愁子の作るカクテル
//SE:グラスに氷を入れる:かちゃっ、かちゃっ:カウンター下:ボイス位置9番位置から
【愁子】
「それじゃ、まずはあなたの分から――お客様の分からお作りいたしますか」
//SE:トングをアイスバケツに入れる:さくっ
//SE:グラスをカウンターに置く:ことっ
//SE:シェーカーを手元に引き寄せる:かしゃっ:シェーカー上下が微かに擦れる際の音です
//SE:メジャーカップを手元に引き寄せる:ことっ
【愁子】
「今から作るのは――マスターは、古典的なレシピって言ってたんだけど、牛乳を混ぜるジンフィズ」
【愁子】
「昔々、戦後間もない日本には、外国人の軍人さんがいて……朝からお酒を飲みまくってたんだって」
【愁子】
「でも、さすがにそれを他の人に見られるのは気が引けたみたいで……そこで考えたのが、ミルクを混ぜちゃって、お酒を飲んでるように見られなくすること」
【愁子】
「見た目を白くしちゃえば、普通に牛乳飲んでるようにしか見えないからね」
//※バーテンダーなら基本的に動作は迅速なものだとは思いますが、今回は音を心地よく聞かせる作品ということですので、全体的にゆったりした動作をイメージさせる配置間隔をお願いしたく思います(中島大)
//SE:瓶を開ける音:きゅっ:小さめ:瓶は最初から開封済みの物です
//SE:メジャーカップにジンを注ぐ音:それほど聴こえるものでもないので無しでもいいかも
//SE:シェーカーにジンを入れる音:ぱしゃ:小さめ
//SE:メジャーカップ置く音:ことっ
//SE:瓶を閉める音
//SE:冷蔵庫開ける音:ぱかっ:パッキンの音:小さめ:方向はボイス位置10、ヒロインの足元から聴こえるイメージです
//SE:冷蔵庫閉める音:ぱふっ:パッキンの音:小さめ:方向はボイス位置10、ヒロインの足元から聴こえるイメージです
//SE:瓶を開ける音:きゅっ:小さめ:瓶は最初から開封済みの物です
//SE:メジャーカップにジュースを注ぐ音:それほど聴こえるものでもないので無しでもいいかも
//SE:シェーカーにジュースを入れる音:ぱしゃ:小さめ
【愁子】
「……そんなにジッと見なくても、特別なことはしないよ? 今だってシェーカーにレモンジュース入れただけなんだし」
【愁子】
「あとはここに砂糖と――牛乳を入れて、あとは普通にシェークして、グラスに入れて、さらにそこにソーダを注いで完成」
【愁子】
「難しいことは――いや、そういうわけでもないかな。ほら、レモン汁と牛乳って合わせると固まるでしょ?」
【愁子】
「そうしないように作らないといけないのが、牛乳入りジンフィズの難しいところなんだって。……まあ、普通のジンフィズも全然難しいんだけどね」
//SE:瓶を閉める音
//SE:瓶を置く音:ことっ:カウンターではなくその手前内側に置くイメージです
//SE:冷蔵庫開ける音:ぱかっ:パッキンの音:小さめ:方向はボイス位置10、ヒロインの足元から聴こえるイメージです
//SE:冷蔵庫閉める音:ぱふっ:パッキンの音:小さめ:方向はボイス位置10、ヒロインの足元から聴こえるイメージです
//SE:メジャーカップにミルクを注ぐ音:それほど聴こえるものでもないので無しでもいいかも
//SE:シェーカーにミルクを入れる音:ぱしゃ:小さめ
//SE:紙パックを置く音:ことっ:カウンターではなくその手前内側に置くイメージです
//SE:マドラーをワンバウンド:とんっ:ラバーの上にマドラーの先端を一度「とん」と弾ませる音です
//ボイス:「なんかこうしてると」の前に「くすっ」と小さな笑い声をお願いします
【愁子】
「はーい、材料が全部入ったので、シェークする前によく混ぜまーす。……なんかこうしてると、カクテルの作り方を教えてあげてるみたい」
【愁子】
「せっかくだし、自分で覚えてやってみたら? ……って、そうされたらうちに来なくなっちゃうか。覚えなくていいよ。今日見たものはぜーんぶ忘れなさい」
//SE:シェーカー内ステア:かちゃっ……:まだ氷が入っていないので、縁に軽くマドラーが擦れる際の音です
//演技依頼:「ちろっ……」は手の甲辺りに酒をつけて舌先で味見、というニュアンスですので、小さめでお願いします。極端な舐め音を出して頂かなくても問題ございません。
【愁子】
「味は……ちろっ……うん、大丈夫そう」
//SE:マドラーをアイスバケツに置く音:からん
//SE:シェーカーに氷入れる音:かしゃん:5~6回程度?
