Track 4

「牛之濱景勝地」(牛之濱景勝地の波音)

;//////// ;Track4 牛之濱景勝地 ;//////// ;9/前遠 (マイクに背中向き) 【紅】「おーーーーーーーーーーーーっ!」 ;環境音:牛之浜景勝地 ;SE 砂浜かけもどってくる足音 ;1/前 【紅】「やっぱここいいよねー、ぼく好き。 こんな景色が駅から道路わたってすぐとか凄すぎだしさ、それに……」 ;3/右 (マイクと同じ視線) 【紅】「(一分ほど波音に耳を傾ける)」 ;3/右 ‘あ、だよ”から →マイク向き 【紅】「――音もいい。 落ち着く波音。八ツ城海らしい、穏やかな音――あ、だよ!」 【紅】「台風とかのときに船が避難してくる海だもんね、八ツ城海。 ってことは、まわりの海よりずーっと静かな波音だってことでしょ、絶対。なら!」 【紅】「ここも紹介確定だね、へへっ。 牛之濱お気に入りスポットだから、音もよくってほんっとよかった!!」 ;3/右 ‘遊ぼ”で駆け出して →;10/右前遠 【紅】「じゃ、音探しはこれでオッケーってことで―― 遊ぼーーー!!」 ;10/右前遠 【紅】「相棒! こっちこっち!!! 牛之濱きたら、潮溜まりで遊ばなきゃもったいないって!!」 ;相棒が近づいてくるので、相対距離が変化 ;;10/右前遠→;2/右前→;3/右 【紅】「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)」 ;3/右 【紅】「へへっ! いらっしゃい! ってことで、探そ、海の生き物。 どっちが珍しいのみつけられるか競争! よーいどん!!!」 ;3/右 (マイクに背中向き。探すムーブで、あちこちきょろきょろお願いします。) 【紅】「(真剣に探す呼吸)――お、ウニみーっけ! けど、ウニはこの辺の名物だもんね、相棒ももちろん見つけちゃうに決まってるし――」 【紅】「……(呼吸音)(呼吸音)――イソギンチャク――(呼吸音)――なまこ――(呼吸音)―― あ! カニ――って、ヒライソガニか……(呼吸音)(呼吸音)―― うーん、この辺じゃ差がつかないよね……」 【紅】「(呼吸音)(呼吸音)――魚もアゴハゼくらいかなー――あっ!!」 ;3/右(マイク向き) 【紅】「これ、相棒!!! 見て! へへへっ、スガイ!!! マリモレベルになってるの!! これはレアでしょ!!」 ;3/右(密着) 【紅】「(呼吸音)(呼吸音)……わりとすごいの見つけちゃった ね、ここまでびっしり海藻に隙間なく覆われてるの、めったにいないもん。 まんまるみたいになっちゃってるし」 ;3/右 【紅】「ってか、相棒はなにか珍しいの見つけた? (呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)―― あー、やどかり、やどかりねー。かわいいけど、別に珍しくはないよねー――へへっ! っていうことはー!」 【紅】「ぼくの勝ち! 紅選手優勝!!! やったー、えらい!!!!」 ;3/右 ‘ね、相棒”から →;1/前 【紅】「優勝商品に、へへっ、なんか美味しいものとか――あっ!! ね、相棒、知ってる? タラバガニの秘密」 ;1/前 【紅】「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――そ! 北開道(ほっかいどう)の冬の味覚の代表格の、そのタラバガニ。 タラバガニってさ、さっき相棒が見つけたヤドカリの仲間なんだって! カニの仲間じゃなくって!」 【紅】「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――ね、超意外だよねー。 誰がどう見たってカニだもんね、タラバガニ。 けど、あ――スマホで画像みよう、画像」 ;7/左 (くっつく) 【紅】「ん……っと――『た ら ば が に 。 あ し』で、画像検索っと―― (呼吸音)(呼吸音)――あ、このページわかりやすそう――(呼吸音)――わかりやすい! ね、見てみて、ほらほら」 【紅】「ズワイガニは足が十本あるでしょ? カニの仲間はみんなそうなんだって。 けど、タラバガニは……(呼吸音)(呼吸音)――そうなの、八本」 【紅】「本当はもう二本あるけど、一番下のヤツはちっちゃくて見つけづらいんだって。 