先輩。ちゃんと休養とってますか。私は心配です。
//SE 電車の扉が開く
//SE 大量の足音
//SE 電車の扉が閉まり、電車が発車する。
//ダミーヘッド位置・7(左・近い)
//声 ささやき
【若菜】
「先輩。おはようございます」
*すこし不貞腐れて
//声 近距離
【若菜】
「……気づいてなかったみたいですね。
私という超かわいい後輩が満員電車の人並みを縫ってすぐ近くに来てあげていたというのに」
【若菜】
「先輩。些か鍛錬が足りないのでは?」
//SE 電車がカーブで曲がる音
【若菜】
「……おっぅ」
【若菜】
「ありがとうございます。抱きとめて頂いて……。
先輩、案外男らしいところもあるんですね……」
【若菜】
「体……私より随分おっきいし、……腕も太い……。
やっぱり、男の子なんだなって…………ん?」
【若菜】
「……先輩。体、すごく疲れてますね……。筋肉が凝り固まってる……。
それに、よく見たら顔色もあんまり良くないですよ」
【若菜】
「もしかして……すごくお疲れなんじゃないですか」
*ボソッと
【若菜】
「……私、心配です」
*対象 先輩 声 近距離
【若菜】
「先輩。授業が始まるまでかなり時間がありますし、
教室に行く前に少し私にお付き合い頂けますか」
【若菜】
「私、癒やし部っていう部活に入ったんです。
……ある強引な先輩に、半ば無理やり入れられまして」
【若菜】
「ゾンビみたいなお顔の先輩でも、
ある程度は元気にして差し上げられるはず」
【若菜】
「だから、この後少しお時間を下さいませね」
【若菜】
「あの……なんというか……」
//声 ささやき
【若菜】
「私のご奉仕で、身も心も癒やしてあげますから」