2人きりで乾杯
//SE:足音;皮靴:小さめ:9→16→15→14→13→12と聞き手を起点にカウンターの外へ移動するイメージです
//演技依頼:セリフ冒頭に「くすっ」と少し恥じらうような笑い声をお願いします
//以下ボイス位置:12:座っている聞き手の斜め後ろ想定です
【愁子】
「……それじゃあ、お隣失礼します」
//SE:衣擦れ:すっ:座る音
//以下ボイス位置:3:隣の席です。※近すぎる場合は11でお願いします
【愁子】
「あれ、もしかしてこうやって隣に座って飲むのはじめてかも。いつもカウンター越しで、しかもお酒飲む側と出す側だったし……なんだかすごい新鮮な気分」
【愁子】
「こうやって、ちょっと距離が近づくと、なんだかあなたの顔もちょっと違って見える気がするなあ」
【愁子】
「……って、喋ってたら、そっちのジンフィズの氷が溶けちゃうね。とりあえず乾杯しよっか」
【愁子】
「それじゃあ――えっと、お互いお仕事お疲れ様です」
//SE:乾杯:かちゃん
//演技依頼:「んっ……んっ……」は少しずつハイボールを飲むニュアンスをお願いします
【愁子】
「んっ……んっ……ふ、ぁ……思ったよりも濃いめに作りすぎちゃったかも。目分量だったしなあ」
【愁子】
「まあ、でも、このくらいだったら1杯2杯飲んだ程度で酔っ払ったりはしないかな」
【愁子】
「そっちのジンフィズは……牛乳入ってる分、飲みやすいっていうか、まろやかな感じでしょ」
【愁子】
「いくら口当たりがいいからって、早く飲んじゃダメだよ。今より酔っ払っちゃうから、ゆっくりね」
//SE:グラス内氷:からん:愁子手元
//演技依頼:「んっ……」はハイボールを少し飲むニュアンスをお願いします
【愁子】
「んっ……ん、ぅ……言ってる私も、ちょっとセーブしないと。元々そんなに強くないんだし」
【愁子】
「まあ、変に酔わないように、すごく薄めに作ってるけどね」
//SE:グラス内氷:からん:愁子手元
【愁子】
「……それにしても、こうやってカウンターに座って飲むっていうのも、すごくひさしぶり」
//演技依頼:「……あ」以降は少し照れつつ微笑みながらのニュアンスをお願いします
【愁子】
「お店も閉めたから、このあとはお客様も来ないし……あ、2人で貸し切りって感じだね」
//SE:グラス内氷:からん:愁子手元
【愁子】
「なんか、贅沢なことしてる気分。……それも変だけどね。自分が働いてる店なのに」
//演技依頼:「ん、くっ……」はハイボールを少し飲むニュアンスをお願いします
【愁子】
「ん、くっ……はぁ……でも、たまにはいいかな……大事なお客様とこうやって飲むのも、滅多にない機会なんだから」
//SE:グラス置く音:ことん+氷からん:愁子手元
//演技依頼:じっと隣を見つめながらの息遣いをお願いします
【愁子】
「……………………」
//以下ボイス位置:2:ちょっと前かがみになって覗き込むニュアンスです
【愁子】
「なんか、こうやって見てると……店閉める前より、目がシャッキリしてるね。……顔はまだ全然赤いけど」
【愁子】
「結構飲んでるし、今も追加で飲んで……普通だったら、眠くなりそうな感じなんだけどなあ」
//演技依頼:「……私は」の前に「くすっ」と小さな笑い声をお願いします。また「けど」は語尾を上げるニュアンスをお願いします
//以下ボイス位置:3:愁子手元
【愁子】
「これはもしかして、まだまだここにいてくれるのかな? ……私は別にそれでも全然いいけどね。酔っ払って帰るよりも、少しお酒抜いてから帰る方がいいだろうし」
【愁子】
「余裕があるならもっと注文してもいいよ? その分だけ店の稼ぎになるんだから」
//SE:グラス内氷:からん:愁子手元
//演技依頼:ハイボールを2口分飲むニュアンスをお願いします
【愁子】
「……………………」
//SE:グラス内氷:からん:愁子手元
【愁子】
「ふー、う……あれ、なんか……私の方がペース早い気がするなあ」
//SE:グラス置く音:ことん+氷からん:愁子手元
【愁子】
「あ、無理に合わせようとしないでいいからね? 私は全然飲んでないけど、あなたは結構飲んでるんだから」
【愁子】
「でも、本当……今日は最後までいてくれたね。お店閉まってもこうしてて、追加でもう1杯頼んでくれて」
【愁子】
「こんな時間までいて、明日は大丈夫? 寝坊とかしちゃダメだよ。飲ませた私のせいになっちゃうんだから」
【愁子】
