Track 1

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プロローグ。アルジェの自己紹介(釣子電鉄中之町駅、駅舎内)

;タイトルコール ;1/前 「蓄音レヱル ~釣子電鉄デキ3専用レイルロオド アルジェ──アルジェマイネ・ドライ」 ;以降本編 ;環境音 仲ノ町駅、駅舎内 ;アルジェとマスタ-は隣席同士で、お互いに机に向かってる(=同じ方向の視線)が基本姿勢となります。 ;指示がないところでも、会話時にはマイク(=会話相手)の方むいたり、机むいたり自然に顔を動かしていただけますと幸いです ;7/左 (PC画面みつつ。小声で独り言) 「……くっ……なんという失態だ。このアルジェが──釣電のアルジェマイネ・ドライともあろうものが、まさか友人に無駄足を踏ませてしまうとは……」 ;7/左 ‘ああ”から視線、マイク向き(以降、任意) 「っ!? ああ、マイスター、聞こえて……というか、思いが口に出してしまっていたのか。 アルジェは少し恥ずかしい……動揺しすぎにもほどがある」 「……(ためらう吐息)──友人、というのは西瓜のことだ。 マイスターは覚えているだろうか。もう何年になるのかな。御一夜鉄道がナインスターズを大成功させたばかりの、あのころ」 「そうそう! 『日ノ元の鉄道事業者の視察に来た』と、この釣電にも訪ねてきた、あの仲国のレイルロオドだ。 『食品製造で鉄道営業の赤字を埋めている稀有な事業者』という理由でも、視察対象になったのはありがたかった。 話題にしてもらうきっかけは、それだけでも通販でのグッズ売上増加に繋がるのだから」 「……だから、西瓜にはぜひとも直接あいたかった。あってお礼をいいたかった。 アルジェの整備が長引いて行き違いになってしまったのは、やむを得ないこととはいえど、やはり非常に残念だ」 ;$=SE ノック ;7/左 ‘はーい”から、首を捻ってマイクと反対方向に 「それに、蓄音レヱルも──$──ん? はーい、鍵はかかっていません。どうぞ」 ;SE ドア開 「っ!!」 ;SE アルジェ椅子から立ち上がる ;3/右 (マイクと同じ視線) 「『蓄音レヱル』の記者さん。その節は整備が長引いて約束の取材ができずに、すみません。 西瓜が代わって釣電沿線の魅力を伝えてくれたとのこと、聞きました」 「(呼吸音)(呼吸音)──はい。おかげさまで整備は無事に完了しました。 今回、基幹部分のパーツに緊急交換の必要が出てしまい、稼働できない期間を作ってしまいましたが。 アルジェは髑国(どっこく)製造の古いレイルロオドですので、どうしても製造元のアルゲマイネ社に特注・新造してもらうしかない部品も生じてしまうのです」 「それで時間はかかりましたが、これでまた問題なく稼働できます。 ……聴覚センサも細かに再調整いただきましたので、蓄音レヱルにもよりよい形で臨めるものと思っていたのですが──え?」 ;独り言 「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)……なるほど、たしかに。旅人である西瓜が紹介する魅力的な音達と、100年近く釣子に暮らし続けているアルジェが紹介する魅力的な音達。その両者を並べることは、釣子の魅力をさらに深く紹介するためのよい手段となる」 「さらに、釣子電鉄沿線の魅力を紹介する機会を重ねることが叶えば、釣電の定期外客を増加させる短期的な効果も期待できる」 ;3/右 (マイクに視線) 「マイスター、どうだろう。貴方に異論がなければアルジェは、ぜひ今回のお話を──(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)──グート。それではアルジェたちで受任しよう。とと──」 ;3/右(マイクと同じ視線) 「記者さん、失礼しました。ご依頼、マイスターとアルジェとで喜んで、あらためて受認いたします。 そのための準備も、すでに整えていましたし。確か、最初はヘッドホンかイヤホンを──でしたよね?──(呼吸音)──ふふっ」 ;$=SE ヘドホンイヤホン装着 ;1/前 「マイスター。アルジェが装着を手伝うから、そのまま──ん……$(呼吸音)(呼吸音)──っと、これでいいだろうか。 試験して確認しよう」 ;3/右 「右耳。アルジェマイネ・ドライがマイスターの右耳の聞こえ方を確認している」 ;7/左 「良好そうなので左耳。ほしあじちゃん、というのはアルジェの愛称だ。髑語のドライを英語のドライと勘違いした猫吠駅の売店のおばちゃんが、ドライ・アルジェ、干しアルジェと連想をすすめ、つけてくれた。 アルジェは地味に気に入っている」 ;7/左 “ぐるーり”で ;7/左→;1/前→;3/右 「ふむ。左耳の感動もよさそうだ。それでは、移動。 ぐるーーーーーーーーーーーりとまわりこんでからの──」 ;3/右(接近) 「(ふーーーーーーーーーーーーーーーっ) 吹きかけと、‘さ・さ・や・き”」 ;3/右 「うん。すべてはっきり聞こえていたのなら上等だ」 ;3/右(マイクと同視線) 「それでは記者さん。アルジェとマイスターはあらためて、ご依頼を受任させていただく。 釣子のディープな音を紹介できればと思うので、期待してほしい」 ;3/右(マイク向き) 「では、マイスター。出発しよう。 最初に向かうのは釣子で一番のメジャースポット」 「そう! あえての猫吠崎灯台だ!!」 ;環境音 F.O.

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