それがヤドカリとおんなじ特徴で、だからヤドカリの仲間なんだってさー」 【紅】「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――あー、勉強したとかじゃなくて、聞いたの。 こないだのレイルロオドサミットのとき。すずしろ、あの女優レイルロオドに」 【紅】「あのこさ、ドラマで北開道走ってたから北開道のこだと思ってたけど、実は現役時代一回も北開道走ったことなかったんだって。 だから逆に、ドラマのために北開道のことめちゃくちゃ勉強したって話でくわしーの! 北開道がらみのいろんなこと、めちゃくちゃ」 【紅】「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)……ん、あー、なんか。なんでだっけな。 あ、りいこだりいこ。 サミット中に、カナブンが部屋に飛び込んできて、きゃあきゃあ騒ぎになったとき、 あの虫愛づるレイルロオドが、ひょいってつかまえて窓の外に逃がしてあげて――」 【紅】「で、コガネムシとカナブンとハナムグリの違いとかなんとかの話し始めたんだよ。 みんなぽかーんって聞いてたんだけど、すずしろが――やっぱ女優とかってコミュ力化け物だよね」 【紅】「『そうだったんだ。知らなかった。エビとカニとヤドカリの違いなら、すずしろにもわかるんだけど』って、りいこの興味引いてさ、ちょちょいのちょいで話を鮮やかに本線にもどしたんだよ」 【紅】「で、カナブンの方の見分け方は綺麗さっぱり忘れたけど、エビカニヤドカリの方は面白かったから覚えてたってわけ。 『今度相棒に聞かせよー』って」 【紅】「あ、あとエビとカニとヤドカリはほとんど親戚みたいなものっても聞いたよ。 8620形と9600形――旅客蒸機(りょかくじょうき)と貨物蒸機(かもつじょうき)ほどの違いもないって。だから……へへっ」 ;7/左 (耳打ち) 【紅】「相棒が見つけたやどかりも、ひょっとして食べたらおいしいのかも」 ;7/左 (ぱっと離れて通常) 【紅】「なーんて! そんなことここでしたら密猟になっちゃうもんね! するわけないよね、あははははっ!」 【紅】「考えてみたら、レイルロオドもやどかりっぽいとこあるしねー。 貝殻が車両で、本体がレイルロオド! 密猟にならなくっても、食べるのちょっとかわいそうかなー」 【紅】「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)……そうなの? 普通はあんまりやどかり食べないの? カニとかエビの仲間なのに? ……(呼吸音)(呼吸音)――ふーん、そんなもんなんだ」 【紅】「まぁ。この辺のやどかりちっちゃいもんねー。 もーっとおっきいの捕れるとこならまた話は別なのかもしれないけど」 【紅】「そういうとこってあるのかな。 ――んっと――『ヤドカリ 料理』で検索…… (呼吸音)(呼吸音)――へええええ! ね、見て! 相棒!!」 ;左 (くっつく) 【紅】「ほら、これ――三江(みえ)とか嶋根(しまね)とか…… あ、加奈川(かながわ)のジョーガシマってとこでも食べられるんだって。 へえええええ」 ;7/左 【紅】「イセエビみたいな味がするって書いてある……ぼく、ちょっと食べてみたいかも。 ね、相棒。もし行けるチャンスがあったら、そのときは一緒に―― (呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)―― えへへ、ありがと、じゃ、一緒にいこーねー」 【紅】「楽しみができたらなんだか、ヤドカリのこともっと知りたくなっちゃった! ぼくもみつけよー……(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――って、相棒……」 ;7/左 (耳打ち) “ひゃっ”で離れて→;7/左(通常) 【紅】「顔色少し悪くない? もしかして、寒いとか――(呼吸音)―― ひゃっ! ほっぺたつめたい! そっか、結構だらだら長居しておしゃべりしてたもんね、ぼくたち」 【紅】「そしたらあったまれるとこいこっか。 駅に戻って――あ、日凪久(ひなぐ)行くのがいいね。 あそこなら無料(ただ)の足湯あるし、ご飯食べてのんびりできるし」 【紅】「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)――うん、じゃ、決まり! っと、相棒――(呼吸音)」 ;7/左(くっつく) 【紅】「冷えちゃってるだろうからさ。手、つないでこ!」 ;環境音 F.O.