「ちゃんと起きれても、髪ぼさぼさのままで仕事行くのもダメ。大丈夫だと思うけど、ちゃんと出勤する前に整えてね?」
【愁子】
「……でも、今はなんかちょっと跳ねちゃってるなあ……最初、ここに来たときは、そんなことなかったのに」
//SE:聞き手の髪をそっと撫でる音:すっ
//以下ボイス位置:2:少し前かがみで覗き込むニュアンスです
【愁子】
「……押さえてみても、跳ねちゃう。ちゃんとワックスとか使わないとダメなのかな」
//SE:聞き手の髪をそっと撫でる音:すっ:2回
【愁子】
「んー……頑固な髪。こうやって撫でただけでペタンってなってくれるなら、素直でいい子なのに」
//SE:聞き手の髪をそっと撫でる音:すっ:3回
【愁子】
「……………………あ」
//以下ボイス位置:3
【愁子】
「ご、ごめん。なんかこう……馴れ馴れしく触って……というか、髪撫でたりしちゃって……」
【愁子】
「なんかね……髪跳ねたりとか、そういうの見たりすると、その……整えたくなっちゃうというか……うん……」
【愁子】
「普段はそんな気持ちにはならない――っていうか、普通に抑えてるんだけど……なんか今は……お、お酒入ったから、かな? ハイボールだけで、しかもそんなに飲んでないけど……」
【愁子】
「ほ、他にお客様がいるときは、絶対こういうことしないからね……? こう……今は、貸し切りみたいなものだから……うん……」
//SE:グラス内氷:からん:愁子手元
//演技依頼:苦笑気味にお願いします
【愁子】
「って、なんかすごい言い訳してる感じ……ごめんね、なんかこう、ちょっと変なテンションで……」
//演技依頼:「んっ……」はハイボールを少し飲むニュアンスをお願いします
【愁子】
「もうちょっと、自重します……はい……んっ……」
//SE:グラス内氷:からん:愁子手元
//SE:グラス置く音:ことん+氷からん:愁子手元
//演技依頼:酒を飲んだ後の小さな吐息をお願いします
【愁子】
「ふー…………」
//演技依頼:隣の主人公(聞き手)をジッと見つめるニュアンスをお願いします
【愁子】
「……………………」
【愁子】
「あ……ご、ごめんね。なんかジッと見ちゃって、うん。隣からこんなに見てたら、飲みにくいよね。ささ、私のことはお気になさらず、どうぞ飲んでくださいませ」
//SE:グラス内氷:からん:聞き手手元
//※BGMのみ:3~4秒程度:主人公が飲んでいる状態
//SE:グラス置く音:聞き手手元
【愁子】
「わ、一口で結構減ったね。飲みやすいのは分かるけど……」
【愁子】
「一応、それなりに飲んだあとなんだし、ゆっくり飲み進めないとダメだよ?」
//SE:グラス内氷:からん:愁子手元
【愁子】
「って、油断したらゴクゴク飲んじゃいそうな私が言えたことでもないけどね……」
//演技依頼:ハイボールを一口分飲むニュアンスをお願いします
【愁子】
「んっ…………」
//SE:グラス内氷:からん:愁子手元
//演技依頼:少し遠慮がちに隣の主人公(聞き手)を見つめるニュアンスをお願いします
【愁子】
「……………………」
【愁子】
「ん、ぅ……あー……ごめん、やっぱり1回気にし始めたら、なんか止まらなくなっちゃった」
//SE:グラス置く音:愁子手元
//SE:髪を撫でる音:すっ:2回
//以下ボイス位置:2
【愁子】
「そんな風に、ちょっとだけ跳ねちゃってると……どうしてもこうやって、押さえたくなって……」
//SE:髪を撫でる音:すっ:4回
【愁子】
「……こ、こうされるの嫌だったら、離れてね? っていうか、帰っちゃってもいいから……」
【愁子】
「あっ……別に早く帰らそうと思ってやってるわけじゃないよ……? 一応、もうちょっといてほしいっていうか――」
//以下ボイス位置:3
【愁子】
「って、なんだろ……本当なんか変なことばっかり言っちゃってるね……そんな酔ってるつもりはないんだけどな……」
//演技依頼:少し恥ずかしげに見つめるニュアンスをお願いします
【愁子】
「……………………」
【愁子】
「……逃げないってことは……もうちょっと髪触ってていいってこと? 私、遠慮はしないよ? お酒も入っちゃってるし……」
//SE:髪を撫でる音:すっ:2回
//以下ボイス位置:2
//演技依頼:少し恥ずかしげに微笑むニュアンスをお願いします
【愁子】
「……………………」
【愁子】
「こうやって、髪撫でながら近くで見てると……いろいろ気にはなってくるかなあ」
//以下ボイス位置:2:少し下の方から?
