだ」
【紅】「相棒、いーい? 今からぼくが『ごろーん』っていうから、
そしたらごろーんて体の向きかえて、左耳を上にむけてね。
準備ができたらするからね――(呼吸音)(呼吸音)――オッケー、それじゃ、せーので」
;3/右→;1/前→;7/左
【紅】「『ごろごろごろーーーーーーーーーーーーーーん!!』」
;環境音 F.O.