//SE:シェーカーをカウンターに置く音:かしゃっ……
//SE:シェーカーの蓋をする音:かちゃっ
【愁子】
「――よし、氷も入れたし準備完了。それじゃあ、シェークしまーす」
【愁子】
「……シェーカー振る前にわざわざ宣言するとか、考えてみたら初めてしたかもしれない。なんかちょっと照れくさい気がする」
//以下ボイス位置:9:軽く一歩下がってください
//演技依頼:軽く息を吸うニュアンスをお願いします
【愁子】
「……………………」
//SE:シェーク:「シャカッ」が50回程度:最初の5回程度がゆっくり、最後の5回程度もゆっくりで、徐々に勢いを落としていくイメージ
//以下ボイス位置:9:下がる前の位置に戻ってください
【愁子】
「……なんか、シェークしてるの見られてること意識しちゃってた。いつもはそんなことないのに」
【愁子】
「あんまり緊張させないで? グラスに注ぐとき、こぼしちゃうかもしれないから……なーんて」
//SE:シェーカーの蓋を開ける音:きゅっ……
//SE:グラスに注ぐ音:しゃかしゃか……:小さめ:細かく振りながら注ぐので小さく氷の音が鳴っています
//SE:シェーカー移動:じゃっ:グラスの上でのシェーカーを素早く横移動する際の音です
//SE:シェーカー置く音:ことっ:小さめ
【愁子】
「よし、っと。あとはソーダを注いだら、完成」
【愁子】
「あ、もし自分で作るとき用の参考で1つ教えておくと……炭酸を注ぐときには、なるべく氷に当てないようにするといいよ。こういう風に、ね……?」
//SE:炭酸注ぐ音:そっと注いでいるので小さめ。無しでもいいかも?
【愁子】
「私、最初のころはそれがなんだか苦手でねー……よくマスターに注意されてた。他の子はちゃんとできてたのに」
【愁子】
「っと、昔の話はいいや。……で、あとは軽くステアして――」
//SE:ステア:からん
【愁子】
「はい、お待たせ致しました。ジンフィズでございます」
//SE:コースターに置く音:ことん
【愁子】
「さあさあ、どうぞ冷たいうちに。……って、そっか。2人で飲むって話だったもんね。私の分も作らないと」
【愁子】
「待っててくれるのはありがたいけど、飲みたくて我慢できなくなったら、先に飲んじゃってていいから」
//以下ボイス位置:9:後ろを向きながら?
【愁子】
「同じの作って、あんまり待たせるのも申し訳ないし……私はやっぱりハイボールにしようかなあ」
//SE:瓶が擦れる音:かちゃっ:小さめ
//SE:瓶を置く音:とん
//以下ボイス位置:9:正面向き
【愁子】
「氷、氷……あ、ちょうどこの1杯分でなくなりそう」
//SE:トングで氷を掴む音:すっ
//SE:トングで氷をグラスに入れる音:かちゃっ
//SE:トングで氷を掴む音:すっ
//SE:トングで氷をグラスに入れる音:かちゃっ
//SE:トングで氷を掴む音:すっ
//SE:トングで氷をグラスに入れる音:かちゃっ
//SE:氷入グラスを置く音:かちゃ
//SE:水差しから水を注ぐ音:とぽぽ……:グラスいっぱい
【愁子】
「……なんでハイボール作るのに、最初に水入れてるか気になるでしょ?」
【愁子】
「これね、最初にこうして水入れてステアすると、グラスも冷やせて氷の角も取れるんだよ。それが終わったら水を捨てて……ウィスキーを入れるのは、そのあと」
//SE:ステア:から……:15回程度
//SE:グラス持ち上げる音:かちゃっ
//SE:水を捨てる音:ちょろろ……:ボイス16の辺りからの想定
//SE:グラス内の氷の音:かちゃっ
【愁子】
「これくらいなら、さっきのジンフィズと違って手間も少ないし、家で飲むときにやってみるといいんじゃないかな」
//SE:ウィスキーの蓋開け:かしゃっ:栓は開封済みの想定です
【愁子】
「お客様に出すときはちゃんとメジャーカップ使うけど……今は自分用だから、ウィスキーは目分量でいいや」
//SE:ウィスキー注ぐ音:ゆっくり:極小
//SE:グラス内氷が動く音:からん:小さめ
//SE:ウィスキーの蓋閉め:かしゃん
//SE:瓶を置く音:ことん
【愁子】
「で、先に入れたウィスキーを混ぜます。……これもさっきと同じで、作り方講座みたいになってるね」
【愁子】
「でも、これはシェークとかの必要もなくてお手軽だし、家でも作れるからね。見といて損はないかもよ?」
//SE:マドラーをワンバウンド:とんっ:ラバーの上にマドラーの先端を一度「とん」と弾ませる音です
//SE:グラス内にマドラーを入れる音:かちゃっ
//SE:かき混ぜる音:からから……
//SE:マドラーを置く音:かちゃん:アルミバケツに入れます:ボイス位置16辺りからの想定
【愁子】
「よし、っと……あとはソーダを注ぐんだけど、これもさっきのジンフィズと同じ。できるだけ氷に当てないように、ウィスキーの水面を狙って注ぐの。理由は炭酸が抜けるのを防ぐため」
//SE:瓶の蓋を開ける音:すぽっ:小さめ
【愁子】
「慎重に、慎重に……自分用なんだから、そんなに気ぃ遣うこともないんだけどね」
【愁子】
「……で、注いだら、あとは軽くかき混ぜて、ハイボールの完成」
//SE:ソーダ注ぐ音:とぽぽ……:ゆっくり
//SE:瓶の蓋を閉める音:きゅっ、ぽん
//SE:マドラーをワンバウンド:とんっ:ラバーの上にマドラーの先端を一度「とん」と弾ませる音です
//SE:グラス内をゆっくりかき混ぜる音:から……から……
//SE:マドラーを置く音:かちゃん:アルミバケツに入れます:ボイス位置16辺りからの想定
【愁子】
「――はい、お待たせしました。ごめんね、待ってもらっちゃって」
//SE:グラスの氷の音:からん:小さめ
【愁子】
「それじゃあ早速、乾杯――って、なんかカウンター越しだと、私がまだ仕事してるみたいだね」
【愁子】
「そういうわけだから……移動、するね?」
【愁子】
「普通に、どこかのバーで飲んでるみたいに……隣に」