【愁子】
「こうやって、よーく見ると……顎の下辺り。ちょっとだけヒゲの剃り残しあるよ」
【愁子】
「ほら、この辺だよ? この辺……」
//SE:首元の無精髭を撫でる音:すぅ……:極小
【愁子】
「残ってるでしょ、ほら――って、なんかだんだん遠慮がなくなってきちゃった。こうやって触るのにも」
//SE:首元の無精髭を撫でる音:すぅ……:極小:2回
【愁子】
「……マスターとか、店の他の子とかにも、結構言われるんだよ。なんか距離が近すぎるって」
【愁子】
「でも、他のお客様には、こういうことしないんだから。そこはちょっと把握しててほしいかなって」
//SE:首元の無精髭を撫でる音:すぅ……:極小:4回
//演技依頼:セリフ冒頭に「くすっ」と小さな笑い声をお願いします
【愁子】
「……くすぐったそう」
//以下ボイス位置:3
【愁子】
「でも、こうやって見たり、触ったりしてると……なんか、もっともっときになるってきちゃうかな」
【愁子】
「たとえば――耳、とか」
//以下ボイス位置:4
【愁子】
「掃除、ちゃんとしてる? なんとなーく、耳掃除サボってるような気がするなあ……」
//SE:耳触る音:すっ
【愁子】
「あ、ごめん……なんか、急に触っちゃって」
//演技依頼:セリフ冒頭に「くすっ」と小さな笑い声をお願いします
//以下ボイス位置:3
【愁子】
「……ぴくんってさせちゃったね。くすぐったかった?」
【愁子】
「ちょっと触っただけで、そんな反応……そういうの見ると、楽しくなっちゃう」
//以下ボイス位置:3:「それじゃあ――」で徐々に近づき
【愁子】
「耳、弱かったりするのかな? それじゃあ――」
//以下ボイス位置:3:耳元
【愁子】
「こんな風に近づいたら、声だけでビクンってしたりして……」
//演技依頼:セリフ冒頭に「くすっ」と小さな笑い声をお願いします
//以下ボイス位置:3:通常
【愁子】
「なぁんて。……でも、耳掃除してるかどうかはちょっと分かりづらいかなあ。薄暗いんだし……」
//以下ボイス位置:3:耳に近め
【愁子】
「んー……ちゃんとしてるっぽく見えるけど……ちょっと適当な感じもするなあ」
//SE:耳触る音:すっ:2回
//以下ボイス位置:3:通常
【愁子】
「こうやって軽く触った感じだと、ベタベタしてるわけでもないけど……んー……」
//演技依頼:軽く思案気味のニュアンスをお願いします
【愁子】
「……………………」
【愁子】
「ねえ……ちょっと、やってあげよっか。耳掃除」
【愁子】
「私、結構自信あるんだよ? たまにお店の子たちにもやってあげてるくらいなんだし……やってほしいって言われるくらいなんだから」
【愁子】
「きっかけ、なんだったかなあ……確か他の子の家に泊まったときに、私からやってあげようかって言ったんだよね」
【愁子】
「で、やってあげたら、すごく気持ちよかったみたいで……それを店のスタッフみんなに話したの」
【愁子】
「それで、休憩時間中とかに、みんなにやってあげたんだった。……で、すごい評判よかったんだよね」
【愁子】
「このバー、せっかく個室もあるんだし、閉店時間は過ぎてるから、他のお客様だって来ないよ?」
//以下ボイス位置:3:「あなたさえ~」以降は耳元
【愁子】
「だから――あなたさえ良ければ、だけど……」
