Track 6

猫吠崎ホテルの足湯でぽかぽか

;西瓜と先生、ふたりならびで足湯につかってます ;7/左 【西瓜】「…………ふぅ」 【西瓜】「宿泊先に足湯があることを思い出せてよかったです。 屋根も陽射しをさえぎりますし、ここでしたら日焼けのケアの邪魔をしないで、 先生にあたたまっていただくことができます」 ;足で足湯の音をちゃぷちゃぷ 【西瓜】「(ゆったりとした吐息→一分ほど足湯を堪能する呼吸とニュアンス)」 【西瓜】「……仲国はシャワーが主体です。湯船にたっぷりとお湯を張ってつかること自体が珍しいのですが── この足湯というのも、なかなかに日ノ本独特のものですよね」 【西瓜】「体のほんの一部だけを、それも一番の末端を湯につけておくだけで、これほど体があたたまる…………(ほうっ) これが温泉効果というものなのでしょうか。それともただのお湯をつかっても、同じ効果が出るものなのでしょうか」 【西瓜】「先生はいかがですか? レイルロオドである西瓜と同じく…… ああ──(微笑)──聞くまでもないことだったようですね」 ;7/左 体寄せる 【西瓜】「お顔も体も、ぽーっと赤くなっています。 人間にもレイルロオドにも、足湯は等しく効果を示すもののようですね」 【西瓜】「(嬉しい吐息)……(30秒ほど、静かな呼吸)」 ;SE 少し大きめに足で足湯をぱちゃん 【西瓜】「……今回の視察からも、レイルロオドサミットからも、西瓜はとても── とても多くを学べたように感じています。 素晴らしい出会いがあり、鉄道グッズが沿線地域の魅力そのものを紹介し得る可能性を持つと教わり、スナメリの写真を撮ることも叶い」 【西瓜】「いままで以上に実りの多い視察となったことは間違いなく。 その上、いままでにはまったく学び得なかった大事なことも、西瓜はひとつ、先生、あなたに教えていただけました」 ;7/左 接近囁き 【西瓜】「……あなたとふたりで旅することの、楽しさを」 ;7/左 【西瓜】「西瓜の瞳が見逃すものを、先生は見つけてくれました。 西瓜が興味を抱かぬものに、先生は興味を示されました。 西瓜が通り過ぎかけた小道に、先生は足を止め、西瓜の手を引き踏み入ってくださいました」 【西瓜】「反対に西瓜が、『先生、少しまってください』とお引き止めしたときにはきっと、 西瓜が素敵と感じたものを、先生も喜んでくださいました」 【西瓜】「……先生とふたりで旅をする。 ひとつの場所で、ふたつのたましいが、それぞれにそれぞれの楽しみを見つけ、伝えあう」 【西瓜】「ただそれだけのことが、たったひとりの道連れが、これほどに旅の楽しさをふくらませてくれるだなんて、 西瓜は少しも知りませんでした」 【西瓜】「先生にも、もしも西瓜と同じ喜びを味わっていただけているのであれば、西瓜は──(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)──ああ」 【西瓜】「とても、とても嬉しいです。 そうなのですね、先生と西瓜の魂は、深く響き合うものを持つから── だから一緒に旅するだけで──いいえ、こうして……」 ;7/左 (密着) 【西瓜】「(静かに満ち足りた呼吸、一分ほど)」 ;SE 足が軽く足湯の水を跳ねさせる、ちゃぽ ;7/左 (寄り添い) 【西瓜】「こうして一緒にいるだけで、しあわせがどんどん湧き出してきます。いまにも溢れ出してしまいそう……」 【西瓜】「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)──あ」 【西瓜】「先生。随分ぽかぽかしてきましたね。うふふっ、ほっぺも真っ赤になって。 そろそろ足湯は終わりにしてもよさそうですね」 ;SE 足湯から足をあげる。 【西瓜】「よいしょ」 ;15/左遠 【西瓜】「先生、足をこちらに向けてください。 西瓜が綺麗にお吹きします」 ;16/左前遠 ;$=SE タオルでふきふき 【西瓜】「まずは左のおみ足を……$──(呼吸音)(呼吸音)──ん……$──(呼吸音)(呼吸音)……$(呼吸音)(呼吸音)── はい、これで綺麗にふけました」 ;10/右前遠 ;$=SE タオルふき 【西瓜】「続いて右のおみ足ですね……んしょ──$──(呼吸音)(呼吸音)──と……$──(呼吸音)(呼吸音)……あと、お指を……$(呼吸音)(呼吸音)──ん──$(呼吸音)(呼吸音)── おしまいです。どうぞ履物を履かれてください」 ;1/前 【西瓜】「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)──あの、ですね。先生。 長旅で足がお疲れになってらっしゃるようです。 拭かせていただいたふくらはぎ、いくぶん固くなっておりました」 【西瓜】「もし先生がすぐにお休みになられないのでしたら、 お眠りになるまでのその間、西瓜はふくらはぎのマッサージと、 それからお耳掃除とをしてさしあげたく思います」 【西瓜】「この長い視察の間、お耳掃除も、一度もできずじまいになっていましたので……(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)──はい」 【西瓜】「うふふっ、それでは静かで涼しい休憩室に移動しましょう」 ;環境音 F.O.