Track 9

コンビニ前で、二人で肉まん

//ダミーヘッド位置・3(右・近い) //SE 自動ドアが開く 距離 遠から右 近へ移動しながら 【若菜】 「すいません先輩。おまたせしました」 //SE レジ袋をガサゴソ 【若菜】 「見て下さい先輩、肉まんが売ってました。  全部は食べられないので、半分食べて下さい」 【若菜】 「なんですか。こんなに先輩見がよくて健気で超かわいい後輩の、  些細なお願いも聞けないというのですか? ほら、はんぶんこ」 【若菜】 「んふ。あーん…………もぐもぐ………………ぁ、これおいしい……。  お肉が大きめのやつですね……んまんま……」 【若菜】 「……ふむ。先輩は、アレですね。  一日中可愛い女の子にマッサージしてもらったり、肉まんを買ってもらったり」 【若菜】 「リア充と言うやつですね。  見知らぬ誰かから、爆発、願われちゃいますね」 【若菜】 「んー」 【若菜】 「先輩って、好きな女の子とか居るんです?」 【若菜】 「いや、変な質問じゃなくて、こんなになついてて最強かわいい後輩が居るのに、  まだ告白してこないのって、スジ通らないなと思いまして」 【若菜】 「うん。スジ通ってない。おら、先輩。道理にあってないでしょ、ねえ。おい」 【若菜】 「……んー? 別に、告白せよとは言ってないです。  ただ、スジの問題ですので。人間性の問題ですので」 【若菜】 「告白したら、私がオッケーしてくれるかもしれませんよ?  客観的に見たら、結構確率高めだと思うのですが」 【若菜】 「うふふふ」 【若菜】 「ずっとそんなだったら、足元すくわれちゃうんですからね」 *独り言っぽく 【若菜】 「こんなに懐いてる男の人が居て……。  告白しない後輩女子というのも、かなりスジが通っていないのですから」 【若菜】 「あ。今の全部冗談ですので気にしないでください。うふふ」