//以下ボイス位置:3:通常
【愁子】
「……………………」
【愁子】
「……あ、でも、ほろ酔い状態でやるのはちょっと怖いよね」
【愁子】
「あんまり飲んでないから、準備してるあいだに酔いも抜けるかな……」
【愁子】
「それじゃあ――耳掃除、やってもいいなら……そこの後ろにある個室に入って座ってて?」
【愁子】
「嫌なら、このまま準備して、帰っちゃって大丈夫だから……」
//SE:衣擦れ:すっ:立ち上がる際の音です
//以下ボイス位置:4
【愁子】
「私は酔い覚ましついでに、音楽消したりとか、グラス洗ったりとか……そういうのしてくるね」
【愁子】
「……………………」
【愁子】
「……帰りそうにないってことは、このままいてくれるってこと、かな」
【愁子】
「それじゃあ、早速……って、まだお酒飲んでる途中だったね。ごめんごめん、そんな焦る必要もないのにね」
//以下ボイス位置:4:近め
【愁子】
「まだ夜は長いんだし――ゆっくり、だね」
//以下ボイス位置:4:通常
【愁子】
「なーんて……また耳元で言っちゃった」
//演技依頼:話して=はなしして
//以下ボイス位置:4:近め:「こういうのって」以降
【愁子】
「でも――こういうのって、内緒の話してるみたいで、ちょっとドキドキするね」
【愁子】
「他の誰にも聞かれないのに、こんな風に声ちっちゃくして……」
//演技依頼:セリフ冒頭に「くすっ」と小さな笑い声をお願いします
//以下ボイス位置:4:通常:セリフ冒頭の笑い声後に通常へ戻り
【愁子】
「……って、またお酒飲みにくくしちゃったね。ごめんごめん」
【愁子】
「とにかく、ゆっくり飲んで……私の耳掃除に付き合ってくれるなら、先に個室の中に入ってて? ほら、そこの隅の引き戸のところ。そこの中にソファー席があるから」
【愁子】
「こっちも準備ができたら、行くね」
//SE:衣擦れ:すっ:聞き手側が立ち上がる際の音です
//SE:足音;皮靴:小さめ:12→13→14→15→16→9と聞き手を起点にカウンター裏へ移動するイメージです
//※BGMのみ3~4秒
//SE:グラス内氷:聞き手手元
//※BGMのみ3~4秒
//SE:グラス置く音:ことん+氷からん:聞き手手元
//以下ボイス位置:9:カウンター越し想定
【愁子】
「あれ? ……もう全部飲んじゃったの? もー、早いよぉ」
【愁子】
「……もしかして、それだけ私の耳かき、楽しみにしてくれてるの?」
【愁子】
「まあ、貴重な経験だもんね。っていうか普通はありえないもん。本当ならお酒飲むだけの普通のバーで、耳かきしてあげるーだなんて」
【愁子】
「まあ、それはともかく……そっちの準備ができてるなら、またお待たせするのも申し訳ないかな」
【愁子】
「グラス洗いは後回しにして……私はとりあえず、今流れてるBGMだけ切ってくるね。なんか聞こえたりしたら、逆にリラックスできないかもだから」
【愁子】
「じゃあ、先にそこの個室に入っててね?」
//SE:衣擦れ:すっ:聞き手が立ち上がる際の音です
//※BGMのみ2~3秒
//SE:ドア開音:スライド:からら……:ゆっくり
//SE:ドア閉音:スライド:からら……:ゆっくり
//※BGMのみ5~6秒からのフェードアウト
//※無音:5~6秒